OH江戸ライフ

パクス・トクガワーナ♪
とりあえず江戸時代っぽいものが好きなのです♡

上野の桜

2020-03-13 | 江戸時代


みなさま ごきげんよう。

今年は暖冬だったため、関東などでは桜の開花も例年にくらべて早まりそうで、今日明日にも開花宣言が出るみたいですね。

えー、さてさて、江戸近辺の桜の名所といえば、なんと言っても上野
ですが、江戸検定のテキストを見てみると、

「江戸近郊の名所としては、上野寛永寺、品川の御殿山、王子の飛鳥山、墨田川堤(墨堤)などがよく知られていた」

と書いてあり、上野は江戸時代からの桜の名所なのです

ところが、テキストでは、

「寛永寺は、徳川将軍家の廟所で、また住職が宮家出身であるため、通常、庶民は山内に入ることはできなかったが、花見の時期に限り、明け六つから暮れ六つまでの日中、開放された。~(中略)~
 しかし、のちにほかの名所での花見が盛んになるにつれ、酒や三味線が禁じられていた寛永寺の花見は、老人や女性向けの、静かで上品なものになっていった」

とつづいています。


でも、そこはひねくれている探求心旺盛なゴマちゃん。

いつもの「なんかひっかかる」レーダーが起動したのです。

そこで、関連本および図録を引っ張り出してみると(……こーゆーとこ、自分でもかなり粘着質だと思う )、

ほーれ、思ったとーり!


寛文8年の記録には、

「貴賤男女群衆して、内幕外幕を打ならべて酒宴し、諷(うた)い舞うものあり、あるいは幕なき者は席を設け、琴三絃にて諷いさざめきし」

てな感じで、どんちゃん騒ぎをしていたようすが書かれています。

……テキストに書いてあったんとちゃうやん 

これについては、寛永寺が将軍菩提寺化したのが家綱以降だったので、寛文~延宝くらいまでは、規制がまだ厳しくなかったからなのでしょう  


でも、そうなると、たとえば、江戸検定の問題で、

「次の桜の名所のうち、静かに花を観賞できるため、老人女性に人気だった場所はどこでしょう?」

みたいなのは、時代によっては該当しないからアウトっちゅーことですな。

まぁ、そんなこともあって作問が難しいんでしょうね、江戸検 

てなことで、本日の曲はこちら


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