素人裸足稲作日誌 ~晴耕雨読ライフ~

イキイキ・伸び伸び、充実した『晴耕雨読』な生活を恋女房と二人慎ましく過ごしながら米作り・野菜作りに汗を流しています。

いとしのきみへ。

2020-10-01 19:24:12 | 日記


9月14日(日曜日)午前0時35分。
かねてから闘病中だったわんこが逝きました。
こうお話すると笑われるかもしれませんが私たち
夫婦は、彼女とともに歩んできた3人一緒の生活
に依存しすぎておりました。寝食を共にし、どこ
に行くのも、何をするのも3人一緒の生活にすっ
かり慣れ、犬という動物の寿命を頭では理解して
おりましたが、少し体調を崩してもいつも克服し
てきた彼女がまさか先に旅立つとは・・・万が一
の覚悟も出来ておりませんでした。鼓動の止まっ
たばかりの彼女のまだ温かい小さい体を抱きしめ、
2人で号泣するしかできませんでした。出来るこ
となら代わってやりたい、代わって苦しみをとっ
てやりたい、その思いは叶いませんでした。子供
のようにおもちゃが欲しい、お菓子が欲しいと言
って、大の字になって手足をバタバタさせ駄々を
こねるようにすれば彼女が帰ってくるなら、躊躇
なくしたでしょうが、誰もガキみたいな爺さんの
駄々を聞いてくれるわけもなく。

私たち夫婦は、彼女の思い出の「もの」、「ばし
ょ」、「できごと」を思うたびに嗚咽を漏らし、
彼女のいなくなった虚無感に苛まれながら、長い
3週間を過ごしました。涙も枯れ果てた感じです。
孫たちも爺婆の心痛を察してか、普段より電話し
て来たり、遊びに来たりする回数が増えた気がし
ます。いつまでもジメジメしていても先に、進め
ないので彼女の思い出とは、まだ彼女が私たちの
間にずっといる感じで、鮮明なまま付き合ってい
けたらと思っています。多分、しばらくはジメジ
メしっぱなしでしょうが・・・

■■■■■

前日から入院させていただいていた、アニー動物
病院のドクターから午前0時20分過ぎにお電話
をいただきました。「わんこちゃんの血圧が急激
に下がって危ない状態」だと。着の身着のままで
車に乗り込み、国道をぶっ飛ばしましたが、緊張
感が最大だったのか当時の記憶があまり残ってお
りません。事故るところでした。病院の駐車場に
車を乱暴に止め、診察室に入った時には、すでに
彼女は、安置用の箱に入れられ、静かに眠るよう
に横たわっていました。「わんちゃん、わんちゃ
ん」呼びかける妻の声に反応はありませんでした。
大好きなかぁさんに抱かれながら、3人で我が家
へ帰り、3人でいつものように川の字になって床
に就きました。朝になったら、『腹減った』と大
騒ぎするに違いないと信じて。

翌朝、開いたままの彼女の瞳は、昨夜より輝きが
失われつつありましたが、今にも起き出してきそ
うで何度か小さい体を揺すりました。
午後から火葬場に連れて行き、荼毘に。小さな棺
には彼女の好きだった食べ物をたくさん入れてあ
げ、花も添えました。いつもいつも3人だったの
に、炉に彼女1人だけ行かせることが悔しくて悲
しくて。「いつでも帰っておいで」、「とぅさん
もじきにいくからな」様々な声をかけて送り出し
ました。
小さなわんこが、更に小さな真っ白な陶器の壺に
なりました。

私たち夫婦にとって君は
世界一いい娘でした。
世界一おりこうさんな娘でした。
そして世界一可愛い娘でした。
またいつかどこかできっと会えると信じています。
いとしのわんこへ   よくがんばったね。そして、ありがとう。またね。
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