No Room For Squares !

レンズ越しに見えるもの または 見えざるもの

由利町・暮れゆく街並み

2014-11-25 | 街:秋田
















昨日も掲載した由利本荘市由利地区(旧由利町)、夕刻の光景である。この日は三連休の中日。おそらく平日であれば、もっと町はガヤガヤしているのだと思う。週末の方がはるかに静かであることは、地方の小さな町の標準である。これらの写真は、最寄の「前郷駅」から道沿いに歩きながら撮影したものである。一部を除き、ほぼ時系列で掲載した。振れているものもあれば、露出もバラつきがあるが、臨場感を優先した。これは作品などと呼ばれるものではなく、純然たる記録なのである。

町には、それなりに商店も存在する。ガソリンスタンドもあれば、総菜屋もあれば、酒屋も床屋もある。そのどれもが地元の人を対象としたものであり、他所から来た者が、立ち寄ったり休んだり出来る場所は殆どない。町が暮れなずみ、温かな灯火に照らされ始めると、人恋しさが募っていく。かえって真っ暗であったほうが寂しくないかもしれない。微妙に感じる人の気配が、むしろ孤独を助長させる町、それが由利町である。次は、深々と雪が降り積もる、真冬にもう一度撮りたいと思う。

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4 コメント

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Unknown (ariari)
2014-11-26 00:49:20
由利本荘は二回ほどしか行っていないのと、由利高原鉄道の途中駅はスルーしていたのでじっくり回りたい所です。
年末に鉛温泉で正月を迎える前に横手で一泊し、また回ろうかなと思っている矢先。
地方の町で「一服できる場所」がないというのは非常に残念です。
鉄道のある場所なら駅がそれに相応しいはずなのに、駅舎を壊し、とてもじゃないけど一服できる雰囲気じゃない駅が増えました。
古い駅舎であっても、地元の方々がキレイにされ、気持よく利用できる駅もあるというのに。
ましてや鉄道のない町では厳しいです。それで閉めた商店を観光案内所や憩いの場として開けている町もありますよね。
(もっとも、入りにくいのが困る場所もあります)
それにしても地方都市の夜風情はたまらないものがあります。
商店の赤と黄色のひさしテント、こういうのはたまらなく哀愁を感じます。

※名前をクリックしてください(笑)
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感謝 (どいま)
2014-11-26 01:21:59
哀愁というか、晩秋というか
なんともいない雰囲気ですね。

旧由利町の中心部がこの写真ですか?

旧由利町って広いのでしょうか?

質問ばかりですいません。このあと自分で調べてみます。

6×6さんは京都は伏見におられたのですよね?
先日伏見稲荷に行きました。
素人の写真ですが今度アップしますのみてくださいね。
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師匠 (6x6)
2014-11-26 08:55:20
LightRoomは、僕のアプリがオカシクなっていたようで、苦難の末、やっと昨日復旧(というか新規インストール)、アップデートできました。クタクタになりました。

由利町の件ですが、この駅は待合室もストーブも自販機もあり、十分休憩できます。小さな駅には何もありませんが、とりあえず雨(雪)だけはしのげると思います。
でも逆にいえば、それ以外には立ち寄れる場所は殆どありません。夜7時なると、普通の町の深夜のようでした。

リンク先、えげつないですね。大好物です。凄いです。






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どいまさん (6x6)
2014-11-26 09:08:08
まず由利本荘市が、全国の「市」の中でもトップクラスの膨大な面積です。
由利町自体は、そんなに広くもないのですが、山も田んぼもあります。集落も、この写真の箇所意外にも点在しております。それが又全然違う雰囲気の場所もあり、表現が困難な町です。ちばみに由利氏は、周辺の現「にかほ市」にも勢力があり、そこはTDKの発祥の地だそうです。

ネットで調べても、なかなかまとまった情報も少ないので、質問は何でもどうぞ。判る範囲であれば。

伏見では、稲荷も行きましたし、日曜日に散策して「鳥せい」とか「黄桜」でランチと一杯やって、ほろ酔い気分で歩いて家に帰宅したことを思い出します。伏見稲荷は神秘的な場所で、夕方に行くと鳥肌が立ちました。
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