やまっつぁん日記

一応日記メインの高3のブログです。ちなみに小説も書いて載せてます。音楽紹介記事もぼちぼちやってます。

簡単な説明


 えー、ではとりあえずはじめて来た方のために軽い説明をします。
 このブログの内容は主に日記、そしてイラスト、たまに漫画、好きな動画(音楽)、更新するめどの立たない写真付き記事からできております。
 まぁ、好きなカテゴリーを選んで見てってください。
 ちなみにボーニンというのは主に4コマ漫画です。
 一日一名というのは毎日一人ずつ500色の色鉛筆一色一色から新しいキャラを作っていこうという企画になってます。
 それとコメントは大歓迎ですが、不適切だと思われるものは削除しますのでご了承ください。

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眠い!

2010-08-31 16:45:45 | 日記
 今日は火曜日。
 火曜は落書きDAYです。


 不覚にも1コマ目、何もせずに授業を聞いていたらとんでもない眠気に襲われました。
 いこまめが半分住んだ後、休み時間明けに落書きを開始すると不思議と眠気はなくなり、普通に授業が聞くことができました。
 やっぱり手を動かさないとやってられませんな。 
 2コマ目の国語はともかく、3コマ目の現代社会なんかはホントに落書きしてないとやってられませんよ。


 落書きしつつ先生の話を聞きつつ今後の小説の展開を考えつつ前に書かれた事をプリントに写す。
 まったく、忙しいぜ。
 しかし忙しくでもしとかないと寝てしまうんだぜ。


 最近12時前に寝ようと思ってもなかなか寝られません。
 昨日もブログの更新をほっぽって、理科の宿題をやっていました。
 その宿題は新聞やインターネットから理科に関する記事を切り取るなり、印刷するなりしてプリントに貼り付け、感想を書くというもの。
 うちは新聞とってないので、新聞から切り抜く事はできず、ネットで調べました。


 それでいくつか記事は見つけたものの、なかなか思うようなものが見つからず、結局写真だけ印刷して、写真についての事はワードで感想と一緒に書き、印刷してプリントに貼り付けることに。


 で、調べたことというのが、デメニギスとメガマウスとラブカとメガロドンです。
 これが全て分かる人はこのブログを相当読み込んでいるか、または海のインパクトある生物が好きな人です。


 前この生き物たちはすばらしき海の生き物とかいう感じの記事で特集したのでそっち見に行ってみてください。
 動画カテゴリーにあると思います。


 いやぁ、この宿題が出たその瞬間から私は深海魚を書くぜ!と決めていたのですよ。
 ただ、調べて印刷したりしていたのが夜だったため、深海魚が非常に怖かったです。
 明るいところで画面越しに眺めるのは好きですが、深海で実際に会うなんて事は絶対したくありませんね。
 画面越しだからいいんです。
 しかし深海魚はホントいいですね、おもしろいっす。
 どっ家の番組で特集とかしてくれませんかね。
 インパクトがむちゃくちゃある面白い海の生き物が見たいです。
 陸の生き物は名が知れてるのとかどっかで見たことあるような奴が多いですから、やっぱ海っすね!
 不思議生物見てるとモンスターを考える参考になります。


 とまぁ、日記から深海魚への情熱を語る場へと変わり果てちまいましたが、私はいろいろと多忙なため、今日の日記はこの辺で。
 それでは、ほかにいろいろと活動をしてこようと思います。

疲れた

2010-08-30 21:37:49 | 日記
 なんか今日の1コマ目、数学の時間に無償に幸せな気分になりました。
 なにこれ、どうしたの、私、死ぬの?
 いわゆる死亡フラグって奴か、えぇ?
 そーいや最近、音楽聴きながら自転車乗ってると事故るぞ、いつか絶対事故るぞ、お前、って友人に言われましたわ。


 いや、しかし幸せなのはいいことです。
 今日4コマ目の数学の時間も、掃除中の男子に、なんか嬉しそうじゃな、って言われました。
 夏は気分が浮かれるそうです。
 まぁ、そうかもしれません。
 冬よりずっとハッピーです。
 鼻も悪くないし、動けるし。
 冬は寒くて動けませんからね。


 そういえば、話は変わりますが、今日久しぶりに雨が降りました。
 えらい勢いでしたね。
 後、がんがん雷なりましたね。
 三回くらい思い切りビビりました。
 二回くらい風呂はいってるおかんが悲鳴をあげました。
 雷って心臓に悪いわぁ、嫌いじゃないけど。
 イヤホンしてたので、結構音抑えられてたと思うんですけど、それでも大きい音でしたからね。
 そのままで聞いてたら相当な音だったでしょうな。


 そそ、今日は体育があったんですよ。
 いやぁ、もう、疲れましたわ。
 リレーやったんです。
 久しぶりに走った気がします。
 自転車は普段から乗りますが自分の足で走る事はありません。
 なんか足が疲れました。


 それからあっという間に水分なくなっちまいました。
 さすがに後で自動販売機でジュースかいましたね。
 まぁ、ホントはスポーツドリンク系の飲み物が飲みたかったんですけど、いつの間にか自動販売機のラインナップから消えていたので、仕方なく、グレープフルーツ味のジュースをチョイス。
 あっちゅーまに飲んじまいました。


 やっぱり夏って喉乾きますわ。
 夏始まったばかりの時はあんまり水分とってなかったんですけどね。
 今日は汗が滝のように流れましたからね。
 もういけませんわ。
 体育えらい疲れますわ。


 しかしその後の時間の幸福なこと!
 また幸せな気持ちに浸っておりました。
 しかし、現実はそんな幸せじゃないはずなんですよ。
 大体今私こうやってブログ更新してますけど、ほんとは理科の宿題やろうとしてパソコンつけたんですからね。
 なにやってんだ。


 とにかくこれから深海魚のことでも調べて、理科のレポートを書きます。
 他の更新は後回しじゃ!
 ということで、宿題やってきます。 

ボーニンの冒険

2010-08-29 22:38:41 | ボーニン
 というわけで飛ばされてきました、ボーニンたち。
 いやぁ、これからどうなるんでしょーね。
 全く想像付きませんわ(半分ホント、半分嘘)。

                     
 後ろになんかいますぜ!ボーニン!
 腕組みしてなんか考え込んでる場合とちゃいまっせ!(3コマ、4コマ目のボーニンは腕組みをしています)

                     
 ザク言いましたね。
 ボーニンって切ったらこんな音するんですかね。
 そもそもボーニンって切れるんですかね。
 ボーニンって中に何が入ってるんでしょ。

                     
 切られても体打ち付けても平気。
 正にボーニンは不死身!

                     
 これ描く為にわざわざトカゲっぽい生き物の練習したんですけど、全部失敗しました。
 妥協して、下手でもいいわ、と描き始めると練習よりかうまくいったので、なんか嬉しい私である。
 しかし、ボーニンなんか背中かっけーな。
 えぇな、あれ。
 
                     
 ボーニンもかりきんちゃんもえらい表情してまんな。
 しかしどこまでもかりきんちゃんは白目です。
 むしろ黒目の方が私のシャーペンイラストの場合珍しいです。
 ボーニンはいろんな意味で珍しいんですよ。

                     
 だんだんトカゲモンスターの顔がちゃらくなっていく。 
 まぁ、ね、これ描いたの夜中だったんで寝ぼけてたんっすよ。

                     
 おー、ついに人間の登場か!
 いやぁ、よかったね、ボーニン。
 これで逃げ回らなくてすむかもよ!

                     
 で、出てきたのがばあちゃんですか。
 魔女ですか。
 もう一筋縄では行きませんよ。
 こんなところでかっこええ若いキャラなんてでてきませんよ。
 だってボーニンだもん。
 若い人は次の次くらいの更新で、出てくるんじゃないですかね。

1-R

2010-08-29 21:56:45 | ボーニン
 目が覚めると、砂煙巻き起こる荒れた土地にいた。
 所々枯れそうな草が生え、遠くに森のようなものが見える。


「ここはどこ?」
 ムックリと起きあがると、すぐとなりにかりきんちゃんが倒れているのが見えた。


「大丈夫?」
 彼女を軽く揺すると、ぱっちりと目があいた。
 無事だったようだ。


「さっきのこと覚えてる?」
 さっき赤ポヨとか名乗るやつに出会い、それでよくわからない使命を言い渡されて、それで気づけばこんなところに放り出されていた。
「ギャギャ」
 かりきんちゃんもちゃんとさっきのことは覚えていたようだ。


 では、これからのことを相談しようか、そう思ったとき。
 何か大きなものが歩くような足音がした。


 次の瞬間僕の背中に強すぎる衝撃が走る。
 僕の体はおもちゃのように吹っ飛び、体をしたたか地面に打ちつけた。


「ギャー!!」
 かりきんちゃんの悲痛な叫びが辺りに響く。
 しかし僕の体には全く痛みがなかった。
 衝撃があり、体が落ちる。


 しかし必要以上の刺激は体が受けていない。
 僕は何事もなかったかのように立ち上がった。


 しかしさすがに僕に衝撃を与えた生き物を見て、僕は唖然とせざるを得なかった。
 それはあまりにでかいトカゲだった。
 僕の体の4倍はあるだろうか。


「ギャギャギャ!!」
 心配半分、恐怖半分の様子でかりきんちゃんが駆け寄ってくる。
「僕は大丈夫」とは言ったもののさすがに自分の体が心配だった。
 というのもトカゲは体の前に鋭い爪の生えた手をぶら下げていたから。


 トカゲはギョロギョロとした目で僕らを見下ろしているが、何もしてこない。
 とりあえず今のうちに。


「ちょっと、かりきんちゃん。僕の背中見てくれる?」
 きっとさっきの衝撃はあのモンスターのようなやつに引っかかれたものだろう。
 だとすれば僕の背中は悲惨なことになっているはずだ。


「ギャギャ」
 かりきんちゃんは不安を滲ませた顔で僕の後ろに回った。
「ギャギャギャー!」
 すると、彼女は何やら慌てふためいている。
 やはり僕の背中は中身が見えるようなことになっているのか!
 いや、そういえば僕の中身って何!


「ギャギャ、ギャ!」
「へ?背中になんか変な模様がある?」
 しかしかりきんちゃんが言ったのは僕の背中に怪我があるとかいうことじゃなく、炎のような形の赤い色をした文様が浮き出ている、ということだった。


 しかしのんびり彼女に模様のことを聞いている時間はなかった。
 唐突にトカゲが動き出したのだ。
 そいつは腕を大きく振りあげ、僕らを切り裂こうとする。


「わぁあぁ!やめてー!」
「ギャギャー!!」
 僕らは情けない声を上げた逃げ回るのがせいいいっぱいだった。


「僕らは食べてもおいしくないよー!そもそも中身が何かわかんないよー!栄養はたぶんないよー!」
 僕はそう叫ぶが、そんな言葉が相手に通じるわけもなく。 
 トカゲは一人超エキサイト、暴れ始めた。


 僕らはもうもうと土煙が上がる中、逃げ回るほかない。
「わー!」
「ギャー!」
 二人そろってそんな叫び声をあげたとき。


 唐突にトカゲと砂煙は消えた。
 トカゲだけに急に強い横殴りの風が吹いたのだ。


 呆然としていた僕らだったが、不意に後ろに人の気配を感じた。  
 振り返れば、そこには一人、怪しげなおばあさんが佇み、僕らを見ていた。

ぬおお!

2010-08-29 20:37:49 | 日記
 さて、なんや新しく描き始めた小説を書くこと数時間。
 ポメラ内でフォルダがいくつか増殖しました。


 しかし今日は昼おきだったため、一日中文書いてた感がありますが実際の作業時間はそうでもないです。


 そうそう、本来なら今日映画を見に行く予定だったんですが、その映画の始まる時間が予想以上にものすごく遅かったため、見に行くのを断念しました。
 明日学校なのにそんな遅い時間まで映画見てたら次の日起きれねーよ!


 というわけで今日はゆったりしていました。
 しかし宿題が残っている。
 もう明日から学校ですよ、あーた。
 どうしましょ。
 明日、明後日辺りにどうにかしなきゃ(今日どうにかする気は毛頭ない)。


 そそ、それで、小説関連なんですが、ボーニンの話は結構進んでますよ。
 そこそこ真面目な感じで。
 話が進むごとにぼけも増えて、またシリアス度も増え、いつの日かボーニンからはかっこよさが滲み出すようになるはずです。
 ボーニンはいつの日か背中で語れる男になるはずです。
 温かく見守っておいてください。
 いつの日か彼は強くなって帰ってくるでしょう!


 小説と同時進行で4コマもちまちま描いてます。
 ただどんどんクオリティが下がっていっている気がしますね。
 まぁ、大体どこもかしこもチャラがきの漫画なんでね、えぇ。


 それで、今日の更新なんですが、この後ドラマ見る予定なんですよね。
 後15分しか時間がなくてですね。
 こんな短い時間で、ボーニンと小説ブログの記事投稿なんて無理ですよ。


 というわけで、どうにか時間をやりくりする予定ですが、ボーニンの更新はいつになるか不明です。
 できれば後で更新しにきます。
 更新されなかったら明日です。


 そして今日の日記を書いている時間がろくにないので、今回はここまで。
 今日あったことをまとめると、小説を書きました、終わり、ですから。

よく寝た!

2010-08-28 17:09:14 | 日記
 ぐっすり昼まで寝たのはいいですが、腰が痛いです。
 さすがに寝すぎてしまったようです。


 しかし今日くらいしかゆっくり寝られそうな日がないんですよ。
 明日は映画見に行くので、朝早めに起きますし、月曜からはもう学校復活ですからね。


 いやぁ、しょっぱなから体育ありますよ。
 もう嫌ですよ。
 なんですか、体育あのヤロー。
 わたしゃ体育なんざやりたかないですよ。
 しかし、仕方がない。
 あんまりサボると評価が、単位が!


 しかし話し変わって、まだ理科と英語の宿題が終わっていない現状。
 もうやる気ないですよ。
 しかしやらねばならん。
 今日の夜当辺りにがんばりましょうかね、えぇ。 


 にしても時間がないんですよ、最近。
 小説がなかなかかけないんです。


 そりゃぁ、寝すぎたのよくないですし、そもそも寝すぎたのは夜更かしをするからいけないんでしょうけれども、宿題とかその他諸々のせいで時間がなくなる。
 小説を進めたいのになかなか進まない。
 プロットを全部消費するつもりが、時間がなくて結局気づいた頃には夏休みが終わっていた。


 あぁ、もう!
 しかしいくらもーもー言ったところで仕方がないです。
 私が新しい小説のネタを思いつくのがいかんのです。
 いや思いつくまではいいとして、すぐに書こうと思うからいかんのです。
 またキャラが増えたー!
 6人!


 そそ、ボーニンの小説版投稿しましたが、見られてるんですかね、これ。
 自分で見てあんまおもろないな、と思ったんですよね。
 いや、まぁ、これから面白くなっていく(はず、予定)なんですけどね。
 まぁ、今の状態ではなんともいえない状況ですわ。
 そんで、ボーニンの6の仲間たちの話は小説ブログの方に投稿するので気が向いたらどうぞ。


 ちなみにボーニンも一応紹介用のイラストを描きました。

 他のキャラと同じように描いたのですが、このお手ごろさはなんだ!という描きやすさ。
 さすがボーニン!


 そしてボーニンの新たなパワーにも今後注目ですぜ!
 まぁ、(ボーニンにとって)ろくなことになりそうにないのは目に見えてますけどね。
 作者的には楽しい限りですわ。

勇者になれ、ボーニン!

2010-08-28 16:48:40 | ボーニン
 なんかボーニンの顔が不細工になっちまった気が……。
 しかし、こういうやり取りよくあります。
 ○○ってなあに?おいしいの?っていう。

                    
 こういう表情してるとほんとボーニンって男なのか女なのかよく分からなくなります。
 中性的なんでしょうね、たぶん。
 ボーニンは男です、おそらく。 

                    
 謎に包まれた6の仲間シルエットのみぼんやり公開!
 みたいな感じですか。
 ちなみにこの仲間については小説ブログの方でそれぞれプロローグを公開してます。
 皆変な奴ばっかりです。

                    
 漫画のほうではボーニンだけが無理やり行ってらっしゃーいです。
 まぁ、後でかりきんちゃんとも再会しますが。

                    
 かりきんちゃん、力強いが、女の子(字余り)
 今後はちゃんと女の子感出していこうと思います。
 小説でも漫画でも。

                    
 さぁ、女の子になろう、かりきんちゃん!
 まぁ、大体ピンクな場面になっても水を差されるのが定番です。

                    
 さぁ、今後の展開にかかわる重要なワードが飛び出した!!
 しかし先の展開をまだ考えてないぜ!どうしよ。

                     
 やっぱりなんだかんだで結局はどっか飛ばされるんですよ。
 飛んでかなきゃ話にならないんですよ。
 というわけで今後の展開乞うご期待! 

プロローグ-R Ⅱ

2010-08-28 15:56:19 | ボーニン
「ここはどこなんだろう?」
「ギャ・・・・・・?」
 某人間のような生物、ボーニンと、かりきんは、おかしな空間の中歩いていた。
 猫のような生物 ―― 彼らは作者と呼んでいる ―― に言われて扉を抜けてやってきたはいいが、そこには何もなかった。
 しばらく歩いているのだが、何もないし、誰の姿もない。


「まぁ、かりきんちゃんがいるのが唯一の救いだよ」
 苦笑いを浮かべるボーニンを、普段より頬を赤らめて、かりきんが見た。
 どうも彼女は彼に好意を抱いているようである。


 しかし、彼らがそれ以上会話を進める前に変化が起こった。
「おい、そこの!」
 不意にどこからか声が聞こえたのだ。
 辺りを見渡すボーニンたち。


 そして、彼らの目は妙なものをとらえた。
 少し離れたところに真っ赤な何かが浮かんでいるのだ。
 それは少し艶があり、ふるふる揺れて、どこか柔らかそう。


「何だ、君は?」
 ボーニンが声をかけると、その赤いものは素早く飛んできた。
「俺は赤ポヨ、おまえらを選んだ、いや、まぁ、選ぶように言われたんだ」
 自分たちと似たような見た目の生き物に、ボーニンたちは大して驚くこともなく、素直に質問した。


「選ぶ?」
「そうだ。おまえらは魔王討伐隊に選ばれたんだ!」
「魔王討伐隊?!」
 聞いたことのない言葉にボーニンたちは大げさに見えるほど驚いた。


 いや、この言葉は聞いたことがなくても何となく何をするものか分かる。
 ただ魔王というものがあまりにも非現実すぎた。


「なんだ、それ?!」
「その名の通りだよ。もちろんいきなり戦えとは言わないさ。あんたはまだ弱すぎるし」
「なっ!!」
 ずけずけとものを言う生き物だ。
 ボーニンは言葉が続かなかった。
 弱いと言われることには苛立ちを覚えるが、確かにひっくり返っても強いとはいえない。


「ギャギャ!」
 ただ、かりきんはその言葉に抗議の声を上げた。
 恋する乙女は強し、というところである。 
 彼女は物怖じしなかった。


「しかしなぁ、おまえさん。実際こいつは君より弱かったんだぜ?」
 そうなのである。
 昔ボーニンは作者と呼ばれる猫の元、彼女と戦ったことがある。
 彼女は演技として、怪獣の役割をし、ボーニンはヒーローの役であったのだが、彼はあっと言う間にやられてしまい、失望した作者は続きの話を考えるのを放棄したという、苦い過去があった。


「なぜ君がそんなことを!」
 ボーニンは顔を真っ赤にし、かみつくように言ったが、生き物は涼しい顔で「作者さんから聞いたんだよ」と彼から目線をそらした。
「あいつめっ!」
 ボーニンは歯噛みするがその声は作者に届くことはない。


「ギャ・・・・・・」
 かりきんもそれ以上怒ることはかなわなかった。
 ボーニンに嫌われることだけは避けたい。


「とにかくおまえたちは6の仲間と共に、戦うんだ。まぁ、まずは修行からだけどな」
「修行、ねぇ」
 作者とも修行をするか、という話をしたことがある。
 そのときはすぐに突っぱねたが、弱いままではよくない、ボーニンは思った。
 だから彼は黙ったままでいる。


「で、作者さんから聞いてると思うけど、赤い羽も一緒に探してもらうからな」 
「あぁ」
 作者曰く、赤い羽根とは、普通の鳥の羽より大きくて、パワーがあるものだとか言う話だ。
 そんなものどこにあるのか皆目見当もつかないが、話を断ることはできそうもないことはボーニンにも分かっていた。


「それじゃ、早速行ってきてもらうぜ。そうそう、おまえには少しは戦いやすくするように特別なことをしておいてやるから、存分に暴れろよな」
 赤い彼の言うことに質問しようと、口を開きかけたボーニンだったが、その前に視界が光に包まれる。
 伸ばそうとした手は届かず、ボーニンは背中に焼けるような痛みを感じ、目を閉じた。 

プロローグ-R Ⅰ

2010-08-27 16:27:02 | ボーニン
「へい、ボーニン!出番がない君に朗報だぜ!」
 そこは真っ白な世界であった。
 どこもかしこも真っ白。
 空もない、大地もない、そんな場所で、無限に広がる真っ白なだけの空間がある。
 しかしそこに生き物は住んでいた。
 そこにいるのはベレー帽らしきものをかぶり黄色い毛をした猫のような生き物と、棒人間のような謎の生物、そして頭から矢印のような触覚をはやしたさっきの棒人間の親戚のような生き物である。
 今ボーニンと呼ばれたのが棒人間のような生物のようだ。
「たった今会議をしてきた!そこでボーニン救済計画を発案し、そして計画は今実行に移される!」
 猫のような生物がぺらぺらと話す。
 それを聞いて、ボーニンという生物はあからさまに嫌そうな表情をし、矢印のような触覚の生えた生き物は冷や汗をかきながら一言、ギャ、と鳴いた。
 それにしても会議とはどこで誰としていたのだろう。
 全くもって謎である。
「いいかい、君たち。君たちはこれから冒険をしてくるんだ。勇者ボーニン、そして、彼を支えた勇気ある女性かりきん、そう呼ばれるまでになるんだ」
 どうも触角の生えたような見た目の生物は女性であったらしい。
 目は真っ白で、口元は牙がのぞきあまり女性らしくはないが、頬はほんのりピンクである。
 彼女はかりきんという変わった名前をしているようだ。
「では、このドアから旅立つといい」
 いつの間にか猫のような生物の横にはドアができていた。
 木でできているように見える茶色い扉は、どこか儚げに見える。
 入った途端消えてしまいそうな気がするのは気のせいなのだろうか。
「な、ちょっとどういうことだよ、さっきから!何一つ事情が飲み込めない!」
 ここでボーニンが口を開いた。
 マスコット的な顔の割に意外と低い声をしている。
 声から判断するに男性のようだ。
「事情が飲み込めないも何も、君は出番がほしいだろ?このまま時代の渦に飲み込まれて、消えてしまいたいのかい?」
 時代と聞いて、そもそもここは時があるのだろうか、と思う。
 彼らが動いているという事は時間が存在しているのだろうけれども、この空間はその時間さえ飲み込まれてしまいそうなほど空っぽである。
「た、確かに消えてしまいたくはない」
 ボーニンは口元を引き結び、うなだれた。
 どうも彼はこのままだと時代の流れにより消えてしまう運命だったらしい。
「それじゃそのドアをくぐるんだ。何、死にはしないさ。保証する」
 猫的な生物はのほほんとした笑みを浮かべた。
 ボーニンは恐る恐るといった様子で、ドアノブにふれる。
 しかしそこで不安になったのかちらりと猫の方を振り返った。
 猫が軽く頷いてやると、ボーニンは意を決したように、ドアノブをひねる。
 扉は音もなく開き、ぽっかりと真っ白な空間が口を開けた。
 ドアノブの向こうはさらに不思議な空間で、地面から黒い粒が生まれ、点へと上っていく。
 ただその点は見えるだけで、触れる事はできないようである。
 その黒はいったい何なのだろう。
 ボーニンは不安げな表情を浮かべながらもドアの中に踏み出す。
 かりきんという名の生物も後ろに続いた。
 その背中を見送りつつ、猫が声をかけた。
「行ってらっしゃい」

参ったな

2010-08-27 16:06:03 | 日記
 今日辺りに宿題を終わらせようと考えてはいたのですが、やはり家にいると勉強する気になかなかなれませんな。
 もう勉強どころか、創作する気にもなかなかなれません。


 日記?あぁ、何書こうかしら。
 今日あったこと?


 そうそう、今日は学校の登校日でありました。
 補習は昨日で終了であります。


 あ、ちなみに昨日は家に帰るとおかんが既に帰っていたこと、そして前日におかんに許可を取って何度もパソコンをしていたため、ブログの更新はできませんでした。


 さて、今日はというと学校に登校して、集会で先生の話を聞き、今後の予定の話を聞き、文化祭について決め……。
 そうそう、文化祭なんですが、私たちのクラスは体育館のステージを使うことになったんです。
 クラスの人は模擬店やってお菓子売りたいなんていってたんですけど、まぁ、ステージに。
 ステージは中等部の頃に劇とかやってたんですけど、外進の人もクラスに多いためか、やる気のない人が多い。
 劇やるっていってもなんだかやる気なさげ。


 バンドやるとかいう話もしましたが、やっぱり無理と言うことでまた新たに決めなおすことになりまして、今回は多数決で劇に決定しました。
 そこで私は考える。
 文化祭でやることに関して中心に立つことになったのは男子グループでした。
 男子ですから脚本をもってくるにしてもあまり面白いものを持ってくる気がしない。


 よし、それなら私が脚本を何か用意しよう!


 と、意気込んだわけです。
 それで同じクラスの友人と図書館に行こうという話になったのですが、その友人がまた別の友人を待つと言い出し、そうか、それなら待とうか、としばらく友人を待ち、その間に更に人数がひとり増え、総勢4人で図書館へ。


 図書館にいって脚本の本を私は読み出すのですが、友人はあまりやる気がない。
 関係のない本を呼んでは、ちょっと見てみて、なんていう感じで言ってきます。
 お前、なんもやる気ないのか、と聞くと、ないという返事。
 じゃぁ、せめて静かにしてなさい!
 と言うことであまり相手をせずに本を読んでいたら他の二人の友人たちとなにやら劇と関係のない本を読み始め、盛り上がり、なんかもう劇の脚本の話なんて今更持ち出せねーよ、いいよ、だったら自分ひとりでやるよ、というような気分になる悲しい私。 


 てなわけで、私はひとり脚本の本を読み、そしてひとつ面白いのを発見しました。
 タンス部という部活の部員が、同好会格下げを恐れ、進入部員を捕獲しにいく、というような話。
 タンスはあの箪笥です。
 物とか入れる奴です。


 なんも心に残るものとか、感動はないですけど、そういう話が大好きです、私は。
 これをアレンジしたらおもろいやないの、と言うことで後日その本を借りて、構想を練ろうと思います。


 しかし早く行動せねば。
 じゃないと脚本が決まってしまいますからね。
 先生にでも見せて、男子グループに話をしてもらうこととしましょう。
 私は裏方、音響、脚本ならどんとこい!ですからね。
 まぁ、キャストはお断りですけど。


 とまぁ、ひとり妄想を膨らまし自分の脚本が劇になる様子を思い浮かべた私でありますが、友人たちはいつまでも忍者みたいな奴の武器の話題に花を咲かせているのであった。
 私の方(脚本)にはほとんど興味を示さない、それから私は現実的な武器に興味はない、そして腹が減ったため、友人たちをほっぽって早々に学校を出ました。


 まったく、別のクラスの友人はともかく、同じクラスのあいつは非協力的な奴だぜ。
 ま、元から奴の協力なんざ当てにしてません、一人は寂しいので近くにおってくれればまぁ、えーよ、別に、みたいな奴です。


 久しぶりに会ったんですが、他の人と話しているところに話しかけてきて、話題を変えてしまったり、にひょにひょしているだけでした。
 えーい、今度は協力しろよ、コノヤロー!


 しかしそいつだけがこのブログを見ていない事が残念である。

毎度のことながら……

2010-08-25 17:21:38 | 日記
 今日も勉強会をしていました。
 しかし一向に宿題は減りません。
 なぜ4時間やって1つしか終わらないのだ!
 あといくつもいくつもあるんだぞ、ちきしょー!


 どうも夏休み前半にサボりすぎてしまったようです。
 一ヶ月以上分の宿題を一週間で済ませようなんざ、できぬ相談でした。


 ほぼ無敵でした、宿題。 
 一撃でやられそうなところを音楽の力でどうにか乗り切っております。
 しかし、このままでは難聴になる。


 いや、でももう少しの辛抱だ。
 今日明日辺りに終わらせようぜ!
 終わる気しないけど。


 で、まぁ、創作活動もしております。
 小説を少し進めました。
 ただ宿題どもがあまりに強すぎたため、小説はあまり進みません。
 時間がなくなっていました。


 いとこの家に行ってテレビゲームをしまくっていたつけが今まさにやってきています。
 しかし後悔はしないぜ!
 テレビゲームができるのはあの時だけだったのだから!
 今もゲームしたいが、それは諦めるだけの度量があるぜ!
 ほかに趣味があるからね!


 というか、早いところ新しい小説のキャライラストを完成させて、本編に入りたいんですよ、私は!
 ボーニンの4コマもいくつか描いたんですけど、その話が進んでないんで、先が描けない状況なんですよ!
 あぁ、宿題のせいでどんどん道が狭まっていく!
 早く片付けてしまわなければ……。


 もう来週の月曜から学校再開ですからね。
 まだ8月なのに。
 しかし、高校生ですからそれも仕方のないことか。


 ちなみに金曜は登校日なんですよ。
 なので補習は明日で終了です。


 でまぁ、これで書くことがなくなったので、新しい小説の方の進展を書いときますか。
 まずさっきも書きましたが、ボーニンを少し進めています。
 急展開、的な感じです。
 急ぎすぎたかしらん、というのが作者の感想。


 そして物語の方はちいとも進んでおりません。
 今キャライラストをがんばって描いております。
 そのイラストが描け次第小説にはいりますよ。
 後イラスト数枚って所ですね。
 それが書けて、小説がしばらく進んだらまたアンケートを新調しましょうかね。


 それではこれからしばしパソコンをしたあと、創作に入る、または宿題との戦いを再開する、どちらかしようと思います。 

間に合うのか?!

2010-08-24 17:46:04 | 日記
 今日もまた友人たちと一緒に勉強会を開き、宿題と戦っていたのですが、ちっともダメージを与えられません。
 むしろダメージをくらいまくりです。
 道具を使って回復の呪文を常にかけてもらい、ようやく互角に戦えるようになりました。


 しかしながら攻略法を見つけるのが遅かったのか、今日は進みがよくなく、また明日も勉強会を開くことにしました。
 というわけでお疲れです。
 早いところ宿屋に入って休みたいんです。
 MPが切れかけなんです。


 というわけで今日はここまで。
 普段パソコンをしている時間を創作の時間に割り振ろうと思います。


 ちなみに昨日日記に書いた新しい小説については進展がありました。
 キャラデザ、そして配色が大方完了しています。
 後は細かい設定を考え、キャラ紹介用のイラストを作り、小説をある程度進め、ボーニンに直談判をすれば終了です。


 と言うわけで、いろいろとやる事がたまっているので、また明日、勉強会で遅くなりすぎなければ、お会いしましょー。

宿題と新たな小説

2010-08-23 22:34:44 | 日記
 本日は勉強会、というか宿題撃破会を開いて、午後も学校の中で、宿題をしておりました。


 そんで、会の前は普通に補習をしたんですが、今日は2年生の登校日になっていまして、違う部屋で補習がありました。
 なので、いつもと席が替わり、最近会ってなかった人と久々に話しました。
 あと補習が復活してからきていなかった人も今日はきまして、結構わいわいやってましたね。


 それで、補習終わりは、友人たちと弁当を食べつつ、いろいろとおしゃべり。
 そうそう、補習中、それからその後昼食を食べている間も私は新しく思いついた小説の案を練っていたんですよ。
 それで、今回その案は、ボーニン救済計画と名付けまして、なかなか話の進まないボーニンに出番をあげるべく、新たな物語を作ることにしました。
 そしてその話のキャラクターづくりをしている最中です。
 一応主要キャラの顔デザインは全員終わりました。
 ひとりはいろいろな都合により友人に頼んでやってもらい、そのキャラだけは、見た目がほぼ決まっており、配色もだいたい決定しています。
 あと他のキャラたちをどうにかしていかなければ。
 キャラデザ、今回は服じゃなく、キャラ自身を重視でいくので、シンプルな見た目のものが増えそうです。
 ただ、後々から服装を変えて、いろいろごたごたした見た目にするかもしれませんけどね。
 進みについてはブログ記事で今度紹介します。
 あとボーニンは小説と平行しまして、手を着けていこうと考えてますので、ご安心を。


 しかしながら時間がない。
 もう夏休み一週間しかありませんよ。
 まぁ、今週中は勉強会開いて宿題を倒していく予定なので、宿題は大丈夫だと思いますが、宿題やってたら小説がちっとも書けないわけで、またネタがどんどこたまっていくんですね。
 早いとこ頭の中をすっきりさせたいぜ。
 このままじゃ、ネタがたまりすぎてこぼれていく。


 というわけで、あまり日記を書いている場合じゃございません。
 この後はいくつか作業をして、執筆作業に取り掛かり、目の疲れを取るために、早めに眠ろうと思います。

過去日記 8月22日

2010-08-23 22:29:52 | 日記
 本日は映画を見に、某ショッピングモールにきております。
 今ようやく机付きの席にありつくことができました。
 さっきまで本屋で立ち読みをしていたんですが、なんだか頭が痛いです。
 やはり私は転がってでしか本を読めない体質なのだ!
 立ったり座って読むとずっと首が下を向く状況になりますから、気分悪くなったり頭痛くなったりするんですよ。
 それで今体調悪いです。


 なんかずっと痰が詰まってるし、目のあたりがだるいし。
 目が疲れてるんですかね。
 そういえば最近寝不足ですし、もうちょっと早く寝て、目をゆっくり休めた方がいいかもしれませんね。


 しかし本を読んだ後もなかなか席が確保できなくてですねぇ。
 ここは机といすがセットになっている席がいくつかあるんですけど、ずっと人がいっぱいで、座れなかったんです。
 立ち読みのせいで、足がかなり疲れてしまいまして、一刻も早く座りたかったんですが、こういうときに限って席がなかなか空かない。
 仕方ないので、何も催してないのに、トイレ行って座ってました。
 ・・・・・・むなしい。
 しかし仕方がない。


 しばし便座に座って休息をとった私は再び、席を探しに出かけました。
 やはり机付きの席はいっぱいで、仕方なくその近くのベンチに腰掛けました。
 この後映画を見るので、あまり映画館の遠くにはいけず、手近なところに座りたかったんですね。
 しかしベンチであれば机がないので、ポメラを開くわけにもいかない。
 一応ゲームを持ってきていたのでそれをしようかとも思いましたが、今目が疲れている。
 そんなにゲームしたい気分でないのにここでゲームをしてよけい目が疲れたらどうしてくれる。


 ということで何をするでなくぼーっとし、頻繁に後ろを振り返って机付き席の様子を見る。
 あたかも誰か人を待っているかのようでした。
 そして、しばし、待ち、ようやく席が空き、今こうして座っている訳なんですが、しかし。


 ポメラを開いて、イヤホンを耳に装着したまではよかったのですが、いざ文を書き始めるとぐらぐらと机が揺れ始めるではないか!
 キーボードをかたかたと打つとそれにあわせて緩く揺れる机。
 こういう緩い揺れ大嫌いなんですよ。
 こんなん見てると気分悪くなってきます。
 集中できません。
 何でよりによって机が揺れるのか。
 足場がぐらついているのか、と机の足を踏んでみましたが揺れは収まらない。
 どうも机を支えている柱のような部分がいけないようで。


 まったく、座ってのんびりするだけならこんな些細な揺れちっとも気にならないのに、こういうときはこんなちっちゃいことでもものすごい気になるんですよ。
 あぁ、早く帰りたいぜ。


 いとこ妹が叔母たちと一緒にきていたんですが、彼女は私達とは別の映画を見るそうで、昼食をとった後はおもちゃ屋に行くと言って消えてしまいました。
 もう今日のうちに彼女と再会することはないであろう。
 私はこれから1時間ほど映画が始まるまで待たねばならない。
 その間に小説を書くことにしよう。
 その間に目の疲れが忘れ去られて消えていることを祈る。


 ……さて、時間は経ちまして、家に帰ってきました。
 とりあえず映画の感想を。


 今日見たのはベストキッドという映画。
 おもしろかったです。
 まぁ、すごく!とまではいきませんでしたけど。 


 映画とかって殴られるとき効果音はいるじゃないですか、ドカッ!ボカッ!みたいなやつ。
 あの音が大変痛そうでした。
 主人公が最初弱くて(いや、相手が強いのか!)ボコボコやられちゃうんですけど、そのときの音がまぁいたそうなんですね。


 ま、痣ができるだけなんですけど、あの音だったら血がでてるんじゃないですかね。
 ぐはっ!みたいな。
 よくもまぁ、流血沙汰にならなかったものです。


 そんで、笑いもそれなりにありました。
 そんなに爆笑できるわけじゃないですけど、おもしろいな~っていうくらいの笑い。 
 よかったっす。


 そしてその映画を見ている間に、今書いている小説の先の展開のビジョンが頭に浮かびました。
 おぉ、さすが映画パワー!


 しかも映画を見終わりこないだ見た魔法使いの弟子の予告映像みたいなのを見ていたら、新たな小説のネタが浮かんできてしまいました。
 まぁ、新しく世界を作ったりはしませんし、さして今の物語にあわせて作り上げる必要性がないので、新たな小説のネタはまだ暖めておきます。


 で、家に帰ってきたわけですが、部屋に入り机の上を見るとあり(虫ね、あの点々)がたくさんおりました。
 実をいうと昨日ありが発生したのです、マイルームに。
 というのも昨日猫が私の部屋の畳の上に吐きましてね。
 餌の原形をとどめてる奴。
 昨日は時間がなく、出かけなくてはいけなかったので、それを片づけずに外にでたんですけど、家に帰ってみればそれにありがわらわらわらわら。


 ぎょえええええ!!


 と叫びなんとか、餌をゴミ箱に捨て、ありは方々に散っていったんですけれども。
 今日帰ってみれば机の上に置いたあった、鼻水をとったティッシュにあり達が・・・・・・。


 何が目的か!?
 まさか私の鼻水に・・・・・・?


 何やよくわかりませんが、ありと一緒に作業する気はさらさらないので、ティッシュをあり諸とも捨てておきました。
 もうぱっと見る限りでは、ありの姿はない。
 よかったよかった。


 というわけで今日おかんに怒られたりとかいろいろとありはしたんですけど、忙しいので、今日の日記はここまで。

非凡レール 3話 3

2010-08-22 00:13:35 | その他
「普段あの店長はどうやって店を切り盛りしているんだ?」
 俺は手に烏丸氏に届ける品の入った袋をぶら下げ、とろわに聞いた。
「あぁ、今日は朝の結構早い時間からあんがきたから、透明なままじっとしていたみたいだが、普段だったら普通の人の姿に化けて店をやっている。あの人はメイクなら何でもできるらしい」
 どうも赤っ鼻店長は服を着て、肌が見える部分には肌色の粉をつけて、生きた人間らしい肌を作り上げ、顔も自分で色を塗り、生きた人間のように細かい部分を描くらしい。
 特殊メイクなども得意で、たまにどこかへ出かけていき、メイクについて学校で教えたりもしているとか。
「でも、普通の人間でも知っている人は彼の正体を知っているんだ」
「ふーん」
 ちなみにあんはまだしばらくバイトをするそうだ。
 俺たちが店を出る時新しいお客がやってきていたし、彼女はもうしばらく働くのだろう。
「お使いもした事だし、宿に帰ったらお駄賃がもらえるかも」
「何がお駄賃だ。ちびっ子じゃあるまいし」

 :

 宿に帰ると、屋根の上には烏丸氏の姿はなかった。
 まぁ、俺達がここを出てから今の時間まで外にいては、いくら天狗とはいえ熱中症になるだろう。
 迎えてくれたのは蚊ばかりだった。
 涼しい顔で悠々と歩くとろわを後目に俺は足踏みをしながら腕をさする。
 まるで冬場みたいな動きだな、と俺は思いながら建物の中に駆け込んだ。
 屋内もやはりあまり涼しくない。
 とりあえず居間を覗きに行ってみる。
 そこには烏丸氏の姿はなく、案の定韓流ドラマに夢中の狐と着物姿の女の子の姿があった。
 俺は邪魔をしないよう、静かに部屋の前を通り過ぎる。
 とろわはその後ろをゆっくりとした足取りでついてきた。
 烏丸氏はきっと自分の部屋にいるのだろう、と考え俺は廊下の奥に進んだ。
 そしてある一室の前に止まり声を掛ける。
 「ほーい」という返事があった。
 中に入れば団扇片手に本を読む烏丸氏の姿が。
「頼まれたものを買ってきたぞ」
 袋を差し出すと、烏丸氏はゆったりと立ち上がりそれを受け取った。
 にっこりとうれしそうな顔をする。
 そして袋の中から、一つ茶色い紙袋を取り出した。
 香ばしい匂いのするそれは、中に何かパンのような食べものが入っているようで、それが烏丸氏の”いつもの”である。
「ワインは冷やしてもらっていてくれ」
 烏丸氏は残るワインの入った袋を差し出す。
 俺が受け取ろうとすると横から手が伸びてきて、それが袋を受け取った。
「僕が行ってくる」
 にこり、と笑うと奴はそそくさと部屋を出ていった。
 何を考えているかさっぱり分からん。
 また陰で何かこそこそやる気か?
「あまり疑い深くならなくていい、彼はいい奴だから」
 いきなり烏丸氏が口を開いた。
 視線を彼の方へ戻すと、いつの間にか畳へ座っている。
「君も座りたまえ」と言うものだから、俺もとりあえず畳の上に落ち着いた。
「頼みごとをしてきてくれたお礼をあげよう」
 素直に座った俺を満足そうに見た後、烏丸氏は立ち上がった。
 部屋に最初から置いてあった桐箪笥をあけるとなにやらごそごそとあさり始める。
 その様子はまるでずっと前からその箪笥を使っていたようであった。
「これがいいかな」としばらく引き出しの中をかき回していた手を止め、彼は言った。
 何をくれるのか、と彼の手を見ると、なにやら金に光るものが見える。
 何か高価なものか?と少し期待した。
 が、彼が俺の目の前ではっきりと見せてくれたそれはとても高価なものに見えなかった。
 それは招き猫である。
 金ぴかに塗られてはいるが、顔は何とも気が抜けており、ちびっ子の落書きのよう。
 腹に大きく”招”と書かれており、両手をあげている。
「招き猫は始まったばかりのこの民宿にはぴったりじゃないか」と彼は言うが、この招き猫をもっとちゃんと見てみたまえ。
 落書きのようなデザイン、覇気のない顔、御利益のありそうな感じ0ではないか。
 俺は思いきり不服であったが烏丸氏はにこにこと笑う。
「効果のほどは保証しておく。きっといろんな者がここには集まるだろう」

 :

 俺は手のひらサイズのみょうちくりんな招き猫を抱え途方に暮れた。
 せっかくもらったのだから、どこかその辺に投げておくわけにはいかない。
 しかし自分の部屋のインテリアにするにもどうかと思う。
 よくよくみればなかなか愛嬌のある顔をしているし、これは店の玄関にでも飾っておこうか。
 俺はそう考え、廊下を歩いた。
 すると前方からとろわが歩いてくる。
「おや、何かもらったんだ」と興味があるのかないのかよく分からない顔で言ってきた。
 そしてとろわは俺が手に握った招き猫を一別すると「なかなかおもしろそうじゃないか、よかったね」とちっともよくなさそうな声で言い、居間へと入っていった。
 俺は何ともいえないもの悲しい気分になる。
 何となく招き猫に悪い気がしてきた。  
 もしこの招き猫が本当に効果を持っていたらあまり悪いことを言うべきでない。
 とりあえずはこいつの力を見てみようではないか。
 玄関に行き、俺は靴箱の上に招き猫を置いた。
 お客さんの目に付く場所である。
 これが気になって入ってくる人はいないだろうが、招き猫は玄関先に置くのがよかろう。
 早速猫を安置し、角度を気にいる方向に調整する。
 すると、がら、と玄関の網戸が開いた。
 見れば、猫がいる。
 全体的に白い毛で覆われているが、足の先や顔の真ん中の毛は茶色い。
 そういえば足の先の毛の色が違うのは長靴とかって呼ばれてたな、なんて思いながら猫を見た。
 びっくりするほど明るい水色の瞳をしており、何とも神秘的である。
 網戸を引っかいたりもせず、悠々と落ち着いている猫に驚きつつも、ふかふかしているもの全般が好きな俺は、つっかけを引っかけ、猫に近づいた。
 猫は壁に体をすり付けつつ、玄関内に入ってくる。
 人に慣れているようで、少し触らせてもらおうと、俺はぺちぺちと手を叩いた。
 すると猫はするりと中に入ってくる。
 そしてしなやかに揺れながら現れたしっぽを見、俺は驚愕した。
 先が二つに分かれているではないか!
 驚きのあまり動けない俺を後目に、猫は開けた戸を器用に閉めた。
 改めて俺の方に向き直った猫は口を開く。
「泊まる所を探している」
 その声は猫にあるまじき低さである。
 のほほんとそんな俺達を見下ろす招き猫は、新たな客として 化け猫を招いたのであった。