OH江戸ライフ

パクス・トクガワーナ♪
とりあえず江戸時代っぽいものが好きなのです♡

北越雪譜って、こんなにおもしろかったんかーい!

2019-12-16 | 日記
おひさ~

怠惰の代名詞・ゴマちゃんですぞ~

前回更新からけっこう経ちましたが()、テニス肘はいっこうによくなっていません


てなことで、先月、越後湯沢に湯治に行ってきました。

(越後湯沢的な曲はコチラ。小学生の時、はじめてスキーをしたのが越後湯沢だったんだもん


でビューっと行って、駅のお蕎麦屋さんで名物の『へぎそば』なるものを食し(じつにウマイ)、同じく駅内の『ぽんしゅ館』で日本酒の試飲をやったあと(これがまた楽しい)、麹ソフトを堪能し(超美味……って、飲み食いばっかしとるやん)、本日のお宿へGO。

さっそくにドボンとつかれば、ジワジワくるぅ~~~


おお ちょっと痛みが取れましたぞーーーっ


その後、館内をウロウロしていたら、休憩室にどこかで聞いたことのあるタイトルの本を発見。

それが、こちら



江戸検定関係の某所で一時期話題になっていたような、いなかったようなアレですぞ


「ま、ヒマだし、ちょっと見てみっか~」で、中をパラパラ。


するってーと、これがなかなかにおもしろい

とくに、今回手にした本は完全現代語訳版で、すんごく読みやす~い

平安あたりのものにくらべれば、たしかに江戸時代の文章はそこそこ読めるけど、そこはグータラがトレードマークのゴマちゃん。

まったくめんどうくさくなく読めるなんて、サイコーっすよ

(でも、お値段を見たら、けっこう高かった。買えにゃい


中でも、クマに関したお話は秀逸でした。


北越雪譜にいわく、なんでも、クマには『義』がある ので、ほかの獣の肉は食べないそうな(ウソやー

クマは、おもに植物性のものを食べるが、山蟻も食べる。
アリを食べるときは、手のひらに押しつぶして、その体液(蜜もどき)をペロペロなめる。

冬眠中におなかがすいて目が覚めると、手にくっつけておいたアリ(の蜜)をペロペロなめて飢えをしのぐ。

あるとき、越後の農民が山に入り、深い穴に落ちて出られなくなった。

その穴はクマの冬眠中のお住まいで、

「うわ、ヤッベ! 殺されるぅ」と焦ったものの、クマたんは自分の体で暖を取らせてくれたり、ときどき熊手のアリ蜜をなめさせてくれたりして、そんなこんなでしばらく過ごしたあと、親切なクマの助けで、ひさしぶりに下界に出てみると、45日も経っていた。
その日は奇遇にも、彼の45日法要を営んでいる真っ最中だった――的な話がすんごくツボでした。


にしても……クマには『義』がある
(薩長のやつらに聞かせてやりたいぜ 

そんな風に考えられていたせいなのか、北越の人はクマを殺さないんだそうです。
なぜなら、クマを殺すと、山が荒れると信じられているからだとか。

でも、お隣の出羽から(庄内藩かっ)熊の胆を取るために、猟師(マタギ?)がパーティを組んで越後の山に入り込んで獲っていくらしい……

北越のクマはほかの獣の肉等を食べないから『胆』がキレイで、良質の熊の胆が取れるので、猟師には人気なんだってさ


他の記事では、雪の結晶の絵や



雪道をスイスイ歩く謎のオジサンの絵



なんかも見どころですぞ~

(個人的には、雪崩に巻き込まれてしまった農夫の話もおもしろかったっす。話はかなりグロいのに、挿絵がのんびりした農家の庭先の一コマ風なのがなんともいえず……)


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