最高裁は原発事故について国の責任を認めなかった。私はあの原発に土木技術の面から設計に関わったものだが、そもそも先発して開発された福島第一原発の1~4号機は事故を起こしたが、同じ敷地の5~6号機とそれ以降に建設された震源地に最も近い東北電力の女川原発や10km西に建設された福島第二原発は同じ地震と津波に襲われながら無事冷却停止している。ここにこそ裁判の争点があるべきで論点は的外れだ。
事故を起こした福島第一原発の1~4号機と無事冷却停止した原発の相違点は、ずばり緊急時の冷却電源装置がタ-ビン建屋の地下室に設置されていて津波で浸水して万事窮したことだ。ただこれだけの事だ。海岸の発電所の緊急時の冷却電源が水面より低い所にあってはいけません。1~4号機はGEの設計でした。
それにしても五号機以降は日本側がこの欠点に気付いて緊急電源を高いところや丈夫な炉リアクタ-の中に入れたので無事でした。許認可権をもつ通産省も結果責任はあるでしょう。また津波の高さが半分の7mでも結果は同じだったと思います。
裁判所も原子力規制委員会も皆マト外れです。休止している日本の30基以上の原発は早く稼働しないと腐ってしまいます。空き家は傷みます(>_<)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます