OH江戸ライフ

パクス・トクガワーナ♪
とりあえず江戸時代っぽいものが好きなのです♡

今日は嘉祥御祝儀!

2015-07-31 | 江戸時代


旧暦6月16日は「嘉祥御祝儀」です
これはどんな儀式かといいますと、その起源は謎なのですが、室町期にはすでに行われていた行事で、菓子をやり取りするものらしゅうございます

○嘉祥御祝儀。諸侯御登城。良賤佳節を祝す(家々餅を製す。下賤の者は銭十六文をもつて食物を調へ食すること、かへつていにしえの例にかなへるにや)。

この日、御三家以外の江戸在府大名・旗本は江戸城に総登城し、将軍さまからお菓子をもらうという儀式がありました。
登城したオサムライさまたちは、約500畳敷きのイベント会場「大広間」に敷き詰められた2万個以上の菓子をもらい、そうめんを食べて帰宅……

歴代将軍がこのイベントを行ったわけですが、最初の家康・秀忠までは全員に手わたし。
おかげで二、三日は肩パンパンだったとか
そのせいかどうか、以降の将軍は主だった大名にだけになったようです


嘉祥菓子再現(by虎屋さん

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山王権現御祭礼

2015-07-30 | 江戸時代



諫鼓鶏

旧暦6月15日は天下祭のひとつ「山王権現祭礼」ですっ

○永田馬場日吉山王権現御祭礼(子・寅・辰・午・戌の隔年なり。別当、勧理院。神主、樹下氏)
 往古は、年々六月十五日、神輿竜の口より乗船にて船祭りありしが、元和年中より御城内へ入ることとなり、また寛永十一戌年より大祭となり、天和の頃より隔年に行はせらるるとぞ。当社御祭礼は東都第一の大祭祀なり。(後略)
 
また、この日は赤坂氷川明神の祭礼日でもありました。

○赤坂氷川明神祭礼(別当、大乗院。『風土記』に天武天皇三年甲戌十一月、始めて神札を行ふとあり)。
 丑・卯・巳・未・酉・亥の年隔年に執事ありて、十四日より賑はへり。十五日には往来人留(ひとどめ)にて猥りに通行をゆるされず。山王権現、神田明神に続きし大祭祀なり。
 
赤坂氷川明神と日吉権現は外堀を挟んだ近距離にあったので、祭礼は日吉とかぶらない隔年開催でした。
つまり、もうひとつの天下祭・神田明神と同じ年に行われました。
赤坂氷川明神はもとは紀州藩邸近くの一ツ木村にありましたが、暴れん坊吉宗さんが今の赤坂今井台に遷座させたそうです。

…え?
天下祭って…ですか?
天下祭(御用祭とも)は、江戸の総鎮守・神田明神の祭と徳川家の産土神・山王権現の大祭・山王祭のこと。
このふたつには幕府から開催資金の一部が下賜され、当日は町奉行所による警備、江戸城内へ入城し、将軍上覧がある特別なお祭りです。
氷川明神は紀州系将軍の産土神的ポジションでしたが、倹約第一の吉宗公はこれを天下祭にしませんでした。
ただ、当日の警備だけはありました。
先日、氷川・山王二社に行ってきましたが……暑くて死ぬかと思いましたー
でも、氷川で十社めぐり専用御朱印帖を買ってしまったので、あと八社、意地でもまわりますぞー
(なんで買っちゃったんだろ…こんな暑い中、十社も…ほとんど荒行…トホホ…

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土用中丑の日

2015-07-22 | 江戸時代


うな重

今日も暑いですね…(早くもやる気喪失
てなことで、取っつきやすそうな話題で。

土用中丑の日
○高田本松寺願満祖師、ほうろく加持。逆上(のぼせ)・頭痛等の祈祷なり。ほうろくをいただかしめて点灸をほどこすに、必ずしるしありといへり。
○逆上・眩暈等の病ある者、夏月、王子不動の滝に打たれて病を癒すとて、毎朝未明に群集す。

……あれ
ウナギの話が出てこない
土用=ウナギは、江戸時代に平賀源内が「土用はウナギでしょ」とキャッチコピー創ったんじゃなかったっけ?
『東都』のころはまだそれほどメジャーじゃなかったのーっ
(…ちぇ、ウナギネタかと思ったから読んだのに…損した…ぶつぶつ…)

というわけで、強引にウナギネタ。
江戸時代、江戸でウナギといえば、基本『江戸前』でした。
隅田川やその支流でよく捕れたそうです(いい時代ね~
でも、文政7年に発行された『江戸買物独案内』(お江戸ガイドブック)に載っている鰻屋は22軒。
当然、掲載されていない店もあるし、鰻は屋台でも売られていたので需要はウナギのぼり…ってか
でもそうなると、江戸前だけじゃまかないきれません。
そこで、ほかの所から取り寄せることになり、江戸以外から持ち込まれたウナギは『旅鰻』と呼ばれ、消費されました。
(旅って……大げさすぎじゃ…
ところが最近は、稚魚激減で高騰をつづけるウナ。
んじゃ、若干安い中国産でよくね?と思っていたらコワイ話を聞いてしまいました~~~
何年か前、中国産ウナギから毒性の強いマラカイトグリーンという化学物質が検出されて大騒ぎになりましたが、中国ではほとんどウナギを食べないそうなので、あちらの人はやりたい放題。いまだにせっせと投与中。
(抜き取り検査だから、輸出のとき引っかからなきゃこっちのもの。引っかかっても、次の日の荷物に入れちゃえばノープロブレム
さらに、毒飼料にくわえ、太らせるために工場の排油なんかもブチこんでいるようです。
(油分を食べさせると脂が乗っておいしくなるんだとか)
オ、オェーーーーー!!!
いままでムチャクチャ食べてるし~~~
じゃあ、国産なら
と思っても、中国から輸入し、日本の養殖場に1週間程度漬けておけば、立派な『国産』に早変わりするらしく……どうすりゃいいのぉ~
ヘタな心霊番組よりコワイィィ~~~

(ってことで、ちょっぴり高いけど、自前できちんと養殖しているウナを買いたいと思うゴマでありました。鹿児島などでは温泉を使ってピチピチ養殖してる所もあるし、四万十川のウナはすごくおいしいらしいやっぱ、安全なものが欲しけりゃ自分でよく調べて…ですかねぇ


―――この記事は22日に一度アップしましたが、家族に「土用前にこんなこと書いて、ウナギ組合に営業妨害で訴えられたらどーすんねん!」とマジギレされたので、確実なソースが見つからなかった一部を削除したうえ(ブログ記事しか見つからなかった)、土用すぎにこっそりアップしてみました。なにしろなもので―――

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お暑うございます

2015-07-21 | 日記

彦根城

連日の猛暑でテンションだだ下がり中のゴマちゃんです(…って誰だよ)。
サボっていた旧暦6月5日(昨日)…じつは神田社の天王二の宮の祭礼というけっこうなイベントがあったのですがダラダラしている間に今日はもう6日…
東都歳事記には、この祭りのことがコマコマ書いてあるんですが、暑くて全然読む気がしない…
なんでも二の宮は稲田姫をお祀りしているとか…(超テキトー)
あー、なんかヤル気でるようなおもしろいものないかなぁ~
と思っていたら…ありましたーっ

江戸東京博物館
『徳川の城~天守と御殿~』
8/4~9/27
ギャー行きたいーーーっ
(一気にテンション
しかも、屋内だから暑いの苦手な者にはうってつけの行楽ですぅ
先日行ったばかりの彦根や大坂・名古屋・高田(おお!榊原さんち?)、そして江戸城
江戸城はCG復元の御殿映像を上映ですと
ぜったい行かなきゃー

ただ…………
この公式キャラはいかがなものか……。


展覧会公式キャラクター『エド・ジョー』
(…おい…世の中には、茶化していいことと悪いことがあると思うが…
エド・ジョーくんに危害を加えないように、出かけてまいります




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今日から6月

2015-07-16 | 江戸時代


(キャ~、見て見て~、前田さまよ~加賀梅鉢紋よ~キ~
ってことで、本日のネタは……、

朔日(ついたち)
○氷室御祝儀(賜氷の節)。
 加州侯御藩邸(やしき)に氷室ありて、今日氷献上あり。
 町家にても、旧年寒水をもつて製したる餅を食してこれに比(なぞ)らふ。

江戸時代は当然冷蔵庫などなかったので、夏に「かき氷ウマ~」はできなかったわけですが、さすがに加賀100万石の前田さんちはちがいます
このクソ暑い真夏の最中、屋敷の氷室にストックしていた氷(といっても、雪を固めたもの)を毎年将軍家に献上していたんですっ
かつては、領地の加賀から四日がかりの高速輸送で運ばせていましたが、のちに上屋敷内に氷室を設け、ここから千代田城に。
(…前田さん…国内最大の外様だから、幕府ににらまれないように、いろいろ気をつかっちゃって…265年間ホント大変だったよねぇ…しみじみ…お疲れさまです
で、前田さんのすごいところは、献上後のあまった氷を江戸の町人たちにもおすそ分けしてたらしいんです
太っ腹っす、前田さんっ
なので、この日は、屋敷前に江戸っ子大集結。
もらえた人はてなもんです。
はずれた人は餅食べて、翌年のリベンジを誓ったんでしょうか

○富士参り。前日(五月晦日)より群集す。
(これ富士禅定の心とぞ。駿河国富士山は、つねに雪ありて登ることを得ず。
 ゆゑに炎暑の時を待ちて登山す。これにならひに今日参詣するなり)

はいはい、江戸検的にはこっちの方が重要かもな富士参りです。
このころの富士登山は、6/1~7/26。
旧暦は約1ヶ月ほどずれるので、今の感覚では8月いっぱいまででしょうか。
江戸時代後期は「富士講」がさかんで、俗に「大江戸八百八講」と呼ばれるほど、多くの互助会組織があったようです。
とはいえ、行きたくてもそんなに気軽に行ける所でもないので、ほとんどの人は「富士塚」詣でで、富士登山気分を味わいました(…って、ホントに味わえたのかいな
とくに人気だったのが、深川の富岡八幡宮の富士塚で、ここには前の晩から行列ができるほど大混雑だったそうです。





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