OH江戸ライフ

パクス・トクガワーナ♪
とりあえず江戸時代っぽいものが好きなのです♡

町入NO(能)-!

2015-09-29 | 江戸時代

楊州周延・「千代田の御表」より町入能の図

町入能とは、
「重要儀式に際する能上演の初日には、町年寄をはじめ各町の主だった町人も招かれ、本丸御殿の能舞台を鑑賞することができた。これを町入能という。
 登城の際、町人たちには天候にかかわりなく、大手門前で唐傘が1本ずつ与えられた。
 また菓子が下賜され、能の上演が正午にかかった場合は、握り飯に梅干し・漬け物の弁当まで出たという」(江戸博覧強記 P81)

なんとスィーツ&酒、ヘタしたらランチつきー
また一説によると、お小遣いとして銭一貫文(公定相場1両=4000文。1両=10万円計算で25000円)までついたとか。
しかも、この能は町人だけじゃなく、将軍さまもいっしょに観てるんですよー
なのに、見てください、このやりたい放題
なんでも調子こいた町人が将軍さまにヤジまで飛ばしてたっていうんですから、もうビックリっすよ
そんなときはお奉行さまが「おうおう、てめーら、この桜吹雪に見覚えがねーとは…」(あ、そりゃ、昨日のネタだったわ)的に注意するといちおうシーンとなったらしいんですけどね。
(将軍さま・ご老中などヘとも思わない町衆も、お奉行さまだけは絶対だったらしい
ところで、だれですか「江戸時代は武士が威張りくさって、ほかのヤツらは虫けら同然みたいに虐げられていた」的なこと言ってる人はー
これ見ただけでも江戸時代はそれほどガチガチの社会じゃないってわかるでしょ
町人たちはふだんなら入れない御城に入れて大興奮ですが、一方の将軍さまもめったに見ることのできない珍しい生き物(ま、下々の者ね)を間近に見られてけっこうおもしろかったんじゃないかなぁ

さて、傘が配られたのは、第三回「家綱くんお誕生おめでとう会」のとき、雨が降ったので、それ以来どんなお天気の日にも傘が1本ずつプレゼントされたようです

で、この町入能ですが約50回ほど開催されました。
たとえばどういう時にかといいますと、「将軍宣下」「婚礼」「お世継ぎ誕生」「世嗣元服」「将軍転任(=階位アップ)」「日光社参」「移徒(わたまし…ワタミじゃないっすよ。引っ越しのことですわ)」などなどのお祝い事の際に行われることが多く、最後の町入能はかの有名なモッチーこと家茂くん和宮ちゃんご成婚記念だったとさ、めでたしめでたし


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まずいって、ホントまずいって!

2015-09-28 | 江戸時代
江戸検本番まであと1ヶ月あまり…
なのに、マズイことが判明しました
ワタクシ、遠山の金さんと鬼平の区別がつかないみたいなんです
こんなことなら、もっと時代劇を見とけばよかった…
しかたないので遅まきながら、
遠山景元(かげもと)

(いや、まてまて、高橋さまはヘタしたら桃太郎と混ざる危険性がある…)

んじゃこっちで(杉良版)


家禄500石の旗本
幼名・通之進、通称・金四郎(パパ景晋と同じ)
官位・従五位下左衛門少尉

<金さんの華麗なる出世コース>
(1794年生)西之丸小納戸役(32)家督相続(36)西之丸小納戸頭取格(39)小普請奉行(42)作事奉行(44)勘定奉行(45)北町奉行(47)大目付(50)南町奉行(52)町奉行退任(59)安政2年2月29日(1855年4月15日)死去(62)

ちなみにパパは第二回昌平黌学問吟味トップの超秀才。
ロシア使節レザノフ長崎来航1804年)、朝鮮通信使易地聘礼(1811年)などの外交畑をはじめ勘定奉行等要職を歴任し、文政年間の能吏として中川忠英、石川忠房とともに三傑と呼ばれたそうな。
そして
この中川忠英さまは、なんとあの小栗上野介忠順さまの実のおじいさまでございますーっ
ああ、こんなところで小栗さまの御名を目にするとはー
ゴマ、感激でございまする~~~
(……あれ……なんだか徐々に脱線しているような…金さんじゃなくてパパの話に……)

ゲフンゲフン
えっと、(気が進まないけど)次に鬼平こと長谷川宣以(のぶため)

おお、吉右衛門さんですな。
でも、ゴマ的には吉右衛門さんは柘榴坂の井伊直弼さまなんだけどなぁ…ブツブツ…。

家禄400石の旗本
幼名・銕三郎(てつさぶろう)または銕次郎(てつじろう)
通称・平蔵(パパ宣雄と同じ)
官位……ウィキに載ってないぞー

<鬼平の華麗なる(?)出世コース>
(1745年生)家督相続(28)西之丸書院番(30)徒頭(40)先手頭(42)火付盗賊改(43)人足寄場取扱兼任(46)人足寄場取扱退任(48)寛政7年5月19日(1795年6月26日)死去(51)

うーん、鬼平さんは金さんにくらべるとちょっと不遇なような……。
聞くところによると、どうも最恐老中・松平定信に嫌われていたそうで、がんばったわりにイマイチ昇進できなかったんだとか

えっと、要するに金パパと鬼平がほぼ同世代。
鬼平=寛政の改革、金さん=天保の改革……つー感じですな。
ふむふむ、これならなんとかなるかも……だといいな

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いまさら七福神

2015-09-11 | 江戸時代


ここへきていまさらですが、ワタクシ、七福神がまともに言えないことに気づきました
(おかしい…今年の正月、隅田川の七福神めぐりをしたはずなのに…言問い団子と桜餅しか覚えてない…なぜだ…?)
ってことで、いつものようにお気軽に検索

なになに、唯一のジャパニーズは恵比須さまだけ?
所持品は鯛と釣竿とな、ふむふむ。

はい、次は大黒さまか…おお、インドの神さまなのか………な、なぬーっ
「サンスクリット語ではマハーカーラ。訳せば大いなる暗黒の王
しかも「戦闘を司る神
あの福々しいニコニコじいさんが「暗黒」で「戦闘」だとー
うわー、人は見かけによらないわー

まだ二人目なのに、けっこう衝撃的事実を発掘してしまった…。
き、気を取り直して次いってみよう。
毘沙門天…インドの神さまで、もとは暗黒界ランカー山に住み眷属を従えた長…こっちも「暗黒界」か…
でも毘沙門さんはなんとなく覚悟してたからダメージは少ないぞ…

次は紅一点の女神さま、弁財天ですな…(ドキドキ)
……「裸弁才天という裸で琵琶を抱えた姿もある」……
くぅぅぅ…お、奥が深い、想像をはるかに超えてる…七福神、おそるべし…

だんだんメンタル的にきつくなってきた…

ふ、福禄寿…これは中国道教由来、いわゆる仙人…。
人の寿命を知る…鶴亀同伴もあり…大願成就…う、うん、大丈夫大丈夫、まだイケそう…。

えっと…お次は…寿老人。
中国…福禄寿さんとセットで南極星の化身…だから姿がよく似ている?
あ゛ーーー、なにそれーーー、意味わかんないーーー
も、桃を持っていて、御供に鹿…。

つ…次でラストだ…がんばれ…。
トリは布袋さま…。
実在した中国の高僧…大きなお腹と耳たぶ…半裸()…和合の神…弥勒菩薩の化身…。
よ、よかった、最後はイイ感じで終わった…。

にしても…なんだかドッと疲れが……ちょっと早いけど、今日はもう寝ちゃお…

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もうすぐ重陽の節句

2015-09-07 | 江戸時代
 二本松の菊人形マスコットキャラクター菊松くん

第61回 『二本松の菊人形』
期間  平成27年10月10日(土)~平成27年11月23日(月・祝) 午前9時~午後4時
会場  福島県立霞ヶ城公園(国指定史跡 二本松城跡)


ですぞ~
行きたい~
でもムリ~
でも見たいぃ~


涙なくしては語れない「二本松少年隊」の菊人形(画像は二本松観光協会さまHPより拝借いたしました)
あ゛ー、木村さまもチビッ子たちも全員イケメンじゃー

いきなり関係あるようなないようなネタをふってしまいました(単なる個人的趣味です

さて、いつもは旧暦の方に合わせている季節ネタですが、いよいよ江戸検本番がせまってきて余裕がなくなり、1ヶ月ほど早く記事にしてしまいました(今年の旧暦9・9は10/21です)。

重陽――五節句の大トリをかざるビッグイベントでございます。
東都歳事記によりますれば、

○重陽御祝儀。諸侯(花色小袖)御登城。良賤、佳節を祝す(菊酒をもつて節物とす)。

諸侯(花色小袖)ですとーっ
ヤダ、なにそれステキーーー(発狂)

ま、ようするに中国では奇数=縁起がいい。さらに、それが重なる日――3・3とか5・5とか7・7はめでたい日(1・1については突っこまないでくだせぇ)なので、なにかしらイベントがあるんですね。
ということで、重陽の節句には菊の花びらをうかべたお酒を飲んで邪気を払い、不老長寿を願ったようです。
それに旧暦9・9はちょうど収穫期にもあたるので、一年間お疲れさん的解放感もあったかもしれませんね

とはいえ……あたしゃ、解放感どころかお先真っ暗ですよ、トホホホ
(なんでもっと早く試験勉強はじめとかなかったんだろ?バカバカバカバカ

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