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楊州周延・「千代田の御表」より町入能の図
町入能とは、
「重要儀式に際する能上演の初日には、町年寄をはじめ各町の主だった町人も招かれ、本丸御殿の能舞台を鑑賞することができた。これを町入能という。
登城の際、町人たちには天候にかかわりなく、大手門前で唐傘が1本ずつ与えられた。
また菓子や酒が下賜され、能の上演が正午にかかった場合は、握り飯に梅干し・漬け物の弁当まで出たという」(江戸博覧強記 P81)
なんとスィーツ&酒、ヘタしたらランチつきー
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また一説によると、お小遣いとして銭一貫文(公定相場1両=4000文。1両=10万円計算で25000円)までついたとか。
しかも、この能は町人だけじゃなく、将軍さまもいっしょに観てるんですよー
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なのに、見てください、このやりたい放題
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なんでも調子こいた町人が将軍さまにヤジまで飛ばしてたっていうんですから、もうビックリっすよ
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そんなときはお奉行さまが「おうおう、てめーら、この桜吹雪に見覚えがねーとは…」(あ、そりゃ、昨日のネタだったわ
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(将軍さま・ご老中などヘとも思わない町衆も、お奉行さまだけは絶対だったらしい
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ところで、だれですか「江戸時代は武士が威張りくさって、ほかのヤツらは虫けら同然みたいに虐げられていた」的なこと言ってる人はー
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これ見ただけでも江戸時代はそれほどガチガチの社会じゃないってわかるでしょ
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町人たちはふだんなら入れない御城に入れて大興奮ですが、一方の将軍さまもめったに見ることのできない珍しい生き物(ま、下々の者ね)を間近に見られてけっこうおもしろかったんじゃないかなぁ
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さて、傘が配られたのは、第三回「家綱くんお誕生おめでとう
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で、この町入能ですが約50回ほど開催されました。
たとえばどういう時にかといいますと、「将軍宣下」「婚礼」「お世継ぎ誕生」「世嗣元服」「将軍転任(=階位アップ)」「日光社参」「移徒(わたまし…ワタミじゃないっすよ。引っ越しのことですわ
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