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No Room For Squares !

レンズ越しに見えるもの または 見えざるもの

飛島編ラスト 

2016-07-20 | 

















23mm(フィルム判で35mm相当)でのスケッチである。途中、貸竿無料(餌400円)の釣り場を見つけてしまい、1時間ほど釣りに熱中した。食べられないフグしか釣れなかった。ネットリと嫌な汗をかき、島のトイレは冷水しか出ないので、何度手を洗っても餌の匂いが取れなくなった。こうなると戦意喪失状態である。でも釣りに熱中した小学生の頃を思い出したひと時でもあった。

そんなわけで、僕が小学生であれば、島の思い出として次のことを絵日記に書くだろう。
1)ウミネコがいて、近づいても逃げなかった。
2)煙草の自動販売機は海の塩の影響で、錆び付いていた。
3)使われなくなった家や車が草むらに埋もれていた。
4)トビウオの出汁を使ったラーメンが美味しかった。
5)しょっぱいラーメンに冷たいビールがピッタリだった。



X-PRO2 / XF23mm F1.4R


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島を散策した(21mm編)

2016-07-18 | 














島には三箇所の集落があり、200人以上の人が住んでいる。その大半が高齢者だ。定期船が発着する勝浦集落には、旅館や民宿のほか、飲食店も数軒存在する。船が到着すると酒田側から荷物も運びこまれ、それを取りにくる人もいる。観光客もウロウロしているので、島の中では一番活気がある場所だ。といっても活気があるのは港周辺だけかもしれない。港から離れると、人の姿はあまり見られない。風が強いせいか、海に面して頑丈な小屋などを建て、間に通路を挟んで居住する家が並んでいる。静かで小綺麗な島の路地を歩きながら、島の暮らしを想像してみたけど、僕の乏しい想像力ではイメージ出来なかった。

急な坂道を登り離れた集落を目指すと、老婆が籠一杯のジャガイモを荷車で運んでいた。島には独特の時間が流れていた。



X-PRO2 / XF14mm F2.8R


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島へ行ってきた(21mm編)

2016-07-17 | 















山形県の飛島(酒田市)は、東北の日本海側には数えるほどしかない有人島(人が居住する島)である。以前から行きたいと思っていたが、定期船の料金が意外と高い(往復4200円)ことと、万が一天候が荒れると帰って来れなくなる恐れから二の足を踏んでいた。この週末、意を決してその「飛島」に行ってきた。日帰りである。貴重な滞在時間4時間半のうち1時間強を魚釣りに費やしてしまい、食事時間を除けば約3時間弱の散策となった。X-PRO2に慣れるには丁度良い練習となった(まだ慣れていないのかよ)。広角21ミリ相当、ほぼjpegでの撮影。例によってスケッチの羅列である。



X-PRO2 / XF14mm F2.8R


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釣り人トワイライト

2016-07-11 | 

僕は海に写真を撮りに行く。海に行くと、そこでは釣りをする人たちがいる。たまに彼らからカメラをチロリとみられて、「あんたも好きだな」という顔をされる。僕は釣り人の釣竿をチロリと見て、「あんたも好きだな」という顔を返してやる。この勝負痛み分けか(何のことやら)。


X-PRO2 / XF23mm F1.4R


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シルエット

2016-07-08 | 

こういう夕焼けが見える季節になった。新しいカメラは夕焼けに強そうだ。


X-PRO2 / XF23mm F1.4R


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海日和

2016-06-13 | 

若干霞がかっているけど、日本海は箱庭のように穏やかだった。砂浜には、肌を焼く男性が一人。あとは波打ち際で遊ぶ親子連れ一組。海の向こうに見えるのは島ではなく、男鹿半島である。波が立たない日本海では、いつもと違う遠近感の世界が出現する。


LEICA M9 /SUMMICRON 35mm ASPH


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おもいで雑感

2016-06-12 | 

著作権なんてなんのその、何でもコピーする中国を見て、「やはり文化が成熟しないと著作権を考えるまでに至らないのだな」等と嘯いている。でも実のところ、数十年前までは、ある有名なネズミさんやアヒルさんのソックリさんは日本にも数多く生息していたのである。こんな写真はアップすべきではないかもしれない。



LEICA M9 / ELMARIT 28mm (4th)


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夕刻

2015-12-28 | 





凪の港では、漁船が出港の準備をしていた。イカ釣り漁船だろうか、白熱球の黄色い光が寒々しい港を薄っすらと照らしていた。間もなく船は出る。船が沖合に出たら、港からはどのように見えるのだろうか。船が漁から戻る時には、港は紅い朝日に照らされているだろうか。


LEICA M9 / SUMMICRON 35mm ASPH


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ゆらゆら海月

2015-11-28 | 









また山形県鶴岡市にある「加茂水族館」に行ってきた。改装オープン時、ここは「写真撮影禁止」となったが、いつの間にか写真撮影できるようになっていた。運営側の気持ちと事情も分かるけど、不評だったのだろう。どうあれ、再度撮影禁止とならぬよう来館者のマナーが重要となる。
写真の方は、手持ちでしかも家族連れの邪魔にならぬよう15分ほどで撤退したので、こんなものかなと思う。コツをつかんだ頃に撤収、いつもこのパターンである。ちなみに今回は、「クラゲラーメン」は食べませんでした。


EOS 6D / EF100mm F2.8L IS MACRO


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うみ

2015-08-23 | 

夏の終わりの海は、いつだって感傷的である。若い頃、夏の終わりの海で、喉まで出かかった言葉を飲み込んだことがある。その言葉は、あと数ミリで喉の引っ掛かりを通過し、音声として発せられるところだったのだ。でも、その数ミリをどうしても超えることができなかった。そして僕は無言を貫き、カーステレオからは、エリック・クラプトンの「LET IT GROW」が鳴っていた。夏の終わりの海は、いつだって切なくて肌寒いのである。


EOS 6D / EF24-105 F4L


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