<ウォルマートNWアーカンソー選手権 最終日◇24日◇ピナクルCC(6,331ヤード・パー71)>
畑岡奈紗が3日間で21アンダーをマークし、米国女子ツアーの「ウォルマートNWアーカンソー選手権」を制した。初日からバーディ合戦に遅れることなく、終わってみれば大会記録のトータル17アンダーを4打更新。圧倒的な攻撃力で強豪をねじ伏せた。
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先月開催された「キングスミル選手権」ではプレーオフに進出するもアリヤ・ジュタヌガーン(タイ)に敗れた。「全米女子オープン」では、調子を落としながらも日本勢トップの10位タイに入ったが、喜びの言葉はなかった。そんな悔しさを一気に爆発させた今大会。これまでも、そしてこの日もピンチを乗り越えたからこその勝利だった。
昨年、初参戦でいきなりぶ厚い壁にぶち当たった。予選落ちが11回に棄権が1回。慣れない環境、移動問題、未知のコースへの対応などに苦慮し、家族との会話で涙を見せることもあった。それが8月の「カンビア・ポートランドクラシック」で最高成績の15位タイに入ると、9月の国内女子ツアー「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」、「日本女子オープン」で2連勝。調子を一気に取り戻した。
それでも米ツアーの賞金ランクは140位でシード権を逃し、2年連続の最終予選会へ。ここでトップ通過を果たし、再び米ツアー参戦権をつかんだ。今季も開幕戦から予選落ちと、調子が上がらなかったが、4月以降は出場4戦連続でトップテン入り。そしてついに念願の初優勝を勝ち取った。
ここまで13試合で予選落ちはシーズン序盤のわずか2回。ホールインワンを2度達成するなど、調子を上げてきてのこの優勝だった。最終日は独走状態に入ったが、13番ではティショットを池に入れるピンチ。「ここをパーで切り抜けたのが大きかった」と、3メートルのパーパットを沈めてガッツポーズを見せた。
17歳で「日本女子オープン」を制覇してから飛躍的な成長を遂げる畑岡。今季は母の博美さんがツアーに帯同、「そこが1番大きいですね。食事の面でサポートしてくれたり、本当に家族のサポートがなかったらここまでこられなかったと思うので、感謝したいです」。さらには、かつて大山志保のエースキャディを務めたデイナ・ドリュー氏を今季は起用。サポート体制もバッチリだ。「パッティングが1番良かった」と優勝の要因を挙げたが、精神面での落ち着きもそれ以上に大きいといえそうだ。
これで米ツアーの賞金ランクは5位に浮上。年間を通してのポイントレースも8位と躍進した。「東京五輪で金メダルを取りたい」と掲げ、世界の舞台へ飛び立った畑岡。名実ともに日本勢のトップに立ったのは間違いなさそうだ。
以上、アルバニュース
お母さんの帯同と大山のキャディを採用したことが吉となりましたね。
2位に6打差の21アンダーで、ぶっちぎりの優勝、素晴らしい。
おそらく日本女子オープンで優勝した時の感覚に戻れたのでしょう。
アメリカツアーにはトラウマがあるのかなと思っていましたが、今回の優勝で吹っ切れたと思われます。
今後、何回も朗報を聞けることになることでしょう。
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