No Room For Squares !

レンズ越しに見えるもの または 見えざるもの

理由なき外出②〜さらばライカ

2024-03-18 | 街:山形








今回の写真は2月初旬に撮ったものだ。山形県鶴岡市の湯田川温泉である。温泉に日帰り入浴したくて出かけた時のものだ。写真自体は、いつも通りの被写体をトレースしているだけで、あまり意味はない。実はワタクシ、ライカをすべて手放しました。もっといえばX-PRO3も一度手放しました。フィルムカメラを除けば、富士のX-H2とGRⅢだけを手元に残すつもりだった。でもX-H2は描写はピカイチだけど、僕の用途には合わなかった。結局売却してX-PRO3を買い戻した(何やってんだか)。X-PRO3は、元々のDRブラックからDRシルバーに変わった(笑)。

秋田県での生活も18年を超え、色々なものが積み重なり、身重になってきた。断捨離という言葉は使いたくないが、モノへの執着を一旦断ち切り、身軽になりたい。カメラについては、最悪GRさえあれば、あとは何とかなるんじゃないかとも思っている。最終的にはそこまで達観できず、中途半端な断ち切りにはなった。それでも一歩前進である。さよならライカとの日々。唯一無比のモノクロカメラと一緒に町を歩いた日々を忘れまい。カメラは手元から失くなったけど、撮影した映像と思い出は残っている。

GRⅢ








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真夏の稲荷神社には何かが棲まう

2023-07-24 | 街:山形



健康面では劇的な改善を果たしものの、別の問題で禍々しいことが続いている。その内容には触れないが、疲れ果ててもいる。週末はそのリカバリーを図るべく、上山温泉に飛んだ。そして久しぶりに、その場所にある稲荷神社に行った。丁度梅雨も開け、季節はいきなり真夏に突入した。強烈な暑さに気持ちは追いつかない。心と身体の季節感が乖離した光景を、新たなフィルムシミュレーション「ノスタルジックネガ」で撮った。そこには何かが棲まう気がした。

X-H2 / XF10-24mm F4R OIS

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キャバレー・ロンドンの室内〜ツワモノドモが夢の跡

2023-07-21 | 街:山形










何回も行っている山形県某所のキャバレーロンドン跡。外観の写真を撮るわけであって、内部の写真はこれまで撮ったことはない。当たり前だが内部には侵入しないことにしている。ところが今回、下で写真を撮っていると、建物の内部で何か音がする。覗いてみれば扉が開いている。もしかしたら解体に向けて準備をしているのかもしれない。それであれば許可を得ようと声を掛けてみた。ガサガサ!!と大きな音がして腰が抜けるほどビビった。それは中にいた猫で、その猫が猛烈な勢いで逃げていった。この店の嬢ではないようだ。そんなわけで猫が去った後の内部を少しだけ覗かせて貰った。初めて入ったキャバレーロンドンには誰も居なかった。ツワモノドモが夢の跡。入り口に蝶ネクタイのボーイが立ち(多分)、千鳥足のお父さんが「飲み放題」の張り紙を見て、派手な壁紙の奥の席に案内される。「はい3番テーブル、〇〇ちゃんご指名です。〇〇ちゃん、3番テーブルにお願いします」、なんて光景が繰り広げられていたのだろう(多分)。


X-H2 / XF10-24mm F4R OIS


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山居倉庫は試写会場でもある

2023-07-20 | 街:山形



先の三連休、秋田県は豪雨に襲われた。幸い、僕の住む所では特に被害はなかった。秋田市駅の東口周辺では市街地が冠水し、大きな被害が出た。自粛モードでいたものの、連休最終日はまずまずの天候となった。辛抱たまらず山形の酒田市まで出かけてきた。ちなみに秋田県といっても広い。全ての地域が水害に合ったわけではない。実際、にかほ市では秋田市が水没しそうになった7月16日の日曜日に、トライアスロンレースが開催されている(さすがに海でのスイムと自転車のバイク競技は中止し、ランのみ開催したそうだ)。

さて、月曜日の山居倉庫は、途中から青空が覗く天候だった。特に良い写真を撮ろうとか、そういう意図はない。慣れ親しんだ被写体で新しいカメラの描写を確認するだけだ。地味に内緒にしていたけど、XF10-24mmという広角ズームを実践投入している。中古レンズである。描写は良かった。良かったけど、X-PRO3のときは「ベルビアモード」をあまり使わなかったので、どの程度良いのかは正直分からない。僕にとっては不足はない。ボディもレンズも上々だ。もう試写とかは言わず、実戦あるのみ。

X-H2 / XF10-24mmF4 R OIS WR


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曇天の空

2023-07-06 | 街:山形
人生は晴れの日ばかりではない。穏やかな雨の日もあれば、防風雨の時もある。晴れ後くもりの日もあれば、終日曇天の時もある。人生などと大袈裟なことを言わなくても、週末もそうだし、写真撮影の日もそうだ。曇天を楽しむことが出来れば、僕の写真ライフも大きく変わるのだが・・・。ちなみにモノクロ写真を多く撮るので、快晴よりも光がフラットな(普通の)曇りが好みです。

GRⅢ
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水路の町で撮る普通の写真

2023-07-01 | 街:山形





いつも燻んだ色合いの写真ばかり撮っていた僕が、ここ最近は割とストレートな色の写真を撮る。なんでだろ?。悪いことが起こる前触れでないことを祈る。


X-PRO3 / XF16-80mmF4 R OIS WR
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山形ジャズ喫茶OCTET〜25分の至福

2023-06-15 | 街:山形





山形市のジャズ喫茶オクテットである。所用で山形に行った際に立ち寄ったのである。家人が山形駅隣接のショップで化粧品を買いたいという。所用時間を聞くと「15分」と言う。絶対それでは済まないことは誰にも分かる。恐らく30分くらいだろうと想定し、オクテットに入った。何度も来たことのある店だが、流石の老舗である。居心地も良く、長居をしたくなる。珈琲をお替わりすると長くなると思い、25分ほどで出ることにした。もっとゆっくり聴いていけと言われたが、断腸の思いだった。結局、「15分」と言っていた家人はその3倍くらいの時間を費やした。そんなことだったら、もう少しゆっくり聴けたのに・・・。

追伸:最近、何故かジャズ喫茶に行く機会が多い。多分、体調が良くなって余裕ができたのだと思う。


GRⅢ
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取り残された路地裏

2023-06-12 | 街:山形





先週は所用で山形市内まで行ってきた。業務用途で購入した品物の受け取りが目的で、フリーな時間は殆ど無かった。そんな中、気になって立ち寄った場所がある。山形市の繁華街のど真ん中に、誰もが手をつけずに忘れ去られたかのような一角がある。木塀と砂利道の狭いクランク。車も侵入できな細い小路である。ここだけ昭和30年代そのままのような雰囲気である。以前来た時と変わらぬ姿で安心した。


LEICA M10 MONOCHROME  / SUMMILUX M50mm ASPH
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遺跡のような石切場

2023-04-16 | 街:山形







山形県高畠町の瓜割石庭公園である。高畑石という石材の採掘場所を整備している。先週掲載した白布温泉に行く際に、高畠ワイナリーに立ち寄った。その際に短時間になるが足を伸ばした。現地ではこんな絶景が駐車場から徒歩1分で眼に入る。まるで遺跡か、インディジョーンズの映画の舞台のようだった。青空の下であれば圧巻の光景を見せるらしい。今回は富士フィルムのミラーレスカメラ(X-PRO3)を持っていった。24mm相当からのズームレンズを装着していたので、大抵の場面で困ることはない。でも全く収まらなかった。遠近感が分かり難いけど、垂直の石壁が30メートルの高さだという。仕方がないので、iPhone13PROの超広角レンズ(13mm相当)を併用した。装備を整えた上で、いつかまた来たいと思う。


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DEEPな長井(終)〜また逢う日まで逢える時まで

2023-04-15 | 街:山形







今回は、白布温泉からの帰路に長井に立ち寄った。町並みは想定以上に魅力的に映り、本腰を入れて歩きたい欲望に駆られた。いつも同様の場面で無理をして、体調を悪化させてきた経緯を思い出し、今回は自制することにした。未練たっぷりに町を後にした。なにしろ久々の温泉宿泊、そしてアルコール摂取、術後最長のロングドライブである。加えて家人同伴というのもある。一方で体調には自信を深めた。この分であれば本格的な町歩きを再開しても問題はないだろう。だから敢えて今回は大人しく帰ろう。いつも撮る特徴的な建物3軒を定点観測的に撮って、このシリーズは終了する。

帰り支度をしていると、これまでの長井に纏わる思い出が次から次に蘇る。初めて来たときは町並みに感動しながらも、うまく撮ることは出来なかったこと。写真をブログに載せたら、上原師匠が喰いついてきたこと。そしてその後に師匠は実際に長井を訪れた。師匠の撮った長井の写真は凄かったなあ。様々な感情が押し寄せて、町を離れることが辛くなった。なぜか頭の中では尾崎紀世彦さんの曲が鳴っていた(殆ど聴いたことなんてないのに)。次に来ることは当たり前とは言えないかもしれない。でもまた帰って来よう。そう強く思った。


X-PRO3 / XF23mm F2R WR
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