やまっつぁん日記

一応日記メインの高3のブログです。ちなみに小説も書いて載せてます。音楽紹介記事もぼちぼちやってます。

簡単な説明


 えー、ではとりあえずはじめて来た方のために軽い説明をします。
 このブログの内容は主に日記、そしてイラスト、たまに漫画、好きな動画(音楽)、更新するめどの立たない写真付き記事からできております。
 まぁ、好きなカテゴリーを選んで見てってください。
 ちなみにボーニンというのは主に4コマ漫画です。
 一日一名というのは毎日一人ずつ500色の色鉛筆一色一色から新しいキャラを作っていこうという企画になってます。
 それとコメントは大歓迎ですが、不適切だと思われるものは削除しますのでご了承ください。

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今日で今年も終わり~

2009-12-31 16:51:16 | 日記
ども、今日はなんとか携帯を借りることができました~。借りた携帯が今日は違うので、ちょっと読みにくい記事になってるかもしれません。で、記事を書き始めたはいいですけど、何を書きましょうかね。携帯って記事書くのに時間かかるんですよね。ま、簡単に近況報告でもしとこうかね。今はいとこに小説を書かせてます。おかげで小説のネタがたっぷりできました。ま、その分キャラも8人くらい増えちゃったんですけど。家帰ったら早速小説書こう!で、いまいとこが作ったキャラを描いてます。これからまたイラスト描いてこようと思います。んじゃ、そゆことで。

がくぽ

2009-12-30 15:17:46 | 動画



 友人から借りたCDに入っていた曲なのですが、これまた耳に残ります!
 ボカロにはあまり興味のない私でありますが周りにボカロ好きな人がいっぱいいるため、ちょくちょく耳にします。
 今度イラストも気が向いたら描こうかななんて思ってますがしばらくは無理でしょうな、ほほほ。

別の動画を頼ることにした

2009-12-30 15:07:38 | 動画



 カラオケで友人が歌ってるのを聞いて、耳に残り調べてハマりました。
 いろんなバージョンがあるようですが、私が最初に聴いたのがこれなので、これだけ載せときます。
 ロックマン知らない人でも面白いと思います。
 私もロックマン知らないんで。
 というか超がつくほど声が高くなるとこありますよね。
 やっぱ歌えないわ。

携帯より再び

2009-12-29 18:25:15 | 日記
どうも、いとこの家滞在3日目やまっつぁんです。
実はですね、何を思ったのかおかんも今日ここに泊まりにきました。
そう、おかんから離れ自由を満喫していた私の目の前におかんのヤローが降臨してきおったんです。
せっかく私が、暖かい部屋、おいしいご飯、テレビゲームを満喫していたというのに、これでは楽しい気分が台無しです。 こっちはのんびり、ゆったりしているというのに、呼んだら早く来いと、ちょっと返事をしなかっただけでギャンギャン怒ります。
普段泊まることなんてまったくないのに、なんでよりによって、テレビゲームしたいときに来るかなぁ。
もっとそんなにやることないときにくればいいのに。
というかいとこの家に泊まりに行く理由の一つにおかんから離れたいというのが入ってるんですよね。
いや、別におかんのこと嫌いなわけじゃないですよ?
ちょっといてほしくないだけでです。
さて、今回はグチるだけで終わります。
まぁね、おかんが来たのがそれほどショックだったということです。
いとこが風呂から出たので、小説の指示を出しつつ、私も小説のネタでも考えようと思います。
あ、そういえば今日おばさんの誕生日なので夕食が豪華です。
これには素直に喜んでいようと思います。

my note books

2009-12-29 14:51:01 | 動画


 今回は私の大量のノート類。
 古いものから新しいものまで目白押し編。
 
 それで最後に指が思いっきり写りますが、それは気にしない方向で。
 
 本当はもっと他の動画も撮ってそれを載せたかったんですけど、動画削除しても一度使った要領は戻らないらしく、万事休すです。
 とにかく1月になったらまた要領リセットされるらしいので、そのときにでも他の動画載せようと思います。
 ったく、めんどくさい。

携帯より~

2009-12-28 17:23:10 | 日記
どうも、やまっつぁんです。 タイトル通り携帯からの投稿なので、いつもみたいな長文は無理です。
まぁ、とりあえず近況報告でもしておきましょう。
今私はいとこに囲まれています。
いや、囲まれていると言っても、二人しかいませんけど。
それで私は待ち望んでいたFF13をやっとすることができました。
わー。
今もやりたいです。
しかし、いとこのヤローがですね、テレビゲーム見たいって言って聞かないんですよ。
私としてはだいたいのゲームは一人でしたいんですね。
画面覗かれるの嫌いなんです。
それだから、いとこ突き放そうとするんですけど、言うこと聞かないんですね。
仕方ないから、小説でも作るかってなんだかんだでなりまして、さっきまでキャラ作りしてました。
本当はもっとゲームの感想とかいろいろ書きたいんですけど、携帯じゃめんどくさいです。 というわけで、今回はここまで。
明日余裕があれば、またこういう風にして記事投稿したいと思います。
明日はFFできればいいな。

初期!

2009-12-28 14:47:07 | 動画


 今回は小説書いていたノートと、本当に一番初期のキャラノートをお送りします。
 

 小説のほうは昔はこういう風にアナログでちまちま書いていたんですよ、というのが伝わればそれでいいです。
 

 それから、次のノートは本当に初期のものです。
 一番最初に写すあの女の子みたいな人の絵は私が一番最初に自信を持って描いたイラストです。
 これなら友人に見せても問題ないという自信があのイラストでも持てていたんです。
 

 そしてその次に写るのは初期のRAINBOWSTORYのキャラたちです。
 中には見た顔もいくつかあるでしょう。
 あれだけ昔はシンプルな感じだったんです、みんな。
 

 そして目が大きくて、肩がなくて、以上に首が細くて、口が下に寄ってる絵が私の絵だったわけです。
 今はだいぶましになりましたね。
 あのイラストで当時満足していた私が怖いです。

うちの猫

2009-12-27 13:47:10 | 動画


 うちの猫です。
 曲がって短い狸みたいなしっぽがチャームポイント!
 
 そして基本的にバカ。
 布団につめが引っかかろうがなんだろうが、私に果敢に攻撃してきます。
 それほどまでに尻尾は触られたくないんですね~。
 そんで引っかかったつめをはずそうとしたらふがあぁぁぁ!!って怒るんっすよ。
 

 で、音声なしで見てほしいというのはですね、テレビのBGMが思いっきり流れてるのと(これがまた場面に合わない曲!)私の声とおかんの声が入ってるんですね。
 しかもおかんが近づいてきたもんですから最後はカメラを指で隠して強制的に終了させましたからね、私ったら。
 
 
 もう少しでおかん写ってましたよ。
 ったく、邪魔すんじゃねーヨ!
 

 というか動画に入ってる自分の声が、自分の思ってる自分の声と違いすぎてビビりましたね。
 え、私の声あんな低いの?みたいな。
 

 まぁ、とにかく、声と手くらい公表してもいいだろということで、動画見てみてね~。
 今度からは音声(BGMも)入れないようにしますから私の声貴重かも、みたいな。
 まぁ、ナレーションをする気はないんでね。
 解説は全部文の方を見てください。
 

12月26日の日記

2009-12-26 14:29:29 | 日記
 さて、昨日ふとi podで動画が取れることを思い出した私であります。
 しかしアップできないという問題にぶつかりました。
 
 でもどうにかして、別のところで動画をアップし、なんとかかんとか貼り付けに成功したかと思えば、動画アップしていた別のところが今月の要領マックス!
 三日分しか動画がない!
 要領少なっ!
 gooも、他も!

 もっと動画を投稿したいけれど、アップできなければ載せられないし、他の場所を探すにも時間がない。
 ・・・小説のストックもついでに言えばない。

 ・・・これはやべぇんでねーの?
 うぅむ、どうしたものか。
 何か書くことはあったか?
 いや、ない。

 また私は頭を悩ませないといけないようでありますが、しかし、飯食ってないので頭が働きません、と。
 くそぅ、一体どうすれば!

 というわけで、今日やったことは、動画をアップできるところを探し、登録し、アップし、映像を撮り、予約投稿をした、以上!
 今日は昼まで寝ていたので、ほとんど活動していません。
 
 おかんは今日昼帰りなのでそろそろ帰ってきます。
 やばいずら。

新企画下準備

2009-12-26 13:21:28 | 動画


 なんとかかんとかi podで撮影した動画を貼り付けることができましたが、残念ながら別ウインドウ開かないと見られないようです。
 
 本当は写真を撮って載せたいんですけど、i podったら動画は撮れるのに写真は撮れねぇんでやんの。
 それともどうにかしたら写真撮れるんでしょうかね?
 
 まぁ、なんにせよ時間がないので、こんな調子の記事を明日から更新していこうかな、と思ってます。
 
 ちなみに動画に写ってるのはうちの猫です。
 次回も猫を出していこうかと思ってます。

 あ、動画音声入ってる。
 なんかラップみたいのが聞こえる。
 それに猫パンチの音が聞こえる。
 
 ・・・音声を楽しみたい方は音量上げてみてください。
 私の声は入ってませんが、バックのテレビから流れるBGMとi podに猫パンチが炸裂する音は聞こえます。
 
 動画見るのが少し面倒かもしれませんけど、まぁ、見てってください。

12月25日の日記

2009-12-25 16:29:46 | 日記
 さて、本日ですが、結局心が折れました。
 思ったように小説が進まず小説の進行はあきらめて、小説ブログ更新して終わりました。
 
 
 このままではストック作りが間に合いません。
 しかもいまだに風呂掃除、窓拭き、部屋の片づけしてません。
 うわ、どうしよ。
 

 仕方ないからもうブログ巡りは本日お休みにします。
 これから昼ごはん食べた食器洗って、部屋の片づけして、窓ふきして、風呂洗いして、夕飯の準備をしようと思います。
 ・・・ちょっとした主婦みたいだな、おいら。
 

 あ、でもこれからって書いたけど5時になってからにしよう。
 それまでFFⅢをする。
 FFⅩⅢやりたいけどそれはいとこの家に行くまでできない。
 代わりにはならないけどFFⅢをする!
 久しぶりにゲームじゃぁ!!


 ちなみに小説ブログのほうに日記まがいのもの書いてるんで、日記少ないとか思った人は小説ブログ覗きにいってキャライラストでも眺めてみてください。

12月24日の日記

2009-12-24 14:44:29 | 日記
 さて、めでたく私今日から冬休みに入りました。
 わー。


 で、宿題ですね、問題は。
 量が半端ないんですよ。


 いや、冬休みの宿題だけならまぁまだ許せるんですが、宿題未提出の物がたまりにたまって今とんでもないんですね。


 しかも冬休みの日程を見てみると、冬休みは1月5日火曜日まで。
 それで今週日曜から家を留守にして、その次の日曜まで私は家にいない予定です。
 そんで泊まりにいっている一週間はとてもじゃないですけど勉強する気持ちは起きないでしょう。


 つまり勉強するタイミングは今日、明日、明後日、そして家に帰ってきてからの月曜、火曜の5日間。
 5日しかないです。
 しかも今日、明日、明後日は小説のストック作りにいそしまなければブログのほうがとんでもないことになりますし、さらには風呂掃除、窓拭き、部屋の掃除があるのです。
 とてもじゃないですけど今の私の生活に余裕なんてものはありません。
 

 とりあえずは一週間分の小説ストックを作りあげねば!
 そしてできるだけ宿題を減らしておき、一週間は何もせずだらだらすごすぞ!!
 テレビゲームじゃぁぁぁ!
 

 というわけで、日曜に向けてこれからがんばっていこうと思います。
 とりあえず作業をするだけしたら小説を書きます!

 
 ・・・この記事は日記になってないかもしれませんが、まぁその辺はノータッチで。

冬休み予定変更

2009-12-23 18:56:30 | 日記
 はい、冬休みいとこの家へと逃亡するための条件が今日提示されました。
 それによると日曜までに家の窓全部を拭き、風呂の掃除をし、そして部屋の片づけをすれば日曜から泊まりにいけるとのこと。
 私、いとこの家に泊まれる、つまりテレビゲームができるということであればがんばりますよ。
 明日にでもやってのけますよ。
 

 ですが問題は掃除・片付けなどではなく、ブログのほうです。
 泊まりに行っている間は日記は携帯を借りるとかして何とかできるかもしれませんが、小説やイラストなんかの投稿は不可能といえます。
 さらに足跡をつけてまわることなんてのもできません。


 ・・・しかし、ランクダウンを恐れてはゲームはできん!
 ゲーム、すなわちそれは私の世界を広げる行為でありますからして、ゲームをすることは小説の進行にも大いに影響するのです。


 このキャラかっこいいな、こういうのを出したい。
 このモンスターすごいな、参考にしよう、なんてことが多々あります。
 だから責めないでください、はい。


 日曜までは後4日あります。
 それまでに掃除を終わらせ、小説のストックを作り上げねばなりません。


 ちなみにイラストのほうですが時間的にも日にち的にもスキャン間に合いません。
 でも近いうちスキャナー買ってもらうので、しばしお待ちを。


 で、ですね、問題がもう一つありまして宿題なんですよ。
 宿題をためにためてまして、冬休みに一気にやろうという魂胆だったのですが、もしかして無理かもしれません。
 つまり小説やイラストを書く時間を削ってでもやらないといけないという状況に陥ること請け合いです。


 ま、心配し始めたらきりがありませんね~。
 とりあえずは学生だということを忘れないようにしたいです。


 で、新作の小説なのですが、小説ブログの方に載せていくと今日の日記で書きましたよね?
 でも、そしたらここに載せるものがなくなるんで、引き続き小説はここに載せていくことにしました。
 家にいない間もできる限り日記を載せようとは思いますが、まぁ、毎日日記を書くのはたぶん無理だと思うので。


 でも、まだ完璧に決まった話ではありません。
 それにまだ4日あります。
 ぼちぼち小説を書きつつ計画を練っていこうと思います。

12月23日の日記

2009-12-23 13:55:03 | 日記
 今日は朝・・・9時半くらいに起きて、ずっとパソコンに向かってました。
 昨日ここのブログに一足早く載せた小説の続きをひたすらに書いてたんです。
 とりあえず1話分くらいは書かないと、と思いましてね。
 
 
 だいぶ進みましたね。
 まぁまだ1話分もかけてませんけど。
 でも小説書いていただけだと日記に書くことがなくなるので困りものですわ。
 

 ちなみに昼ごはんは今日もとんこつラーメンです。
 あぁ、むなしい。
 ま、おいしいからいいんですけど。


 それでですね、今書いてる小説ファンタジーものじゃないですか。
 あ、見ていない人はわかりませんね、ファンタジーものなんですよ。
 で、モンスターとか出てくるんですけど、一番最初に主人公が戦うやつがもうエライヤツでしてね。
 とりあえずは早いとこ続きを書いて、今度からは小説ブログのほうに載せようと思ってます。
 

 サイコのほうはもう少ししたら書こうと思うので、まぁ、待っている人はいないかもしれませんが、もう少しお待ちください。
 

 あ、それから小説についてアドバイス、感想、要望、質問等あったら気軽にどうぞ~。
 要望にはできるだけお答えしま~す。
 あなたのアイデアでキャラクターの命運が変わるかもしれない!見たいな。

Another fantasy

2009-12-22 18:47:44 | その他
 僕はフリーターである。
 要するに無職だ。
 こんな状況に陥って早一週間。
 
 
 心の傷は一週間もあればぼちぼちと回復はしたが、いまだにあのときのことを思い出すと身がすくむ。
 そしてどうして僕がここにいられるのか疑問にも思う。
 
 
 まぁ、それもこれも僕の恐ろしいほどの運のよさのせいだろう。
 でもどうせ運がいいなら自分の体だけじゃなく、心のことも考えてほしい。
 僕のハートはおかげさまで傷だらけだ。
 

 ガラスのハートにあの状況はきついものがあった。
 でもまぁ、そろそろこのハートも修復が大方完了した。
 

 そろそろ僕を雇ってくれる人が現れてもいい頃合じゃないか?
 腕はそれなり、そしていろんな意味でバランス型の僕だ。
 まぁ、バランスを保つために服装は少し妙だが、それでも腕は悪くないんだ。
 強いわけではないけれど。
 

 僕は床に座り込み壁にもたれかかったままカウンターを見た。
 そこにはここのご主人、リゼロスさんが暇そうに頬杖をつきぼんやりと入り口のドアのほうを見ているのが見える。
 

 ここ最近の不況と平和のおかげでこの兵士斡旋所は閑古鳥が鳴きっぱなし。
 閑古鳥はさぞ喉が痛いことだろう。
 代わりといってなんだが僕はこないだの面接会場でもらってきたのど飴を口に放り込んだ。
 

 もちろん僕はそこの面接で落ちた。
 だからここで居候のままぼんやりと引きこもりのような生活をしているわけだ。
 

 だいぶ前にもらったあめだから少し溶けてべとべとする。
 でも効果は覿面、口の中は歯磨きしたときみたいにスースーし始めた。
 う、ちょっとこれは強いな、のどが痛いわけでもないのに、のど飴なんて食べるもんじゃないかもしれない。
 そんなことを思いながらのど飴と格闘していた、そんなときだった。
 

 不意に扉が開くベルの音が。
 カウンターでうとうとしていたリゼロスさんがはっと顔を上げ、目をしばたたかせた。


「ここ今開いているよね?」
「あぁ、はい。」
 入ってきた若い男をまじまじと見つめながらリゼロスさんはうなずいた。


 その男、背はあまり高くない、標準的な体型といったところだろうか。
 黒いアーマーと白いマント、白いブーツ、腰には剣を差している。
 その剣の柄には繊細な彫刻が施され、色とりどりの宝石がちりばめられていた。
 きっと彼は騎士か、そこから派生する職種の人だろう。
 彼は短い金髪で、阿保毛というのだろうか毛がひとふさ跳ねている。


「今急ぎで仲間が必要なんだ。」
 彼は言った。
 つまり彼は雇い主を探しに来たわけでなく、雇いにきたというわけだ。


 リゼロスさんが少しうれしそうな顔をする。
 リゼロスさんはなかなか表情を表に出さない人だけど、さすがに今のご時勢なかなか新たに戦士を雇おうという人も少ないし、当然の反応だ。


「どのような人をお探しで?」
 リゼロスさんはカウンターの周りを散らかり放題埋め尽くす書類や本などの山の中からファイルを一冊取り出した。
 そこには確か、今雇い主を探す人たちの簡単な情報と写真がまとめられている。
 今は僕みたいな雇い主待ちの人が多いからファイルの分厚さは尋常じゃない。
 周りに散らばる書類たちも昔はこんなに多くなかったのに、最近は職にあぶれてこの戦士斡旋所に来る人たちが急激に増えたから、様々な人のデータが多すぎてまとまらないようだ。


「いや、別にどんな人でもかまわない。ただ、いくつか冒険を経験していて、それなりに戦える人であれば。」
 リゼロスさんの質問に男が言った条件はたったそれだけだった。
 最近はいろいろと注文をつける人が多くなかなかぴったりの人が見つからないというのに、そんな条件ならほぼ全員当てはまるじゃないか。
 って、これは僕も当てはまるぞ。


「はぁ・・・誰でもいいと・・・。」
 リゼロスさんはファイルを閉じたまま困ったような顔になった。
 まぁそれはそうだろう、候補が多すぎる。


「あ、でも急ぎだから、そうだな・・・。じゃぁ、今この建物内にいる人全員雇おう。」
 リゼロスさんは男の言葉にあんぐりと口をあけた。
 そしてすぐ苦虫を噛み潰したような表情になる。


 まぁそれも無理はない。
 普段はこの斡旋所には何人も雇い主待ちの戦士たちが待機しているが今はほとんど全員職探しの真っ最中。
 ここでずっと雇い主を何もせず待っていたりなんかしたら生活できなくなってしまう。
 だからみんな雇い主を待ちつつ、今日もどこかで働いているというわけだ。


 ま、僕は貯金があったし、ここで世話になっているし(もちろんお金は払っている!)、ガラスのハートの修復作業で忙しかったからずっとここにいて、ぼんやりリゼロスさんの顔を眺めたりとかしていたのだけど。
 ・・・で、何が言いたいかというと今この斡旋所には僕しかいないのだ。


 そしてリゼロスさんは軽くうつむき表情を隠すと、僕の方を指差した。
 男が僕を見る。
 僕はあわてて立ち上がり姿勢を正した。


 彼は僕を頭の先からつま先まで眺める。
 あ、僕そういえば妙な服装してたなぁ、といまさらながらに思い出した。


 僕は黒くすその長いローブの上に、フードつきの白いローブ、そしてその上に皮製の簡単なアーマーをつけ、その上にはさらにブレストプレート(胸を覆う部分的な鎧)をつけるというすばらしく個性的なファッションを展開していた。
 リゼロスさんが苦々しい顔をしながら僕を見る。
 だが男は表情一つ変えなかった。


「他には?」
 ・・・僕に対してのコメントはないのか!
 う・・・これはどうなんだろう?
 僕は見なかったことにされたのか?
 OKなのかNOTHINGなのかはっきりしてほしい。
 ノーコメントほどつらいものはないと今実感した。


「こいつだけだ。」
 そう言ったリゼロスさんはもう終わりだといわんばかりに片手で目を覆っている。
 待って、リゼロスさん!!
 まだ可能性はゼロじゃない!
 ただ・・・ノーコメントなだけさ!


「そうか・・・。」
 男はそこで考え込むように黙ってしまった。
 気まずい沈黙が続く。
 こういう時時間って妙に長く感じる。


 そして
「仕方ない、雇おう。」
 僕とリゼロスさんはそろって目をしばたたかせた。
 仕方ないけど雇ってくれるって!!仕方ないけど!


 リゼロスさんは見る間に笑顔になると、お金を入れるトレーを引っ張り出した。
「紹介料2000リルです。」
「少し高くないか?」
 男がすかさず言った。


 確かに普段の紹介料は1500リルだ。
 が、そこは100戦練磨、超ベテランのリゼロスさん。
 表情は笑顔のまま何も言わない。
 ただ、理由はわかっているだろう?と目が訴えていた。


「不況、か。」
 男は軽く息をつくと財布を取り出し、ぴったり2000リル支払った。
「はい、毎度。」
 リゼロスさんはお札をチェックした後、カウンター下にしまいこむ。


「ケイ。」
「は、はい!」
 そして不意に僕はリゼロスさんに呼ばれ、思わず気をつけの姿勢をとった。


「今の様子全部見てたな?」
 僕はこっくりとうなずく。
「というわけで、お前は今この人に雇われた。お前は雇ってくれるなら誰でもいいと言っていたから彼の名前も素性も一切聞かなかった。それでもいいな?」
 僕はぎこちなくだが再びうなずいた。


 そういえばこの男は何を仕事をしているのか、僕を雇って何をさせるのか、詳しい話を一切聞いていない。
 こ、今度からはきちんと詳細を聞いて、雇ってもらうかどうか決めてから紹介してくれと伝えよう。
 まぁ今度があればの話だけど。


「それじゃ、ケイ。しばらくお別れだ。たまには帰ってこいよ?」
「はい!」
 僕は大きな黒いマントを羽織り、荷物の入ったリュックを引っつかむとリゼロスさんに深々と頭を下げた。


「そんじゃ気をつけてな。・・・コイツをよろしくお願いします。」
 リゼロスさんたらまるで僕の父親みたいだ。
 まぁ確かに年はそれくらい離れてるけどさ。


「それじゃ、行こうか。」
 そう男は笑いかけると店を出て行く。
 僕はもう一度リゼロスさんに頭を下げると、長く世話になった斡旋所を出た。