OH江戸ライフ

パクス・トクガワーナ♪
とりあえず江戸時代っぽいものが好きなのです♡

あこがれの旗奉行

2020-02-27 | 江戸時代
みなさま ごきげんよう。

最近マスク購入の行列に並んでいるおかげで、めずらしくも規則正しい生活を送っているゴマでございます。

なにしろ、毎年この時期は、低血圧・冷え性・花粉症の三つどもえで廃人同然。
活動を開始するのは、暖かくなりはじめる午前10時以降というのがデフォな自堕落生活なのです

そんなグータラアザラシが朝も早から行列に並び、買ってはみたものの最初の数ページだけ読んでほったらかしにしていたツンドク本を消化していく……なんと有意義な日々でしょう

(家で読むと必ず寝落ちしてしまうので、未読本が増える一方なのじゃ~

てなことで、ゴマの高揚感&達成感にピッタリな今日の一曲


えー、さてさて、前回投稿からまたしても一ヶ月以上経ってしまったわけですが、その間、江戸東京博物館で、例のシッポの長いスズメ家光公直筆鳳凰図



や、お寝間着姿のヤッさん神君家康公霊夢像



などなどを観てきました。

そのころは、まだコロナ騒動もそれほどではなかったので、いくつかの集まりがあり、都心をチョロチョロ徘徊したりもしておりました。

で、ある会合で、ご先祖が旗本さんだったという方にお会いしたのです。

それも、 三千石の大身旗本!

お家は駿河台にあったそうな

そして、その方ご自身はいまは違う姓になっていらっしゃいますが(そのへんの事情は不明)、ご先祖はOさまとおっしゃられたそうで……ええ、俗に「九十九O久保に百本多、水野の数知れず」といわれる、旗本にありがちなあのO姓ですよ

マジもんやー!


ところが、その方いわく、

「でも、うちの先祖は江戸時代中、ほとんど役についていなくて、たまについても旗奉行くらいで……」と、ちょっと恥ずかしそうにおっしゃっていらっしゃいました。

な、なぬー、旗奉行だとーーー!?

ときに、旗奉行とは、

江戸幕府・諸藩における役職の1つ。
布衣役で2000石高
戦場で旗指物の管理を行う役目
幕府が安定期を迎えるにつれてその重要性は薄れ、しだいに老齢まで勤仕した旗本に対する名誉職と化す。

大坂夏の陣のとき、家康本陣が真田幸村隊の猛攻を受けて、旗奉行が軍旗を次々に倒すというミスがあり、家康がブチ切れたんだとか。
その際、三河以来の重臣・大久保忠教(彦左衛門)は、「旗奉行という重職を、古参の譜代ではなく、新参の者に任せたからだ! (アンタの人事配置が悪かったんやろ!)」と諌めて、旗奉行の失敗をフォローしたというエピソードもあるそうな。

そんなこんなで、太平の世となった江戸時代においては、実権をともなわない窓際ポスト(でも重職)となったのでした

ちなみに、これと同じような名誉職的ポストに鑓奉行(槍奉行)というのがあって、やっぱり仕事はないものの、旗奉行同様2000石の役高で、殿中席は菊の間南敷居外席。
定員は3~5人で、しかも奉行1人につき、10人の部下(同心)が配属されたとか

仕事がないのに、10人も部下がつくんかーい

ゴマだったら、ムダに部下がいて気づまりな鑓奉行より、ひとりでお気楽な旗奉行がいいな~

それで2000石だもん。
勝ち組やで~ 

(つーても、もし家禄が3000石だったら、足高はもらえないから役料はつかないのか? ……権力中枢から外れてるから、ワイロとかももらえそうもないし……


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