素人裸足稲作日誌 ~晴耕雨読ライフ~

イキイキ・伸び伸び、充実した『晴耕雨読』な生活を恋女房と二人慎ましく過ごしながら米作り・野菜作りに汗を流しています。

籾摺り

2011-08-25 21:21:51 | 日記
朝からグズついているのだ。稲刈りに出撃できない。
4日も5日もスケジュールは押しているのに。
ということで恋女房と二人で、「うすすり」することにしたよ。
籾摺りとも言い、ようは刈り取った稲籾から玄米と籾殻を分離する作業なのさ。
全部刈り取ってからと思っていたが、こう押されてばかりでは新米を待っている皆様に
申し訳ない。
秋の作業のフローを絵を使ってご紹介しよう。



刈り取った籾はここにダーッと入れられる。乾燥機の搬入口である。



これが乾燥機。だいたい3反分の籾が一度に入る。
不作の年は4反分でも5反分でも入る。収穫量のバロメーターともいえる。
この中で籾を上下循環させながら、灯油の火で起こした熱風を吹きつけ
乾燥させるんだ。慌てて高温風を使うと実が割れてしまう。前述どおり。
じっくりゆっくり乾かしてゆくんだ。



乾燥機後部に伸びる排気ダクト。熱気がこもって実が蒸れないように使った
熱気は排気して新鮮な熱風だけを使う。かつ、籾についているほこりやゴミも
熱風と一緒に弾き飛ばし、奥の箱で回収する。



火を起こすための灯油タンク。50リッタ満タンで2昼夜程度の火を供給する。



ここは乾燥機隣のセクト。先日、大工仕事したところだよ。
ここには乾燥が完了した籾が自動排出される。
中央に座るジャイアンツカラーの「筒」は更にここから籾を隣の籾摺マシンへ搬出する代物。
一世代前のタイプ。一度買うとなかなか新調できない親父のこれも形見の一つ。



ジャイアンツカラーはこれに繋がる。これが籾摺マシン。
ここに送り込まれた籾は、中で2つの強固に密接したローラーの間を通り、
通った際に籾殻だけローラーに割られ、実である玄米と分離される。
分離された籾殻はマシンの発生させる強風に飛ばされ排出され、
飛ばされず残った玄米は別の口から排出される。



別の口から排出された玄米は、次にこのえもいわれぬ緑色のマシンの中を通る。
中には8角形のメッシュの筒が回転しており、その中を通ってくる。
その際、米になりきれなかった米モドキや胴割れして半分にわれてしまったような
物はこの時点でマシン下側に排出され2番米として分離される。
これはこれでゴミになるわけでなく、雷おこしの原料として業者が引き取ってゆく。



見事幾多の難関をクリアした優秀かつ容姿端麗な玄米だけがこのタンクに搬入され、
30kgごとに袋詰めされる。
マシン下側には秤がセットされており、タンクから袋に吐き出される玄米がちょうど
30kgに達すると吐き出しが自動で止まる。今は、全行程の緑色マシンとこれが
一体化された物が出ている。欲しい。



籾摺マシンの起こす強風が吹き飛ばした籾殻はここに集められる。
袋にいっぱいに詰め込み、稲刈りの済んだ田んぼに廃棄される。
田んぼでゆっくりと燃やし、トラで鋤き込み天然肥料として故郷に還るわけだわな。



乾燥機から乾いたばかりの籾が排出された。



ドンドン籾摺りが進む。山積まれる鈴鹿産コシヒカリである。
封緘は人の手でやらにゃならんのさ。これが手間なんですわ。



恋女房も頑張ってくれています。



3反分、26俵の収穫。上々の出来。あと1俵あれば『豊作』だったのだが・・・
贅沢は言うまい。ハイ。

 

作業完了。天然肥料の元を早速棄てに。積載オーバー?見逃してください。


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