好きな漫画は語らせる

7いるかと申します。

「ブスに花束を。」「私の少年」を主軸にその時好きな漫画のネタバレ感想。

その後のチッチ@小さな恋のものがたり

2020-03-09 12:51:07 | 連載漫画
43集でサリーがスウェーデンに留学に行くため別れることになった2人。
いきなりの展開にはびっくりしましたが、その後のチッチとして現在も「ちい恋通信」で連載中です。
https://chich.jp/tsushin.html

2018年に念願の44集がでましたが、初期の爽やかさを感じられました。

チッチは寂しさを感じながらも友達との生活を楽しみ、ほとんど出てこないサリーもそのわずかなページに
チッチへの想いがあることがうかがえます。

この一時的?な別れは2人にとってよかったんじゃないかな。
本編ではスミレさん始めとして、武井先生、ミサキに揺れるサリーが描かれていましたが
スミレさんの件こそよかったものの、武井先生の時はチッチに対して何様なんだという感じでしたし
ミサキに対する干渉も過剰でした。サリーはどうもチッチと違うタイプに惹かれるようです。

全編通して読むと、サリーの気持ちが冷めて行ったことは明白ですし
チッチの過剰な干渉も「そりゃこれじゃいやにもなるわ」といった感じでした。悪循環ですね。

ただ今の2人はとてもいい。
ちい恋通信2019冬では2人の再会がかかれていますが、一歩引いたチッチとチッチを尊重するサリーが素晴らしい。

43集で「待たないでほしい」と言ったサリーが、「待たないでいいよ」に変わったのがなんとも象徴的でした。
「好きな人が出来たら待たないでいいよ」とは、逆に言えば「待っていてもいいよ」にもとれます。

そこに奢ることなく控え目なチッチもいい。
あとサリー、自分では気づいてないのでしょうが、普段通りのチッチを見て一抹の寂しさも感じているようです。
お互いがお互いを想い合う両片思い。

みつはし先生は「永遠の片思いを描きたい」とおっしゃっていて、2人に結婚の可能性があるにしてもそれは描かない
と言われていますが、やはりファンとしてはハピエンがみたい。

「その後のチッチ」の次に「その後の2人」が見たいなあ。
サリーが留学を終えてチッチの元に戻ってきて、また「小さな恋のものがたり」が始まったら
それはもう最高じゃないですか。