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とし坊のお祭り三昧

祭りの宝庫、のとの祭り紹介

今年一年の五穀豊穣を願い「ふきのと祭り」

2016年03月03日 | 日記
3月3日のひな祭りの日、門前町内保の大王神社で市無形民俗文化財「フキノト祭り」が行われました。

お祭りは元々同神社の田「宮田(みやでん)」を管理する「当元」を決めるお祭りで、正式?、には「お当祭り」ですが、当元が引き受ける際に祭主と当元のやりとりの中で

「にわかのことで、フキノトみそに下煮飯(したにめし)、豆腐のほったて汁しか用意できませんが、それでよければお受けします」引き受けの場面がありそこから祭り名になっていると云われています。


午後2時からとのことなので、少し早めに神社に行きますと拝殿の囲炉裏で地域の皆さん宮司さんと歓談中。


当元が決まると、当元の家に持ち帰るお供え物が祭壇に準備されていました。


神事がはじまり、お祓いを受ける






神事の後直会。直会の献立は一口分のご飯、御神酒、吸物、牛蒡(ごぼう)のナンバ漬、大根のカンナオロシが当役により配られる。
中でも牛蒡のナンバ漬はお祭りのために味噌漬けにしたもので結構「辛い」・・・激辛です。
お供え物の中から、カチ栗、ガヤの実、白米、ヤタ米なども配られる。


頃合いをみて、祭主が「御到来の神様が茨池さんの家におめぐみあそばされますが、異議ありませんか」とはかる。これに対して区長と氏子総代が「異議ありません」と応え、茨池さんが

「何分急なことなので家族と相談して返事をします」といったん下がり、


紋付きはかま姿に着替え、再び祭主の前で

「にわかのことで、フキノトみそに下煮飯(したにめし)、豆腐のほったて汁しか用意できませんが、それでよければお受けします」と当役を引き受ける。再度引き下がり。




今度は、かみしも姿で登場。祭主から神饌と神木(榊)を受け取り、祝杯を受ける

茨池さんは「今夜は、御神酒でも飲みに来て下さい」と挨拶して退く。


茨池さんのお供が神饌と神木(榊)を長持ちにいれ茨池家へ運ぶ。
夜は茨池さん宅で近所の方、地区の役員を招き祝宴が開かれる。

この祭りは、2月9日と3月3日に同じお祭りが行われる。なぜ同じお祭りが2回・・・?

これは、当役を受けることは名誉なことで、昔は内保地区の戸数が多く、一生に一度、当親を引き受けることが出来るように配慮したもと云われています。故に2回のお当行事のため、宮田も二か所あります。

2月は行けませんでしたので2回目の今日、見てきました。ゴボウの南蛮漬けをいただき帰路につきました。


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