今日の写真は旧・保原町(伊達市)のものである。まだ幾つかの町の写真が残っているが、今回はここで福島シリーズを終わりにしたい。保原町という町のことは知らなかった。こういう機会がなければ一生訪れることのない町だったかもしれない。僕は縁があって訪れることになったが、多くの人にとって一生訪れることのない町であることに変わりはない。僕はこういう町が好きだ。ここはモノクロで撮ろう、着いた瞬間にそう思った。
ところで今回の福島の旅で廻った市町村は8つである。①本宮市、②旧・二本松市(二本松市)、③旧・安達町(二本松市)、④旧・福島市(福島市)、⑤旧・伊達町(伊達市)、⑥旧・保原町(伊達市)、⑦桑折町、⑧国見町である。実際のところ物理的な移動は大したことない。むしろ頭の方が付いていかなかった。今回の伊達市も5町が合併したものだ。伊達市に折角来たのだからと、全ての旧町に行こうとすれば、それだけで一日が終わってしまう。だから何処かで見切りをつけて移動する。それを繰り返すうちに、何度も通過しているのに、何故か写真を撮っていない町が増えていく。何度も通過しているが故に新鮮さが失われ、機会があっても二の足を踏む。あるいは未踏(?)の市町村を訪問すること自体が目的になってしまい、写真撮影を楽しめない。過去には他県で陥った状況が福島で起こりそうな予感がする。当面は一回の行程で訪れる市町村を、最大3つくらいに絞って活動しようと思う(終)。
LEICA M10 MONOCHROME / Summicron M35mm ASPH