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No Room For Squares !

レンズ越しに見えるもの または 見えざるもの

秋田県の最も過疎が進んだ村

2025-03-23 | 街:秋田


秋田県の上小阿仁村。ただでさえ少子高齢化により人口減少の激しい秋田県のなかで、もっと人口が少なく、かつ高齢化率が高い自治体である。村は他の町とは断絶した山間にあり、冬は雪に埋もれる豪雪地帯でもある。村の面積の90%以上が山林原野となっている。自殺者の発生率が異様に高い村でもあったが、色々な対策が取られ近年は大幅に改善した。また一時期、全国ニュースで話題になったのは、医師問題である。村には病院はないが、村営の診療所が設けられている。ここに医師が一名常駐することになる。今から十数年前に、この診療所の医師が次から次に辞めるという問題が発生した。長くて1年、短い人では一ヶ月。陰惨な医師虐めが横行したという噂であった。事の真偽は不明だが、年収1500万円という医師の収入(村からの報酬)に地域住民が反発したという話だった。それだけ貰っているのだからと、大したことない理由で夜中に電話で呼び出したり、散々な陰口を叩いたり、面と向かって罵倒したり、そういったことがあったのは事実のようである。なにしろ高齢者の多い集落で、村民の平均所得は200万円台なので、表面的な金額に反感を持ったのだろう。その地に骨を埋めるほどの溶け込み方をしない限り、排他的な対応を取られる。実際に秋田県ではあり得る話でもある。

僕は県内北部の市町村に出かける際に、この上小阿仁村を通る。何回かは村内の町並みで写真を撮った。食堂でランチも食べたし、道の駅にも寄る。色々な情報は知ってはいるものの、僕が立ち寄る際に不愉快な思いをしたことはない。だから結論から言うと、暗い村でもないし、良いところだと断言できる。商店が一つか二つしかない住宅地を歩いて写真を撮っても、嫌な顔をされたことはない。向こうからニコニコと挨拶をしてもらったりする。この村にある「高橋旅館」では併設の食堂でランチなども食べることが出来る。とても美味しくて、村外から多くの客が来る人気店でもある。それでも他所の町で見ることのない意匠の商店を見ると、ここは僕の想像の及ばない村だなと思うこともある。仮に僕が移住してきた場所が、この村であったら・・・。僕はどんな生活をしていたのだろう。いつも考える。

X-T5 / XF23mm F2R WR


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