北海道の山野でとことん遊ぶ!!
I am Amigo!
2021.7.1 『川向』(かわむこう・285m) 詰めは気持ち悪い廃道!
『天狗山』から駐車地に戻り、
15時ちょうど、
そのまま「天狗山林道」の隣りの林道に入った。
今回この山は予定していなかったのだが、
この日残された時間から、
ちょうどよい行程と判断した。
「天狗山林道」は左股、
そしてこちらは右股になる。
林道名はおそらく「川向林道」だろう。
はじめは直線的ですっきりしたこの林道は、
既に廃道となっており、
1kmも進まぬうちに、
雑草が林道を覆いだした。
そんな雑草越しに下界の田園風景が見える。
更に歩を進めて行くと、
前方に明らかに目指す、
「川向」と思われるピークが見えてきた。
と同時に林道全体が雑草に隠された。
あとは草を漕いで行くことになるのだが、
これがまた大変で、
フキの海やら笹の海!
もう気持ちが悪くて仕方ない。
やめようと思うのだが、
「なんとか三角点へ」と欲が出る。
そしてCo.250で林道を離れ、
斜面に取り付いた。
するとそこは林道よりは少しましな薮だった。
それに若干だが高度を上げていくと、
薮が薄くなっていく。
16時ちょうど、三等三角点「川向」。
実はこの時点では到達した三角点の等級が不明だった。
下調べの中にこのピークは入っていなかった。
『天狗山』に登っている間に、
この三角点にも登ってみることにした。
そして三角点標石を目にし、
四等だろうと思っていたのが、
その大きさから三等だと知って驚いた。
おまけのような「川向」を後にし、
再び林道に下って、
気持ち悪い雑草と笹をかき分けて戻る。
秋の雨具を着用する時期なら平気だろう、
と思いながら。
16時50分、駐車地。
気持ち悪い林道の詰めだったが、
まあ総じて言えば、
この山もなかなか面白かった。
この後は「ハイランド富良野」まで走って入浴。
そしてそのすぐそばで車中泊とした。
クーラーボックスでキンキンに冷やしておいた、
「のどごし生」を流し込んで・・・
2021.7.1 『天狗山』(芦別・433m) ピークは標石防護の頑強な笹
『焼山』(589m)を下山して、
頼城、上芦別経由で野花南へと移動した。
そして道々芦別~富良野線に入り、
1.5kmほど走ったところで、
「新落辺橋」手前を左折。
一山越えた辺りで右折して農道に入った。
これを1kmも走らないうちに、
林道分岐が現れ、
左に「天狗山林道」の表示版があった。
ここを駐車地として、
13時20分、徒歩でスタート。
200mも歩くと林道ゲートが現れたが、
このときは開放されていた。
但し伐採作業中のため、
「立ち入り禁止」と書かれていた。
ゲートから林道が直進方向と、
左手方向に分かれており、
伐採作業は直進方向の奥で、
私が進みたいのは左手の林道だったので「ラッキーっ!」
予定ではこの林道を歩いて高度を稼ぎ、
最も藪の距離が短い地点で、
ピークを目指すつもりだった。
ところが林道傍らの樹林の中を覗いてみると、
「あれぇ、薮が薄いじゃないの~」。
それで即樹林に入って、
斜度のきつい斜面に取り付いた。
ピッケルを車に忘れたことを悔やむくらい、
標高差約100mのきつい急登だ。
斜面は広いのでピンテを付け、
最短時間で下れるようにする。
そしてこれをなんとか踏ん張り、
Co.340まで高度を上げると、
ストンと傾斜が落ちて、尾根上も藪は薄く、
邪魔になるものがほとんどない。
広くてそこが400mほどの高度があるとは思えない、
妙な錯覚を覚える。
その広い尾根を直進していくと、
三角点ピークの直前で、
突然凄まじい笹薮となった。
太く高く強靭な笹が三角点標石を守り、
そこに近付こうとする者を、
頑強に拒んでいるようだ。
しかしこちらとしても、
二等三角点の標石をなんとしてもおがみたい。
そして深い笹の中で、
14時20分、二等三角点「天狗山」発見!
見つけられて「ホッ・・・」。
どうしてまたピークの周辺だけが、
ひどい笹薮なんだろうね?
周囲を見渡すとその部分だけ、
樹木が切れて日当たりが良くなっていた。
笹を刈ってやりたいが、
日の長い今なら時間的にもう一座狙える。
急ぎ下山を開始し、
ピンテを回収して、
15時ちょうど駐車地。
これもいい山だったねえ。
尚、北海道の「天狗」と名がつく山に関しては、
こちらのブログをご覧下さい。
2020.9.21 『初子山』(634m) Meguを迎えておしゃべり林道歩き
「初子山」はなんと読む?
「はつこやま」?
あるいは「はつねやま」?
地理院地図にも読み仮名がない。
それで後輩のY澤にlineで問い合わせてみた。
すると「はつごやま」とにごります、とのこと。
さぁすがあ!
Y澤はなんでも知っていて頼りになるなあ。
日曜日の夕方、美瑛町福島第一地区に入って車中泊。
月曜の早朝雨が降りだしたものの、
長くは続かず上がってくれたので、「ホッ・・・」
この朝はここから近い地域にすんでいる、
岳友のMeguが同行することになっていたので、
起床後もゆっくり待つことにした。
雨上がりなので全てが濡れているため、
スタートは遅い方がいい。
Meguは8時半にやって来た。
そして8時45分、林道脇の駐車地をスタート。
今回初めて登る『初子山』の林道ルートには、
途中二つの四等三角点がある。
『初子山』を含めると、
同一ルートに三つの三角点を有する、
大変興味ある山行だ。
ただ、地形図上では破線で示されているため、
廃道の不安を拭うことはできない。
ところが、約1km先の林道ゲートを越えた時点で、
私がうっかりその入口を見落とすというミスをした。
帰りに確認すると、
一段下がったところに笹刈りされた道があった。
それに気付かず、
すぐそばの北沢川に沿って伸びる林道に入ってしまった。
要するに地形図をよく見ていなかったわけだ。
しかし、このミスが幸運をもたらすこととった。
間違いに気付いた時点で、
戻って訂正することはせず、
先に進んで沢沿いに藪に入り、
尾根を登って目的を達成することにした。
そしてその取り付き点だが、
私が用足し(ウンコ)で遅れた間に、
Meguが地形図を読み、
こちらが追いついた時点で、
「この辺りで尾根に取り付いてはどうか」、と提案してきた。
Hiromiにこの時点での標高を確認すると、
430mとのこと。
それは地形図上で、
もう尾根に取り付くには十分な高さなので、
即取り付くのによい地点を探した。
そしてそれはすぐに見つかった。
9時45分、藪突入。
藪をかき分けてみると踏み跡があり、
それはただのシカ道ではなく、
人の踏み跡のようだった。
ただそれはすぐ藪の中に消えてしまったが。
ピンポイントで良い取り付き点だったので、
確実にそこに戻ることができるよう、
ピンクテープをつけて進む。
その進み行く藪だが、
その薄さに3人揃って驚いた。
どこを歩くのも自由だ。
ただ傾斜がきつい。
地面に手をつき、
草木につかまりながら登る。
その標高差150m。
奇しくもこの日は「敬老の日」。
その主役たる私にはひじょうにきつい登りだ。
しかしなあ、いつの間にか「敬老の日」の、
敬われる立場になっちまっただよ。
いつの間にかなあ・・・
そして10時40分、地形図上の「581m」標高点。
ここからはゆるやかな起伏の尾根歩きだ。
辺りの藪は相変わらず薄い。
まるで登山道を歩いているようだ。
それが稜線に出ると、
笹被りの場面が現れるも、
大したことはなく、
11時05分、三等三角点「初子山」。
直前までの笹藪に対し、
摽石周りはスッキリしていた。
この日はベルギーワッフルで初登の儀式。
頂上から逆側に登ってくるはずの、
地形図に記された破線の林道は、
藪に消えてその名残さえ残っていなかった。
当初の予定通り破線の林道を登っていたなら、
おそらく途中撤退となっていただろう。
頂上を少しはなれた地点で昼食。
そして尾根から急斜面を、
ピンクテープを回収しながら下って、
12時30分、林道。
その後の約5kmを淡々と歩くも、
道中MeguがHiromiにずうっと話し続けていた。
いやいや思い返すと、朝スタートした時から、
ずーっと、ずーっとしゃべり続けていたMeguだった。
Meguがそんなに話し好きだとはなぁ~
13時15分、駐車地。
偶然が偶然をもたらして、
幸運が幸運を呼ぶという楽しい山行だった。
Meguも満足した様子で帰っていった。
私とHiromiは美瑛町での活動を切り上げ、
途中「はいらんどふらの」で汗を流し、
三笠市まで戻って3泊目の車中泊とした。
2020.9.20 『神楽岳』(583m) 8kmの林道歩きを経て藪へ
日曜日の朝は美瑛町旭第一地区から、
オイチャヌンベ川に沿って伸びる、
「老知安」林道のゲート近くで目覚めた。
起きた時点で外気温が13℃。
涼しさを通り越して寒くなった。
薄手のシュラフでは、
寝ていても少々寒く感じた朝だった。
7時10分、老知安林道ゲートをスタート。
日差しがあって空気が冷たく、
大変気持ちの良い朝だ。
林道沿いを流れるオイチャヌンベ川は、
水面を覗くと少々濁っている。
上流に「神居ダム」があるため、
一旦ダム湖として蓄えられた水が、
放流によって流れるためだろう。
また、ダムの管理用道路としても利用される林道は、
一貫して簡易舗装されていた。
従って大変歩きやすいのだが、
路面には動物のフンや、
ネズミの死骸等がころがっているので、
それらを踏まぬよう気を付けて歩く。
直線的な林道を3kmほど歩き、
7時50分、分岐から支線林道に入った。
こちらは当然砂利道だ。
ただ、道の両側の草刈りがされた後なので、
まだまだ利用価値のある支線林道なのだろう。
林道は蛇行しながら、
徐々に高度を上げていく。
途中で木々の隙間から、
前日に登った『川上山』が見えていた。
ほんの南隣だ。
8時40分、この支線林道中ただ一ヶ所の分岐を過ぎた。
すると傾斜がいくらか増した。
そして木々の間から、
目指す『神楽岳』の頂上部が見えた。
長い尾根に沿って直線的に伸びていた林道が、
左へ大きく弧を描き出す。
それを回りきると頂上の基部だ。
用意した地形図には、
その時点で藪に入るよう赤線を引いておいたが、
どこも凄まじい笹の海で、
とてもとても取り付く隙がない。
林道はその後頂上部を右に回り出すので、
取り付きやすい箇所を探しながら、
先に進むことにした。
そして頂上のちょうど南側、
Co.530で笹の薄いところを見つけ、
突入することにした。
しかし笹が薄いのは最初だけで、
すぐに飲み込まれることとなった。
ただ、もう距離が長いわけではないので、
笹をかき分けて進んで行くと、
意外にも笹の薄い頂上に出た。
地形図にはっきりと、
その山名が記されているピークにも関わらず、
人の入った痕跡がない。
すぐに三角点摽石を探すも見つからない。
二人で手分けして、
30ほど探したがなかった。
結局GPSが指し示す真下の、
土中に埋もれている、
と言う結論に達した。
残念、心残りではあるが致し方ない。
しかし、まあとりあえず、
9時35分、三等三角点「神楽岳」。
少々気が重いが下山開始。
再び笹を漕いで林道に下り立ち、
ゆるやかに下り行く林道を、
ただ淡々と下った。
11時30分、支線林道ゲート。
舗装道路に下りると、
Hiromiの歩きが速い、速い!
12時ちょうど、駐車地。
三角点摽石が見つからなかったことは、
本当に残念ではあるが、
往復約17kmの林道歩きは、
なかなか楽しかったと振り返る。
そしての日も美瑛町の銭湯へ汗を流しに、
道中の風景を楽しみながら車を走らせた。
2020.9.19 『川上山』(488m) 3泊4日の山旅へ
19日(土)から今日までの四連休は、
3泊4日の予定で美瑛町の西側の山を登り歩きました。
このあと順次山行記録をアップして行きますが、
一日一本のペースで続けますので、
気長にお付き合い下さい。
先週末はHiromiの四連休に合わせ、
土曜の朝ゆっくりと出発し、
美瑛方面に向かった。
週明けの時点で、
雨を逃れられそうなのが上川だった。
また、美瑛の西側地域が、
今年冬の『平岳』~『熊山』以外、
全く不明なので興味があった。
そこでこの度同地域で楽しむことにした。
美瑛の西側地域は、
車道がランダムに走り回り、
まあまあわかりにくい。
一本道を間違えると、
とんでもない方に向かってしまう。
プリントアウトした必要部分の地形図と、
カーナビの情報を助手席のHiromiが、
うまく組み合わせてナビゲーションしてくれる。
すぐに寝ちゃうけどねえ。
今はまだ全線が開通していない、
国道452号線の最終地点近くに、
川上山への林道入り口があった。
ところがこの林道も既に廃道となっていた。
しかしこれを進んで山の斜面に取り付くしかない。
準備を整えて、
11時20分スタート。
少し藪の林道を歩いてみたが、
一段上に広大な牧草地が見えていたので、
すぐそれに乗り換えて、
とんでもなく気持ちの良い牧草地を登った。
そして牧草地の最上部から、
笹漕ぎで林道に下りた。
林道は変わらず藪だったが、
うっすらと踏み跡が続く。
そしてCo.400で藪の林道を離れて、
笹の斜面に取り付いた。
それほど濃くはない笹をかき分けて、
一旦440mピークへ。
これを求めるピークと勘違いし、
三角点摽石を探すも見つからず、
目標が更に先であることを知った。
また笹を漕いで歩く。
一旦下ったところでシカではなく、
人の踏み跡を発見した。
それにのって進む。
しかし踏み跡は間もなく消失した。
それで樹林帯の北側に見い出した、
尾根にのってピークを目指すこととした。
この尾根の進行方向左手には、
木の間越しに「神居ダム」のダム湖が見え隠れしていた。
尾根を気持ち良く登って、
12時15分、三等三角点「川上山」。
展望はないが落ち着いた雰囲気のピークだ。
いつも通り笹刈りをして昼食。
下山は登路で踏み跡と合流した地点から、
そのまま踏み跡を辿ってみた。
すると林道入り口に向かうことを確認。
やはり登る人がいるんだと認識した。
また林道から藪を漕いで、
気持ちの良い牧草地に出て、
風景を楽しみながら、
13時30分、駐車地に戻った。
その後美瑛の丘の風景を眺めながら、
美瑛町に走って銭湯で汗を流した。
ここには私が好む広々とした風景が点在している。
昔は山行の帰途で立ち寄り、
この辺りの写真をよく撮ったものだ。
2020.7.25 『上幌倉』(429m) 赤平市を見下ろす山へ
四連休三日目の朝は、
赤平市西豊里町の山中で目覚めた。
南に見える歌志内市の『神威岳』(かもいだけ)が、
白いガスに包まれて姿を消していた。
旧産炭地の赤平市は、
私が中学~高校時代を過ごした滝川市の隣町だ。
その後大学進学で地元を離れ、
「札幌トヨタ自動車」に就職して滝川市に戻った。
その際2年間赤平市を担当したことがあり、
私には馴染みのある町だ。
ただ当時とは大きく変わってしまい、
街中の風景も道路も、
以前とは全く違って見える。
今回の『上幌倉』(三等三角点)は、
地形図を眺めて面白そうだと思ったこと、
そして頂上まで破線ではあるが林道が続いているので、
現在藪漕ぎを避けなければならないHiromiにとってもいいかなと、
この四連休中の一座に組み入れた。
ほぼ中腹の駐車地をスタートし、
狭いながらも舗装された林道を登って行く。
かつては炭都として栄えし頃の名残りか、
林道はどこまでも舗装されている。
ただ標高260m辺りからは、
路面が荒れている上イタドリがはびこって、
明らかに廃道となっていた。
更に登って行くと災害で地盤が崩れ、
ガードレールの基礎が宙に浮いている場面も。
それが妙に野性味を感じさせる。
そんな場面を越えた先に現れたゲート。
錆びてはいるが鎖で頑丈に施錠されていた。
施錠したまま放置され、
廃道と化してしまったものだ。
舗装道路はCo.330で切れて、
その先に広大な伐採風景が広がった。
広く伐採された風景を目にするのは気持ちがいい。
しかしながら、その先に続くはずの、
地形図に示された破線の道がない。
それはあくまでも容易に推測できたことで、
さてどうするかと思案した時に、
現在のHiromiの脚の状態(ウルシかぶれ)では、
とうてい約300mの濃い笹漕ぎは避けなければならない。
Hiromiは私に一人で行ってくれと言うが、
一緒に登っているのにそういうわけには行かず、
今回はここで断念することにした。
また近い将来必ずここを訪れよう。
まだ9時過ぎに駐車地に戻つた。
そして時間がある中での次なる行動は、
滝川市にある私の家の墓の様子を見ること。
昨年墓石の一部を何者かによって損壊された。
しかしながら今回は無事だった。
そのあと再度高校時代の恩師の奥様を訪ねることにした。
それは先日伺った際に奥様が話されていたことが、
耳について離れなかったからだ。
奥様はこう言われた。
「パンが食べたいんだけど、
近所に一軒だけあったお店が閉じてしまったので、
バスに乗って買いに行かきゃならなくなった」と。
そんな話しを聞いてしまっては、
当然その願いを叶えてやらなければ!
またHiromiに付き合ってもらい、
その日の昼食弁当と菓子パン、
食パンをたくさん買って行った。
奥様は大変喜ばれ、
冷凍して大事に食べるとおっしゃっていた。
恩師宅に別れを告げたあとは、
新十津川町にてこの先登る予定の山への林道偵察をし、
浦臼町の「鶴沼温泉」で汗を流し、
万字峠へと車を走らせた。
2020.7.24 『雨龍山』(253m) 意外にも一等三角点
四連休二日目の『上徳富』~『泉山』終了後、
雨竜町のコンビニで昼食を摂り、
そこから北西に見える『雨龍山』に向かった。
町道を暑寒ダム方向に向かい、
地形図で「第三町内」と記されたところから林道に入り、
その入り口を駐車地とした。
他に東側より車道が頂上近くまで続いているが、
それでは歩く距離が短過ぎてつまらない。
外に出ると暑い!
しかし地形図によると、
この山の上部では林道が切れて藪漕ぎとなる。
それでそれなりの暑いが、
がまん支度で12時15分スタート。
林道は角張った砕石が敷き詰められて、
それがゴロゴロするものだから歩きにくい。
しかし直線的な林道は、
標高200m付近で車両の通行が不能となった。
路面には雑草が広がる。
そしてじきにその雑草をかき分けて進むようになる。
地形図では230mまで林道が伸びているのだが、
その手前で判然としなくなり、
自然に藪漕ぎとなった。
ただこの藪はヨシやワラビがほとんどなので柔らかく、
進んで行くのがさほど苦ではない。
またこれらは緑一色で美しくもある。
そんな草をかき分けてピーク手前で笹薮へ。
わずかに笹を漕いで、
13時ちょうど、一等三角点「雨龍山」。
わずか300mにも満たないピークに、
「一等」がつけられていることに驚く。
それでも標石の周りは一等らしく、
きれいに笹が刈られていた。
ただ、そこに至るまでの踏み跡が見当たらない。
ほとんど西側から上がっていると思われるのだが・・・
下山を開始すると真っ黒い雲が覆い出したものの、
終日雨に当たることはなかった。
13時35分、駐車地。
雨竜町の銭湯で汗を流し、
赤平市に移動して車中泊とした。
そしてこの夜、子供の時以来の蛍を目にした。
2020.7.23 『須摩馬内山』(478m) 今年もウルシにやられた!
私の仕事先は盆に備えての注文が増えたものの、
量的には例年の数分の一程度。
従って今回の四連休も人並みに取得できた。
例年だとこの四連休も、
祝日は出勤で日曜日一日だけの休日だったのだ。
そんなせっかくの四連休ではあったが、
天気予報がパッとせず、
雨を避けるだけではなく、
ガスで展望が望めないであろう高所もやめて、
空知の里山で三角点を求め歩くことにした。
しかし先日の土日連続の藪漕ぎで、
Hiromi が右膝表面と、
左膝裏側をウルシにかぶれてしまったので、
藪漕ぎは極力避けて、
林道歩き中心の山を選定した。
そこで初日の23日(木)の朝Hiromi を迎えに行き、
滝川市に向かって車を走らせた。
そして全く藪漕ぎなしで登れるであろう、
『須摩馬内山』(すままないやま)を、
地形図から拾って登ることにした。
昔滝川で暮らした私には、
馴染みのある「丸加山」には10年ぶりくらいで訪れた。
林道にゲートが設けられたことを期待したがそれはなく、
舗装された林道「エルム線」を車で上がっていく。
そして展望台を過ぎて少し行った待避所を、
これ以上進んではまずいと、
駐車地として徒歩でスタート。
蒸し暑い!
車の来ない舗装道路は快適だ。
登路のところどころで深川方面の風景が見える。
歩き出して35分で予定の分岐に達した。
砂利道の枝道に入ると、
間もなく目的のピークだ。
しかし三角点標石は見つからなかった。
辺りでは伐採のための作業道が開削された痕跡が残り、
三角点標石はその残骸に埋もれてしまったと思われる。
すぐに下山を開始。
駐車地に戻って滝川市に向かった。
そして少し買い物をし、
昨年2月に亡くなられた恩師の奥様を訪ねた。
コロナ騒動で訪問を自粛していたのだが、
もう82歳になられた奥様のことは、
常に気がかりだった。
しかしいたって元気なご様子に、
ホッと安堵した次第だ。
しばらく会話を楽しみ、
すぐ近くの「滝川ふれ愛の里」で入浴し、
車中泊地の新十津川町に向かった。
2020.3.14 『平岳』(621m)~『熊山』(723m)~『721m峰』 美瑛の西の端を歩く
今回の週末は木~金曜と雨が降り、
山のコンディションが気になった。
そのまま気温が下がらなければ、
雪がズブズブと腐った状態で、
とても長くは歩けない。
そんな気がかりを背負ったまま、
金曜の午後Hiromi を迎えに行って、
美瑛に向かった。
そして山あいのとあるところで車中泊。
土曜の朝、道々芦別~美瑛線の美瑛側ゲートに向かった。
この道々は冬期間通行止めとなっている。
地形図を眺めていると、
この辺りで面白そうな山が目についた。
『平岳』~『熊山』の両山は広い尾根で結ばれている。
そしてその尾根は芦別市と美瑛町の境界となっていた。
であるならその上を歩いてみようと思いついた。
7時15分、道々の冬季通行止めゲートをスタートした。
広い舗装道路の上を歩いていく。
辺りは伐採された広い地形が広がり、
初っぱなから気持ちよく歩ける。
道々を約800m ほど歩くと左にカーブする。
そこから舗装道路を離れて樹林に入った。
緩やかな斜面を登って行くと、
傾斜が徐々に増してやがて急登となる。
これを登りきって『平岳』かと思ったが、
そのピークは更に先にあった。
その名の通り平で広い頂上部は、
どこに三角点があるのかわからない。
それでGPSで確認すると、
最高標高点を越えて、
南側に少し下った地点にそれが存在した。
8時20分、三等三角点、『平岳』。
それから『熊山』を目指す。
ここからは広い尾根を北西に向かう。
その尾根幅が広くて、
端から端を確認できないところもある。
そんな広くて起伏のない尾根を歩きながら、
ふと思ったことがある。
広い尾根の上には芦別市と美瑛町の、
目には見えない境界線があるわけだ。
と言うことは、
歩きながら時には芦別市を歩いていたり、
美瑛町を歩いていたりするわけだ。
そんな境界線上にある尾根や稜線は、
どこにでもあるのに、
何故かこのときそんなことに思いを巡らせた。
広くて長く、起伏のない尾根を淡々と歩き、
傾斜が増してくると『熊山』は近い。
最後は尾根の幅がグッと縮まり、
9時40分、三等三角点、『熊山』。
ここまで樹木の多い中を歩き、
ほとんど視界が効かなかったのだが、
このピークは東側の樹木が切れて、
美瑛方面の視界が欲しいままだ。
この日はガスで見えなかったが、
それがなければ表大雪の素晴らしい展望台だ。
このピークで引き返す予定だったが、
尾根の更に先を眺めると、
次なるピークが見える。
地形図上の『721m峰』だ。
まだ時間が早かったので、
そこまで足を伸ばすのとにした。
この行程では木の間越しに芦別方面の風景が見えた。
一旦下って登り返し、
10時30分、『721m峰』。
その先は『留辺蘂山』へと続く。
思いの外視界が効かなかった『721m峰』を後にし、
気温が上がってベタつく雪の中を復路に着いた。
そして11時40分、『平岳』が近くなった頃に昼食とし、
あとは楽に下って道々に降り立った。
また広い道々を歩き、
12時40分、駐車地。
まだまだ余裕の時間なので、滝川まで走って入浴。
その後当別町の青山ダムに移動して車中泊とした。
カラカラの喉に流し込む“のどごし生”のうまいこと!
2019.10.29 「音江連山」 Amigo 登山教室!
今日は早くから休みを取っていて、
AyumiとKasaneと打ち合わせをし、
現地集合で「音江連山」に登ることにしていた。
昨夜のうちに麓まで移動し、一人宴会をした私。
早朝の運転はやはり嫌だ。
今朝集合時刻の7時半前に二人はやって来た。
そしてKasaneがいきなり車から裁ちバサミを取り出して、
何かの枝を切ろうとする。
ところが高くて届かない。
それでどうするのかと見ていたら、
今度は高枝バサミを取り出した。
Kasaneの職業は庭師だったっけえ!?
いやいや違う、山に関する職業だ。
リースを作る枝を集めているのだそう。
それにしても何故車にそういう道具が・・・
Ayumiと『樽前山』に登ったのが一週間前だ。
その折のブログ記事でAyumiとは2年前の『神居尻山』で出会ったことを紹介した。
そしてその日の『神居尻山』頂上に、
今日初参加のKasaneがいたのだ。
それ以来2年ぶりに会ったKasane。
あの頃はポッチャリして男の子みたいな印象だったのだが、
2年ぶりに会ったKasaneは頬がこけ、
いいお嬢さんになっていた。
いつも連れ歩くHiromiが私の娘みたいな感覚なら、
このKasaneは孫のように感ずる。
Ayumiもまた実の娘と1歳しか違わないKasaneを、
娘のように感じるのは自然なことだ。
7時35分、旧「鳩の湯温泉」の駐車地をスタート。
先日Hiromiと訪れた時は、
紅葉が素晴らしかったのだが、
その美しかった葉はほとんど落下していた。
登山口を入って早速Kasaneの講義が始まった。
前述の通りKasaneは山に関わる仕事をしているので、
植物に随分詳しいようだ。
木は得意じゃないと言いながらも、
次々と説明してくれ、やはり植物が大好きなAyumiから質問が飛ぶ。
私はといえば、植物にはあまり関心がないのだが、
Kasaneの説明は面白い。
その中で最も印象に残っているのが朽ちたクルミの話し。
Kasaneが朽ちて穴のあいたクルミを拾って説明してくれた。
穴があいているのはネズミがかじったもので、
二つに割れているのはリスがかじったものだと。
へえ~っ!
知らなかったねえ。
今日Kasaneと山に登っていなかったら、
おそらく生涯知らずに終わったことだろう。
AyumiとKasaneのおしゃべりが続き、
8時40分、『音江山』分岐。
いつもは『音江山』をスルーしていくのだが、
今日はAyumiの希望で立ち寄ることにした。
無積雪期の『音江山』はいったい何年ぶりだろう?
9時10分、『音江山』。
記念撮影をするも、
Ayumiは顔を見せたくないと、後ろ姿のまま。
読者の皆さんすみませんねえ、お尻ばかり向けて!
顔を出したがらないけどねえ、
ホントは美人なんだよ。
今朝初めてそれがわかったさ。
いつも帽子のツバで顔が見えなくてねえ・・・
9時30分、再び『音江山』分岐。
ここからはいつものように『無名山』を目指す。
Kasaneの首筋に汗が光る。
聞けばKasaneもHiromi同様汗かきなんだと。
しかし汗をかかせたらHiromiの右に出るものはない!
そのことをKasaneに言ってやると、
「私は自分より汗かきの人に会ったことがないんです。
Hiromiさんの話しを聞いて嬉しくなりました!」
ん? 何が嬉しいんだ?
『無名山』に向かう途中で笹の葉を細く裂き、
笹笛を鳴らしてみせた。
するとすぐに二人が食いついてきて講義。
しかしそう簡単に音は出ない。
Ayumiなんかすぐに飽きて諦めてしまった。
ところがKasaneはやめようとせず、
黙っていたら音が出るまで続ける勢いだった。
10時20分、『無名山』。
いい天気に恵まれて大満足。
初めて「音江連山」を歩いたKasaneは「いい山だぁ」を連発。
そして手製の大きな握り飯を出して頬張り始めた。
この娘、なんか豪快だ。
『無名山』からまたおしゃべりをしながら楽しく歩いて、
10時55分、『沖里河山』。
ここでホントの昼食だ。
それから柵の下にある動物のウンコを踏まないように、
ハイッ、記念撮影!
その後はまたぺちゃくちゃと喋りながら、
4.5kmの林道を楽しくのんびり下った。
二人は偶然同じ身長で162cm。
そしてもう駐車地が近くなった頃、
Kasaneが林道脇の気にコクワや山ぶどうがなっているのを発見!
そういう山の恵みは度々目にするが、
私とKasaneが違うところがある。
それはそういうものを絶対放置できないというのがKasaneだ。
山ぶどうは手の届くところになっていたので、
強引にとりまくったが、
コクワは高いところだったので無理。
13時10分、駐車地。
いやあ、天気がよく楽しかったねえ!
すぐにAyumiが帰っていった。
続いて私。
そしてKasaneはと言うと、
先ほど高くてとれなかったコクワを、
高枝バサミを持って取りに行くと言う。
いやあ、すごい根性だが、変わってるわぁ、Kasane~
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