小刀（アクリル画）／機能美、受け入れ難い魅力

アクリル絵の具で描いた、
折りたたみ式の小刀。

子供の頃、鉛筆を削るのに学校に持って行き、
オーバーオールのポケットに入れていた。

父に、砥石で研ぎ方を教えてもらった。

指を、何度も怪我した。
そうして、刃物に慣れて行った。

あの冷たい感触、
持っている事に、少しドキドキした事。
私の感じる、“小刀”を描いた。

道具の持つ、
植物のような、自然な形、
その“機能美”がたまらない。

そして、まるで「人」
のような存在感。

金属、そして道具の持っている、
“不気味さ、怖さ。”

都合の良い、美しさだけではなく、
全てのものが持つ、
受け入れ難い魅力を表現したい。

もっともっと、たまらなくなる絵を描きたい。
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