OH江戸ライフ

パクス・トクガワーナ♪
とりあえず江戸時代っぽいものが好きなのです♡

明治大学博物館 特別展 『譜代大名内藤家と戦』

2016-07-06 | 江戸時代

関ヶ原合戦図絵巻 『大坂城評定』の場面
石田三成ほか前田利家など豊臣側ビッグネームがずらり勢ぞろい

てことで、明大博物館特別展、見てきました

いや~、こんなすんばらしいものがタダで見られるなんて……。
明治大学さまったら太っ腹っ!
(よいっしょっよいっしょっ

どういうつながりがあるのかは不明ですが、明治大学さんは延岡藩内藤家の古文書をいっぱい持ってるんですよね。
(このへんの事情、だれか知りませんか?
 元藩主さんが学校設立に関係してたとかなのかな?)

それはおいといて、
じつは、ワタクシ、内藤家長公は磯田道史先生の「殿様の通信簿」で知って以来、ずっと気になっていたんです。
なので、今回、「無双の弓手」「騎射の達者」と称えられた家長さまの雄姿を絵巻で拝見し、ちょっぴり泣けてきました

なにしろ、伏見城守備を命じられた鳥居元忠以下1800人の兵は、西軍の足止めをするミッションを与えられ、全員討ち死にする覚悟で残った徳川譜代の忠臣ばかり。

もう…もう…なんといいますか、佐幕派なら涙目必至~
だって、こうした人たちの犠牲のうえに265年の泰平の世が訪れたわけで…(グスン)…。

ありがとう、徳川家臣団っ!
ビバ、TOKUGAWAッ!



「ぅぅっ…ガンバレ、伏見防衛チーム」の図)

それにくわえ、幕末の延岡藩の動向なんかもわかって、ホント充実したよい展示ですぞ~

たとえば、ビンボーだったので、明治初年にはすでに時代遅れになっていたゲベール銃が主力で(414挺)、しかも実戦ではほとんど使われることなく終わってしまったとか、山用四斤施条砲を33門持っていただとか、発狂もののお宝情報てんこ盛りっすよ~

(え? それのどこがお宝かって?
 うーん、改めてそういわれると……

常設展の方では、大名の婚姻に関する内藤家資料が展示されていたらしいのですが、ちょっと時間がなくて、それは次回に取っておきます。
ぅっひょっひょ、こっちも楽しみ~

『大妖怪展』見てきたよ~

2016-07-05 | 日記


東京都江戸東京博物館特別展『大妖怪展 土偶から妖怪ウォッチまで』見てきました~

国宝・重文もあったけど、江戸系人間にとってのゴチソウはやっぱコレでしょ


歌川国芳「相馬の古内裏」


歌川国芳「讃岐院眷属をして為朝をすくふ図」

今回の国芳中イチオシはコチラ

歌川国芳「源頼光公館土蜘蛛作妖怪図』

説明文には書いてなかったけど、これは平安時代の源頼光を描いたように見せかけて、じつは「天保の改革」で浮世絵・役者絵・美人画を禁じた幕府の弾圧に対しての強烈な皮肉だったりします

まず、右側で寝ているのが当時の将軍・徳川家慶

その左隣の卜部季武が、老中:水野忠邦・浜松藩主。家紋は水野沢瀉(おもだか)

隣で碁を打ってる渡辺綱は、同じく老中:真田幸貫・信濃松代藩主(松平定信の長男)。
真田氏の家紋は六文銭ですが、この絵では渡辺星(三つ星に一文字)。

真っ赤っかなオッサン=坂田金時は老中:堀田正篤(正睦)・佐倉藩主。

一番左でお茶してる碓井貞光=老中:土井利位・古河藩主。(別名:雪の殿さま)

そして、奥の妖怪たちは、天保の改革で禁止されたものの寓意=被害者(?)で、富くじが禁止された富くじ妖怪(『富』の字が書かれた破れ提灯)、歯のないろくろ首は歯なし=噺=寄席の禁止、スイカ妖怪(初物・季節はずれの野菜の売買禁止)などなど。

で、この浮世絵がまたキレイなんだ~

国芳だけでも見る価値アリですぞ~

プリティな遮光器土偶もあるし、展示品、会期中に何度も入れ替えがあるらしいし、また行きたいな~

******オマケ******

国芳ッチの中で、ゴマお気に入りの一枚がコレ「酒のざしき」

ほれ~、かわいいじゃろ~
金魚のパリピだよ~ん
(ただし、今回の展示会には出てないよ~