結果的には単に公園を歩いたという記事である。でも以下のように本来はカワセミ探鳥目的だったのである。
僕が毎日拝見しているブログのなかで、カワセミの撮影をライフワークにしている方がいる。それはもう見事なカワセミの写真が連日掲載され、感嘆しながら拝見している。僕には同じことは到底できる筈もなく、そこに至るまでのプロセスを考えると尊敬の念しか湧かない。そもそも僕は撮影どころか、まともにカワセミを見たことがないのである。昔、京都嵐山近くの沼で数時間張ったことがあるけど、見つからないし、飽きるし、お腹は空くし、トイレにも困るで、もう二度と挑戦しないと思ったものだ。
今回は秋田県某所の公園内にカワセミがいると聞き、見に行った。一応大きな望遠レンズも持参し、可能であれば撮影はしてみようと考えていた(まともな写真をすぐに撮れるとは想定していないけど)。現地に着くと、そこは良い場所で、思い思いに散策する人々がいた。空は青く、風は気持ちよく、静かな場所だった。ぶらぶらと歩いていると、確かにカワセミらしき鳥はいた。飛んでいる姿は見たけど、目視ではっきりとは確認できなかった。とにかく素早い。撮影は無理でも、せめてこの眼ではっきりと見よう。そう思って川辺に佇む。そうすると次から次にオジサン、爺さんが寄ってきて「何をしているのか、どこから来たのか」と聞いてくる。仕方がないので簡単に答えると長い長い世間話が始まる。多分その声でカワセミは警戒して近寄らなくなるに違いない。でも中には「あの辺りにいけば確実にいる。行ってみろ」とか、それらしき情報も出てくる。実際に指定の場所何箇所に歩いて行ったが、気配すらなかった。情報源のオジサンがわざわざ軽トラで着いてきて、また世間話が始まる(笑)。合計4人、そんなオジサンの相手をしてから撤退した。カワセミの撮影は僕には無理だな。カワセミではなく、爺さんの相手に行ったようなものだ。この日、僕は「ハンチング帽」を被っていった。何年か前に買ったものの似合わないので放置していたものだ。心境が変わってこの秋から被っている。ハンチング帽は「じじい軍団」への入会証なのかもしれない。やたらと年配者から話しかけられるようになる。次に行くとしたらハンチング帽を被るか否か、それが問題だ。