No Room For Squares !

レンズ越しに見えるもの または 見えざるもの

海と青空とアワビ飯

2023-08-16 | 






秋田県八峰町のダイニング福八。眼の前に日本海が広がるダイニングカフェである。日本海なので、一年の大部分は陰鬱なグレーが広がることは間違いない。風雪が厳しく立っていることさえ困難な日もあるだろう。一方で、こんなに素晴らしい天候の日もある。穏やかな箱庭のような日本海。表現のしようのないブルーが支配する世界が広がっていた。iPhoneで撮っても美しい。景色だけでも十分なのに、美味しいご飯も付いてくる。

今回僕が食べたのは、「あわび飯」。石焼きビビンバのような状態でアワビの炒飯(+豚の炒飯)が炊かれている。まずはそのまま食べ、次に醤油ダレをかけて混ぜ合わせて食べる。最後にグリーンポタージュスープをかけてリゾットのようにして頂く。一度で3つの味を楽しめる豪華な「飯」だ。これが何と1500円。旨かった。海に面した窓際の特等席で頂いたので、更に旨さが倍増した。満足。次は単純に「あわび炒飯」を食べたい。もう間違いない味だと思う。

iPhone 13PRO
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哀しい海水浴場

2023-08-07 | 
日本海の海水浴場。8月初旬の午後である。人が6〜7人、水着の人は2人くらいだろうか。写真だと分かり難いが、100台以上は停められる駐車場もあるし、監視塔だって建っている。西伊豆の海水浴場を見て育った僕には、とても哀しい光景に映る。それでも、ここに海水浴場があることに意味があるのだろう。

LEICA M10 MONOCHROME / APO-LANTHAR 35mm F2 VM
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空は高く、海は青く、エアコンは故障した

2023-08-04 | 
その日、空は高く、海は青かった。真夏の盛りである。世界はとても美しかったが、残念なことにエアコンが故障した。買い換えようにも、設置工事は早くて8月の末。修理(多分絶望的)の場合も、点検見積もり作業がお盆明け。さてどうやって過ごそうか・・・。

X-PRO3 / XF23mm F2R WR
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ハマナスが咲いていた

2023-05-28 | 



ハマナスの花である。ハマナスはバラ科の低木であり、海岸の砂地に自生している。北国の花というイメージがあり、実際に最も多く見られるのは北海道であるらしい。太平洋側であれば茨城県以北に、日本海側は島根県以北にしか自生しないので、北国にとって馴染みのある花と言える。北国では色々なものに「ハマナス」の名を付ける。列車であったり、飲食店であったり、旅館だったり・・・僕が現在いる秋田県にも当然生えている。でも生まれ育った静岡県には当然存在しなかった。だから僕にとっては馴染みのある花とは言えない。正直なところ、「ハマナス」という名前は知ってはいたものの、それが見分けられるようになったのは、つい最近のことだ。日本海の裏寂しい海岸に、ういう花が咲くのは不思議な気がする。きっと風景にアクセントを与えようと、神様が気を使ったのだろう。


GRⅢ
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ありがたさを感じない波の花

2023-01-26 | 




ここ数日は大寒波の影響をもろに受けている。現在掲載している写真は寒波前のもので、たった数日で風景は一変した。昨日は写真なんて撮れる状態ではない天候だった。

さて、寒波前に見た「波の花」である。波の花は、波打ち際で見られる自然現象の泡である。冬の日本海の風物詩であり、寒くて荒れた海で、プランクトンがシェイクされて発生するらしい。これが岩場とかで発生し、波の花が空を舞っていると、それはそれで美しい。だが、港とかに溜まる波の花を見れば、なんというか汚い洗剤の泡にしか見えないのである。

GRⅢ

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水面には夏への未練が落ちている

2022-09-25 | 
僕にとって、今年の夏はあまり良い夏ではなかった。天候的にも7月初旬に真夏のような日々が続いたが、肝心の真夏の季節は雨ばかりで肌寒い日が続いた。恐らく海水浴なんか出来る状況ではなかったと思う。9月後半の休日、夕方に海水浴場へ行ってみた。既に砂の吹き溜まりが出来ていた。海の家の建物も早晩砂に埋もれるだろう(それによって冬の風雪に耐えることが出来る)。砂浜の手前には大きな水溜まりがあり、まだ青さの残る夕方の青空を写していた。

三月に骨折した左足のギブスが外れたのは、GW直前だった。それから約5ヶ月。身体の調子がこんなにガタガタになるなんて想像していなかった。水溜りの空に飛びこんで、あの夏の始まりからやり直すことが出来れば良いのに。そう思う。

GRⅢ
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日本海ブルー

2022-07-31 | 




7月26日に北東北地方の梅雨が明けた。真夏のピークはお盆までとなる。僅か半月なかりの「夏の盛り」が訪れた。毎度毎度、気象庁の文句を言って恐縮だが、今回の梅雨明け宣言は気象庁のミスだと思う。東北南部の梅雨明けは6月29日。僕が住む秋田県は北部を除いて、梅雨明け時期は同様に6月29日だったと思う。逆に7月26日を北東北の梅雨明けとするのであれば、南東北だって同様だった筈だ。気象庁を庇うのであれば、梅雨という概念自体が、これまでのものと変わり、梅雨前線の動きも想定外のものとなってきた。戻り梅雨なんて、訳のわからない言葉も聞いた。今後は、そこも想定して欲しい。

そんな能書きは別にして、この日の海と空は真っ青だった。真夏の海と空、その色は同じ真っ青でも、太平洋側のそれとは色合いを異にしている。青は不思議な色だ。


X-PRO3 / XF16-80mmF4 R OIS WR
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嗚呼、松島や、松島や

2022-07-07 | 
仙台で家人が講習会を受けている。終了後に迎えにいく段取りになっている。時間的に中途半端で、あまり遠くにはいけない。折からの猛暑で、炎天下にクルマを停め放しにもしたくない。そこで松島を見に行こうと思った。本家の松島周辺は週末で混んでいるようなので、七ヶ浜町(松島町の対岸)の高台に登った。綺麗だったけど、正直僕はこういうものに興味はあまりないことに気づいた。・・・。それだけです。


X-PRO3 / XF16-80mmF4 R OIS WR
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海に抱かれて漢なら〜といきたいものだ

2022-02-06 | 



写真自体は、建物と展望台からパシャっと撮っただけで、撮影意図はない。連日の除雪作業と、諸々の雑事から逃れるために三陸方面に逃亡していた。嗚呼、我が太平洋。青い空と鮮やかな朝日。もっとも僕が生まれ育ったのは、太平洋といっても内海の駿河湾。朝日ではなくて夕日だったけど・・・。いずれにしても三陸を文字とおり縦貫したので、ヘトヘトになった。帰宅すると、秋田県の我が家は想像を絶する積雪で、疲れて帰った夕方にそのまま除雪作業をした。同じ東北といっても、千差万別だ。

X-PRO3 / XF16-80mmF4 R OIS WR
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闇に漂うようにクラゲを撮りたい(終)~災い転じて福となす

2022-02-01 | 







さて、山形県鶴岡市の加茂水族館編の最終回。一応振り返ると、この水族館は元々は地方のマイナー水族館だった。あまり客は入らず倒産寸前だったという。なかばヤケクソで始めたクラゲの展示が大人気となり、今ではその分野ではトップの水族館となった。モダンで大きな建物に建て替えもした。僕は「これ公民館??」というくらい小さかった旧・水族館時代を知っているので、今でも親近感がある。昔は職員らしき変なオッサンが話しかけてきて、延々とクラゲの話を聞かされたこともある。それが館長だったりした。この水族館は、やはり夏休みに圧倒的に人が押し寄せる。僕は撮影をしたいので、空いている冬の時期に行く。今回はオミクロン株による自粛も影響し、広大な駐車場にクルマは数えるほどしかない。旧・水族館時代を彷彿させる閑散ぶりだった。その分、撮影する時間は望外に楽しかった。こんな感覚は久しぶりだ(撮影結果は特別良くはないけど)。

クラゲを撮る際にポイントとなるのは、①ホワイトバランス、②露出補正、③シャッター速度、④ISO感度、⑤水槽と照明の向き、⑥クラゲの動きのタイミング。以上の6点である。①から④まではカメラの設定、⑤から⑥は撮影作法となる。ちなみに最下段の丸い水槽は、スマホで撮っても綺麗に撮れる。ここはカップルの撮影スポットである。他の場所は、三脚を使えばより良いとは思うけど、幾ら空いていても、そんな無粋なことは出来ない。クラゲの動きのタイミングは、勘が良い人はすぐに掴むだろう。ただ回遊する動作と組み合わされるので結構複雑であり、他のクラゲとの位置関係も考慮しなければならない。それでもクラゲの撮影は、人の向上心に訴えるものがある。真冬の鶴岡市に行く機会があれば、ガラガラの水族館でクラゲ撮影を楽しむことをオススメする。館内レストランでは海鮮丼とかに加え、クラゲラーメンを食べることも出来る。


X-PRO3 / XF16-80mmF4 R OIS WR
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