株と浮き世の話

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原発事故・「吉田調書」について・肝心な事が語られていない

2014-08-26 18:20:46 | 国家の品格
政府は福島第一発電所・事故時の吉田昌郎氏の事故後の聞き取り調査書を公表すると発表した。
その一部を見たが、福島第一原発に多少かかわったものとして内容に違和感を感じる。
平成19年に吉田氏が本店の「原子力設備管理部長の時」に社内の土木ブル-プと日本土木学会から10mの津波の可能性について提言を受けている。
その時彼は東電だけがこれに対応してもしょうがない。オ-ルジャパンの問題だと拒絶している。オ-ルジャパンと逃げないで原発は守るべきだろう。

さらに後で結局15mの津波が来たので10m対策ではしょうがなかったと思っていると話している。
果たしてそうだろうか?  水素爆発の最終的な引き金を引いたのは地下室に設置された「緊急用電源と配電盤の水没で万事窮した」ことだ。
海岸構造物の地下室に緊急用電源を置くのは非常識だ。 地下室への津波の進入は津波が10mでも15mでも関係ない。言い訳に過ぎない。5号機以降はこれらを原子炉建屋の中に入れるマ-クⅡ設計になっており災害を免れた。東電は地下室の危険性を知っていたから5号機・福島第二発電所では設計変更をして無事だったのだ。
また彼が福島第一原発の所長になったときに津波の提言が頭の中に有ったなら、先ず地下室の地下室の緊急用電源設備を高いところに移設すべきだった。
実際には緊急用電源は移設したが配電盤は地下室に残してしまったと言うことだ。ケチなことをしたものだ。(ウォ-ル・ストリ-ト・ジャ-ナルより)
この程度の工事なら、所長権限で簡単にやれる仕事だと思う。長蛇を逸した。

事故後の活躍はまさに命がけでご苦労でしたが、こうした事を反省しない限り本当の事故対策にはならないし吉田調書の意味もない。
本当の原因は 活断層でも耐用年数でもない。お門違いな事で大騒ぎをしたもんだ。


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