翌日時間通り迎えに来たおっちゃんたちに連れられ、僕らは空バスに乗り町を後にした。
空バスというのは青空観光というお利口な名前の観光会社が営業しているバス。
青空というだけあり、晴れ渡る青空の下そのバスは結構高いところを飛んでいた。
いやぁでも町の上空にびりびりしたバリアみたいなものが張ってあるなんて知らなかったなぁ。
そのバリアで空からモンスターが町に侵入をすることを防いでいるらしい。
この空バスは専用の空路を通り、ちゃんと空の乗り物用に開放されているホールを通って町の外に出たんだ。
「うぉぉ!すげえよ、レニ!下見てみろよ!全部緑だぜ!!」
アレスタが窓を開けてはるか下の地上を覗き込んでいる。
僕も窓を開け下を見るといっぱいの緑が見えた。
どうやらこれが本物の森らしい。
僕らの町で自然といえば人口山くらいしかなかったからな。
山以外は全部機械ばっかり。
でも一歩町を出れば自然のままの森が広がっているんだ。
「おい、こら!窓閉めやがれ!風入ってくるだろが!!」
バスの後ろから怒鳴り声が響いた。
振り返るとバスの後部座席に風で貼り付けにされているフェイクの姿が。
「うるさい!文句言うな!連れて来てやってんだから!!」
僕は怒鳴り返す。
本当はフェイクなんて連れて行きたくなかった。
何が楽しくて幽霊なんかと一緒に温泉に行かないといけないんだよ!
大体幽霊が温泉に浸かれんの?
こいつはあんま連れてきたくなかったんだけどな。
そうだ、温泉に浸かれないといえばエネリアだ。
エネリアは機械だから水に使ったらさすがに高性能でも何か支障をきたすだろう。
それでもエネリアはまだ町の外を見たことがないし、たまには違うところに行くのもいいだろうということで連れてきた。
そういえばメイはどうしてるんだろう?
僕は少し腰を浮かした。
メイは前のほうの席に座って窓の外を見ていた。
そういえばメイって外出とか遠出することが多いけど、乗り物酔いしやすかったっけ。
一応薬を飲んでるけどまだ効いていないみたいだ。
口元を手で押さえているのが見えた。
「おし、みんなちゃんと全員いるな?」
しばらくすると運転手さんと一緒に車の前方を見ていたおっちゃんと兄ちゃんが運転席から帰ってきた。
さっき兄ちゃんから聞いたけど町を出て少し離れたところが一番モンスターに襲われやすいいらしい。
人間を襲おうとする習性があって、町には近づかないけど、街から出てくる人々を襲おうと待ち構えているんだとか。
おっちゃんたち二人が出てきたところを見るとどうやら一番危険な場所は抜けたようだ。
ちなみに万が一モンスターに襲われると。まずバスに設置された防衛機器が働いて、バリアが張られるらしい。
ほかにもさまざまな武器を搭載していて、モンスターに襲われたとしてもまずバスを壊されることはないんだとか。
「ここから宿のある町までは結構ある。しばらく休んでおくといい。」
兄ちゃんはそう言うとおっちゃんと並んで前のほうの席に座る。
僕は慣れない早起きで眠気がひどかったので、窓を閉めて仮眠をとることにした。
空バスというのは青空観光というお利口な名前の観光会社が営業しているバス。
青空というだけあり、晴れ渡る青空の下そのバスは結構高いところを飛んでいた。
いやぁでも町の上空にびりびりしたバリアみたいなものが張ってあるなんて知らなかったなぁ。
そのバリアで空からモンスターが町に侵入をすることを防いでいるらしい。
この空バスは専用の空路を通り、ちゃんと空の乗り物用に開放されているホールを通って町の外に出たんだ。
「うぉぉ!すげえよ、レニ!下見てみろよ!全部緑だぜ!!」
アレスタが窓を開けてはるか下の地上を覗き込んでいる。
僕も窓を開け下を見るといっぱいの緑が見えた。
どうやらこれが本物の森らしい。
僕らの町で自然といえば人口山くらいしかなかったからな。
山以外は全部機械ばっかり。
でも一歩町を出れば自然のままの森が広がっているんだ。
「おい、こら!窓閉めやがれ!風入ってくるだろが!!」
バスの後ろから怒鳴り声が響いた。
振り返るとバスの後部座席に風で貼り付けにされているフェイクの姿が。
「うるさい!文句言うな!連れて来てやってんだから!!」
僕は怒鳴り返す。
本当はフェイクなんて連れて行きたくなかった。
何が楽しくて幽霊なんかと一緒に温泉に行かないといけないんだよ!
大体幽霊が温泉に浸かれんの?
こいつはあんま連れてきたくなかったんだけどな。
そうだ、温泉に浸かれないといえばエネリアだ。
エネリアは機械だから水に使ったらさすがに高性能でも何か支障をきたすだろう。
それでもエネリアはまだ町の外を見たことがないし、たまには違うところに行くのもいいだろうということで連れてきた。
そういえばメイはどうしてるんだろう?
僕は少し腰を浮かした。
メイは前のほうの席に座って窓の外を見ていた。
そういえばメイって外出とか遠出することが多いけど、乗り物酔いしやすかったっけ。
一応薬を飲んでるけどまだ効いていないみたいだ。
口元を手で押さえているのが見えた。
「おし、みんなちゃんと全員いるな?」
しばらくすると運転手さんと一緒に車の前方を見ていたおっちゃんと兄ちゃんが運転席から帰ってきた。
さっき兄ちゃんから聞いたけど町を出て少し離れたところが一番モンスターに襲われやすいいらしい。
人間を襲おうとする習性があって、町には近づかないけど、街から出てくる人々を襲おうと待ち構えているんだとか。
おっちゃんたち二人が出てきたところを見るとどうやら一番危険な場所は抜けたようだ。
ちなみに万が一モンスターに襲われると。まずバスに設置された防衛機器が働いて、バリアが張られるらしい。
ほかにもさまざまな武器を搭載していて、モンスターに襲われたとしてもまずバスを壊されることはないんだとか。
「ここから宿のある町までは結構ある。しばらく休んでおくといい。」
兄ちゃんはそう言うとおっちゃんと並んで前のほうの席に座る。
僕は慣れない早起きで眠気がひどかったので、窓を閉めて仮眠をとることにした。