No Room For Squares !

レンズ越しに見えるもの または 見えざるもの

曲沢駅七変化

2022-05-11 | ローカル鉄道




上段の写真は。5月10日の由利高原鉄道・曲沢駅。相変わらず列車と遭遇出来なかったが、駅の前の田んぼには水が張られ、田植えの準備が進んでいる。少し気温は低めだったけど、5月らしい青空だった。さて下段だが、これは3月9日、丁度2ヶ月前の曲沢駅だ。何度も言って悪いけど、僕が左足を骨折した当日朝の写真だ。思い返せば3月に入ると、周囲の雪は殆ど溶けて、春が近いことを感じていた。ところが前日から再び雪が振り、田んぼも白く染まった。この日に僕は足を挫き(別の場所)、翌10日に病院で骨折と診断され、ギプスをつけた。季節の隔たりを超えて、隔世の感すらある。何という長い時間が・・・。

診断によれば、全治3ヶ月。つまり医療上のケアが不要になるときは、もう6月になっている。その頃には田んぼは、緑の若い稲穂に覆われているだろう。そして僕も不自由なく、東北の町並みを縫うように歩いていることだろう。


X-PRO3 / XF16-80mmF4 R OIS WR

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高畠駅で小さな一歩を刻む

2022-05-04 | ローカル鉄道




宮城県の鎌先温泉に行った。冒頭の散歩以外は、部屋と温泉で静かに過ごした。帰り道は、山形の街道経由で自宅に戻った。オートマ車の運転は全く問題ない。途中、高畠町に立ち寄った。まだ町中を歩くのは無理なので、旧・高畠駅の写真を撮った。鎌先温泉では古い旅館を見に行ったが、あれは松葉杖(一本)を持って歩いた。今回は松葉杖無しで、よたよたと歩いた。これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、僕にとっては偉大な飛躍である。まだ写真の善し悪しを語る段階にはないけれど・・・。


X-PRO3 / XF23mm F2R WR
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駅は千の顔を持つ

2022-01-04 | ローカル鉄道



同じ駅、同じ場所、同じ季節。変化するような要素は天候以外にない筈なのに、この駅は全く別の顔を見せる。今見た顔と5分後の顔が全くの別物に見えたりする。今年も、この駅に何度か行こうと思う。ちなみに僕の調査では、冬季間は鉄道マニア以外に乗降客は殆どなく、月あたりで数人しかいないようだ。この駅で人を見つけることは、宝くじで10万円以上当たることよりも困難かもしれない。

X-PRO3 / XF16-80mmF4 R OIS WR
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Take the Sea Train

2021-12-10 | ローカル鉄道
日本海の海沿いを走る「特急いなほ」。12月には珍しい(恐らく数回しかない)快晴。そして穏やかな海。本来であれば灰色の海と空、そして白く大きな波頭。カラーで撮っても、モノクロで撮っても変わらない景色だったかもしれない。今回は特に鉄道写真を撮ろうとはしたわけでない。というより、そもそも僕は鉄道写真を撮りには行かない。駅の写真を撮るか、偶然通過した車輌を撮るだけだ。この日も天気が良いので、高台に行って海の写真を撮ろうとした。丁度良いタイミングで列車が通過していた。

僕は、この「特急いなほ」に乗って、新潟市とか村上市に行くことがある。冬が多い。かなりの確率で、列車の遅延(強風による)が発生する。出来れば、こんな穏やか日に乗ってみたかった。ぽかぽかの窓際で居眠りしてみたい。


X-PRO3 / XF16-80mmF4 R OIS WR
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小さな秘境駅の四季

2021-09-13 | ローカル鉄道


秋田県の由利高原鉄道。田んぼの真ん中に浮かぶ小さな「曲沢駅」は、もうすっかり秋。稲穂は黄金色に染まり、稲刈りが目前に迫っている。ついこの間、真夏の景色を撮ったばかりだと思っていた。世の中がどうあれ、季節は移ろい行く。そういえば真夏の景色を撮った時は、「ついこの間、春の景色を撮ったばかりなのに・・・」と思った。春の景色を撮った時は、「ついこの間まで、真冬の景色だったのに」と思った。そうやって一年は過ぎていくのだな。

X-PRO3 / XF16-80mmF4 R OIS WR


※以下に、他の季節(夏、春、冬)の写真を再掲する。見比べると、より楽しいと思う。

(2021年8月)


(2021年6月)



(2021年1月)

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それでも待ってる 夏休み

2021-08-12 | ローカル鉄道
青空、白い雲、緑の稲穂。麦わら帽子、草いきれ。蝉の声、虫かごのクワガタ。麦茶、西瓜、仏壇に上がったお菓子。浴衣姿の同級生、帰省した隣のお姉さん。ラジオ体操、朝顔の水やり。屋台の縁日、夜の小さな花火。コロナ禍で夏休みの様相は変わってしまった。それでも、待ってる夏休み。

X-PRO3 / XF16-80mmF4 R OIS WR
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轟木駅〜人は「青春18切符の駅」と呼ぶ

2021-08-03 | ローカル鉄道





JR五能線の轟木駅。御覧の通り、目の前は「海」である。コロナ禍で今年は困難な状況となっているが、例年多くの若者が青春18切符で訪れる。この日は快晴で、とても気持ちの「夏休み」といった風景だった。しかし、ここは日本海。冬になれば灰色の雲と強烈な風。海は嵐のような白波を立てる。それはそれで旅情豊かで、捨てがたい風情でもある。(鉄道は運航停止が多いが・・・)。

僕は当然ながら車で行った。「いか焼き」→「驫木駅」→「深浦の町」の順で行った。もう30数分待てば列車が来る。どうせなら、列車と駅を撮りたい。そう思いつつも、深浦の町にある「太宰の煙草屋さん」が気になり撤収したのである。ちなみに煙草屋さんは既に解体されていた。これも夏の思い出となった。


X-PRO3 / XF16-80mmF4 R OIS WR
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For Sale~鉄道ファン夢の場所(?)

2021-07-10 | ローカル鉄道




秋田市の仁別地区という所である。結構な山奥で、周囲は大自然に囲まれている。こんな場所なのに、秋田市内中心部からは距離にして15km以下なので、利便性も悪くない。すぐ近くには「大平山リゾート公園」があり、温水プール付きの入浴施設もある。但し、交通環境は厳しく、バスはあるかもしれないが、事実上は車でしか来ることは出来ない。冬季の通行には苦労もするだろうが、春夏秋冬を楽しめる。

そんな場所で見つけたのがコレ。由利高原鉄道の車輛付きの土地。小屋2棟付きで、うち1棟は十分寝泊まりが出来そうな感じだ。鉄道車両には出入り口に向かって、立派な階段まで作られている。売りに出されているようだ。ここを買えば、休みの時に出かけて来て、好きなだけ運転席に座り、「出発進行!!」とか遊べるのではないだろうか。車両の中に寝袋を敷いて寝ることだって出来るかもしれない。誰か買われたらどうだろうか。僕は特に鉄道ファンではないので、全く検討しませんが・・・。


LEICA M10  / ELMAR M24mm F3.8 ASPH
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春の曲沢駅

2021-06-03 | ローカル鉄道
田植えの後、稲も順調に成長している。もう一月も経てば、青々と茂る稲穂の向こうに列車が走る。珍しくドンピシャで列車と遭遇した曲沢駅、いつもの春がそこにある。願わくば、ここだけは青空の下(または雨空の下)で撮りたかった。

X-PRO3 / XF16-80mmF4 R OIS WR



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駅に列車がやって来るタイミング

2021-04-09 | ローカル鉄道



秋田内陸縦貫鉄道の西明寺駅。当然ながら無人駅である。自家用車で行った。この駅に行った理由は、「秋田コンプリート」のためだ。この駅は、旧・西木村にある。旧・西木村の写真は1枚だけ見つかったが、車窓からの写真しかなかった。何度も来たことがあるのだ。カタクリの花の写真を撮ったこともある。西明寺栗という大きな栗も買った。取引先の社長とバッタリ会ったこともある。奥さんを連れていて、その奥さんが想定以上に美人で驚いたこともある。そんなことだって覚えているのに、写真が見つからない。

旧・西木村には幾つかの鉄道駅がある。これまで駅に列車がいる姿は見たことがなかった。今回、駅に立ち寄ってみると、すでに警報機の音が聞こえている。駅の前まで来ると、まさに列車(単車)入ってくるところだった。ローカル線の駅で写真を撮ることもあるが、普段は滅多なことでは列車に行き合わない。ない時はなくて、ある時にはある。偶然というものの不思議を見た。

LEICA M10 / SUMMICRON M35mm ASPH
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