今日も、歩いて行こうか…

近郊の山歩きや、昔の街道・古道を歩いてみたり…、鈍行列車で知らない町を訪ねると、探していたモノが…きっと見つかる。

旧中山道:藪原宿から鳥居峠を越えて奈良井宿へ…

2009-04-04 10:00:43 | 昔探しの旅:街道・古道…
'09春:青春18きっぷの旅…Part-4

始発電車で京都へ、中央本線の時間に合わせるために京都から
米原まで新幹線を利用。米原から在来線で名古屋、中央本線に乗り
換え中津川~藪原駅へ約5時間の列車旅…。
木曽川沿いを走る車窓からの眺めも旅人を飽きさせない。
途中、寝覚めの床と呼ばれる木曽川の景勝地では車掌が由来の
アナウンス・サービスも…。

昼前に藪原に着き、駅で奈良井までのマップをもらい情報収集。
難所といわれる鳥居峠への期待を胸に歩き出す。
藪原ではそれほど古い町並みは無かったが、高札場跡や防火高塀跡
の石垣などが残っていて、案内板で紹介していた。
住宅街のある坂道を抜け、消防署が見えるとそこが林道合流点で
峠の登り口になる。直進して山道に入る…
整備された山道には案内板もあり、道なりに進めば迷うことは無い。
シーズンには未だ早いようで、ハイカーの姿無し、静かな山歩きが
楽しめる。普段歩く六甲とは違い、熊も出没する可能性もあって
熊鈴をぶら下げて歩いた。
大げさかなとは思いつつ、身の安全より熊に告知する一人歩きの
必携品と考えたのである。

歩くうちに石畳の道になり、旧道の赴きも…。
途中、案内板と熊除けの鐘があり、熊への実感も…。
くねくねと登ると測候所跡~丸山公園分岐、そして御嶽神社へ。
駅から1時間だった。この付近には少し残雪もあり、吹く風も冷たい。
この神社が峠道の最高峰で駅からの標高差は260m。
ここから下りが始まる…やがて目的の鳥居峠で標高1197m。
…といっても、中央本線そのものが標高のある地域なので
数字の割りに実感は無い。
鳥居峠には休憩所もあり、数冊のノートがあって、訪れた人々の
コメントが書かれていた。中には外国からの旅人も書いてあり、
中山道ファンが国際的であることが判る。

鳥居峠からは下り坂が続く…山は冬の装いのままなので
木々は目覚めていない。
日当たりの良い場所にフキノトウが芽を出していたぐらい。
雪をかぶった木曽駒ケ岳がすぐそばにあり、
ここが木曽の山中であることを改めて感じる…。

再び石畳の道になり、やがて奈良井宿の入り口に…
奈良井に入るとすぐ、楢川歴史民族資料館があり入る(200)。
受付の方と暫し話し込み、館内展示物を見る。
隣には鎮神社、水場~高札場があり、町並みへと続く。
奈良井宿は国の伝統的建築物保存地区でもあり、その景観は
見応えがある。
観光客にとっては見る喜びがあるが、地元の人にとっては
その維持や冬場の生活に苦しみがあるそうだ。

宿場町を歩き、造り酒屋:杉の森酒造へ入る。
大吟醸の酒かすがあったので店主と四方山話を…。
阪神淡路大震災の当時、大阪に住んでいたそうだ。
今は生まれ育った奈良井で酒作りを継いだとか。
美味しい水が豊富な奈良井で、本物のうまい酒造りを
これからも長く続けて頑張って欲しいものである。

木曽川に掛けた立派な木造の木曽大橋(太鼓橋)を見た後、奈良井駅に。
予定よりも早く着いたので時刻表でスケジュールの見直し。
隣の平沢駅まで歩くことにした。
約30分で平沢…この町は漆器の集落で専門店が街道筋に並んでいた。
駅に向かい、電車を待ち…15時10分発で帰路に。

藪原宿→鳥居峠→奈良井宿…6.5k
奈良井宿→平川宿…2k





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