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No Room For Squares !

レンズ越しに見えるもの または 見えざるもの

どんな町でも写真を撮る〜宮城県加美町(小野田地区)の場合

2021-03-03 | 街:宮城


















宮城県の加美町の写真を初めて撮ったのは、もう10年以上前のことだ。途中、ブランク期間があり、最近はまた訪問する回数が増えている。今回行ったのは、同じ加美町でも、「小野田」という地区である。実は加美町は、2003年に中新田町、小野田町、宮崎町の3つが合併して出来た町である。これまで僕が行ったのは加美町のうち、旧・中新田町なのである。今回は下調べをしなかったので、旧・宮崎町を見落としてしまった。あとで調べると、これがまた良さそうな町だった。こうして町を歩く理由は増えていくのである。

でも、今回の写真はどれも不調だった。多分、メインの目的が家人の買い物であり、申し訳程度の時間しかないので、気分が盛り上がらなかったのだと思う。次は気合を入れたい。


LEICA M10 / SUMMICRON M35mm ASPH


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どんな町でも写真を撮る〜宮城県大和町の場合

2021-03-02 | 街:宮城















最近はあまり話題にしなくなったが、「東北コンプリート」と称して、東北地方の全ての市町村(町並み)の写真を撮る、そういう計画を進めている。計画を進めていくと、「ただ撮れば良いわけじゃない。内容も大事だ」と心が折れてくる。否、内容よりも「全ての市町村を撮る」を優先させてこそ、見えてくるものもある筈だ。その葛藤の連続である。秋田県と山形県は、ほぼリーチ状態。旧市町村の漏れがないか検証中だ。

さて、今回は宮城県の「大和町」。何回も通過しているし、風景だって覚えている。でも降り立って写真を撮るのは初めてだ。いや多分初めてかも・・・。このようにはっきりしない市町村が多いのである。はっきりしない時は、念のため撮る。宮城県には、そういう町が多くて、集計も完了していない。コロナ禍でなければ、計画はもっと進んでいただろうが、これも定め。ゆっくりと楽しんでいきたい。

LEICA M10 / SUMMICRON M35mm ASPH
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鬼首の町

2021-02-28 | 街:宮城




秋田県側から宮城の鳴子とか仙台に行く時は、僕は国道108号線を使う。それは幾つかの峠を越えるルートである。秋田県の秋の宮(湯沢市の地区名で、菅首相の出身地)から県境の峠を超えて、最初に着くのが「鬼首(大崎市)地区」である。鬼首温泉郷として、幾つかの温泉旅館があるが、どこも閑散としているのが実情だと思う。スキー場もあるので、ペンションとか別荘とか、そっちは多少人がいるのかもしれない。ここからもう一つ峠を越えれば、そこが鳴子温泉である。

鬼首を通過する時、行くにしても帰るにしても、待っているのは峠道である。特に真冬の路面状況は厳しく、明るいうちに通過したいのが正直なところだ。だから何度も鬼首を通るのに、立ち寄ったことは数えるほどしかない。最近では、鳴子温泉への峠にバイパスが出来た。以前は鳴子ダム沿いの崖になった狭い曲がりくねった国道を走行しなければならなかった。宮城、秋田の動脈道路でもあり、大型貨物トラックもひっきりなしに走行する。極めて時間も掛かるし、危険な道路だった。それがバイパス道路の開通でかなり楽になった。土建屋の利権だとか、無駄な道路だとか、そういうことは言わないで欲しい。これまで冬季のダム道路で、どれだけの事故が発生したことか。

さて、話を戻そう。道路の積雪も少なく、バイパス道路で時間の短縮も出きたので、久々に「鬼首」に立ち寄った。立ち寄るような場所もなかったけど、「鬼の橋」の写真を撮って楽しんだ。これで昼食を食べたり、立ち寄り入浴(それをキッカケに泊まりに行ったり)をすれば、町も活性化するだろう。鬼首は、鬼の首から由来する地名で、それは坂上田村麻呂が、蝦夷の豪族の首を取った地であるとの伝説もある。寂しい町だけど、ロマン溢れる地。車で走っただけで、朝廷軍と蝦夷軍が馬に跨って出てくるような気がしてくる。春になったら、また行ってみよう。

X-PRO3 / XF27mm F2.8
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ありのままの鳴子

2020-12-16 | 街:宮城










「ありのままの鳴子」、レリゴー、ナルゴー(Let it go ,  鳴子)である。鳴子温泉は「なるこおんせん」と読むのだけど、地元の人は「なるご」と発音することが多い。この地域のことを以前は「なるご」と呼んでいた名残だそうだ。さて・・・。

赤倉温泉から秋田方面の帰路は、新庄市(山形県)経由と鳴子温泉(宮城県)経由の二つのルートがある。行きは新庄ルートで来たので、帰りは鳴子ルートを選んだ。東鳴子温泉に立ち寄りたかったけど、もう一泊したくなるので断念した。久々に鳴子温泉の町を歩いてみた。曇天の下、町には人通りも殆どなく寂しい感じだった。もっとも正午少し前の時間帯でもあり、チェックアウトからは時間がたち、チェックインには早すぎるタイミングでもある。夜中を除けば、温泉街が最も静かな時間帯かもしれない。GOTOトラベルの全国一斉停止に伴い、再び賑わうまでは時間が掛かるだろう。

LEICA M10 / SUMMICRON M35mm ASPH

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田園の廃バス

2020-12-13 | 街:宮城
幹線道路を外れた枝道は、山間部を抜け隣県に通じる道だった。道路上の行先標示版は、地理感覚からすれば不自然で唐突な地名が書かれている。相当な山道を走るのかもしれない。いまは冬季封鎖中で、途中から通行止めになっている。いつか行ってみようと以前から考えているけど、なかなか実現しない。

今回、ここに来たのは、写真の廃バスを見ることが目的だ。点在する民家の他は、畑と田んぼしかないような場所であり、耕作が放棄された原野のような荒地が目につく。その一角に廃バス。どういう経緯で来たものかは分からない。数年に一度、僕はこのバスを見に行く。変わらぬ佇まいのバスを見て、何故だか少しだけ安心するのである。また2〜3年、お互いに生き抜いたら再会しよう。そんな想いで、そこを後にした。


X-PRO3 / XF16-80mmF4 R OIS WR
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光と影の加美町〜(終)アートコーヒーの妄想

2020-10-30 | 街:宮城



加美町編の最後は、この「アートコーヒー」の建物だ。何の店だったのだろうか。喫茶店という感じでもないが、コーヒーを出すか、販売するかしていたことは間違いない。仮にここでコーヒーが飲めたとして、どんな人が飲んでいたのだろう。近くの呉服屋の旦那と、電気屋の旦那なんかが午後に集まり、油を売っていたのかもしれない。時には奥さんが、「あんた、お客さんだよ!」と呼びにきたり・・・。コロンビア派とキリマンジャロ派に別れたり・・・。妙にコーヒー通の多い商店街だったのかもしれない。妄想は膨らむばかりである。また来る日まで、さらば加美町。


LEICA M10 / SUMMICRON M35mm ASPH
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光と影の加美町〜③帰る間際の光こそ美しい

2020-10-29 | 街:宮城







東北地方は、陽の傾きが速い。まだ明るいと油断していると、急に暗くなっていく。帰り道は、県境の峠を超えなければならない。それを超えても、また別の峠がある。だが、この夕方に近く時間の光が、写真撮りにとって最も美味しい光でもある。土曜日の午後は、町には人通りが全くなかった。そこに郷愁を誘う光が差し込むのだから、嫌でも情感が高まる。一方で、平日の通常運転している町、その夕方の姿も見てみたい。それは叶わないので、想像で楽しむひと時だった。

LEICA M10 / SUMMICRON M35mm ASPH
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光と影の加美町〜②青空は秋色

2020-10-27 | 街:宮城





正確にいえば、加美町に着いた時点では、まだ青空が顔を覗かせていた。帰る頃には、すっかり陽は傾いていた。ちなみに帰路の運転中には、外は真っ暗になり、おまけに土砂降りの雨で視界も効かなくなった。
でも、それは後で分かること。町中で空を見上げれば、そこは秋の空。少しだけ肌むさいけど、歩けば丁度良くなる。僕は気分良く町を歩いたのである。


LEICA M10 / SUMMICRON M35mm ASPH
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光と影の加美町〜①午後3時の光景

2020-10-26 | 街:宮城





宮城県加美町。さほど名が知れた町とは言えない。仙台市から距離にして約40km、人口は約2万3千人。この町には頻繁に来ることはないが、いつ来ても「良い町だな」と思う。今回は自宅への帰路に立ち寄り、時間は午後3時過ぎ。傾きつつある陽が町を照らし、美しい影を織り成していた。ここで30分ほど歩いた写真が、先週撮った写真の全てだ。4回程度に分けてアップしようと思う。

LEICA M10 / SUMMICRON M35mm ASPH
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プラモデル屋さんの存在感

2020-10-25 | 街:宮城



仕事が忙しい。温泉一人旅どころか、週末の撮影すらできない状況が続く。金曜日は体調を崩し、仕事の会合(飲み会)も欠席する始末だった。でも土曜日は、どうしても所用で仙台まで行かなければならなかった。早々に用事を済ませ、加美町に辿り着いたのが、午後3過ぎ。それから30分が僕の撮影タイムだ。加美町の廃業したプラモデル屋さん。2008年、当ブログを開始した年の秋、偶然に見つけた。その後、すっかり忘れていたが、2018年に偶然に再訪する機会があった。今回は3回目の撮影。現在のプラモデル屋さんという形態は、マニアックなショップになってしまった。でも昭和の頃は、どんな町にも必ずプラモデル屋があり、小学生男子の90%が顧客であった。この店は、2008年に見つけた時点で廃業していたが、いまだ建物が残る。写真を撮るモチベーションを喚起してくれる存在だ。

LEICA M10 / SUMMICRON M35mm ASPH
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