goo blog サービス終了のお知らせ 

No Room For Squares !

レンズ越しに見えるもの または 見えざるもの

小さな秘境駅の四季

2021-09-13 | ローカル鉄道


秋田県の由利高原鉄道。田んぼの真ん中に浮かぶ小さな「曲沢駅」は、もうすっかり秋。稲穂は黄金色に染まり、稲刈りが目前に迫っている。ついこの間、真夏の景色を撮ったばかりだと思っていた。世の中がどうあれ、季節は移ろい行く。そういえば真夏の景色を撮った時は、「ついこの間、春の景色を撮ったばかりなのに・・・」と思った。春の景色を撮った時は、「ついこの間まで、真冬の景色だったのに」と思った。そうやって一年は過ぎていくのだな。

X-PRO3 / XF16-80mmF4 R OIS WR


※以下に、他の季節(夏、春、冬)の写真を再掲する。見比べると、より楽しいと思う。

(2021年8月)


(2021年6月)



(2021年1月)

コメント (6)

それでも待ってる 夏休み

2021-08-12 | ローカル鉄道
青空、白い雲、緑の稲穂。麦わら帽子、草いきれ。蝉の声、虫かごのクワガタ。麦茶、西瓜、仏壇に上がったお菓子。浴衣姿の同級生、帰省した隣のお姉さん。ラジオ体操、朝顔の水やり。屋台の縁日、夜の小さな花火。コロナ禍で夏休みの様相は変わってしまった。それでも、待ってる夏休み。

X-PRO3 / XF16-80mmF4 R OIS WR
コメント (2)

轟木駅〜人は「青春18切符の駅」と呼ぶ

2021-08-03 | ローカル鉄道





JR五能線の轟木駅。御覧の通り、目の前は「海」である。コロナ禍で今年は困難な状況となっているが、例年多くの若者が青春18切符で訪れる。この日は快晴で、とても気持ちの「夏休み」といった風景だった。しかし、ここは日本海。冬になれば灰色の雲と強烈な風。海は嵐のような白波を立てる。それはそれで旅情豊かで、捨てがたい風情でもある。(鉄道は運航停止が多いが・・・)。

僕は当然ながら車で行った。「いか焼き」→「驫木駅」→「深浦の町」の順で行った。もう30数分待てば列車が来る。どうせなら、列車と駅を撮りたい。そう思いつつも、深浦の町にある「太宰の煙草屋さん」が気になり撤収したのである。ちなみに煙草屋さんは既に解体されていた。これも夏の思い出となった。


X-PRO3 / XF16-80mmF4 R OIS WR
コメント (4)

For Sale~鉄道ファン夢の場所(?)

2021-07-10 | ローカル鉄道




秋田市の仁別地区という所である。結構な山奥で、周囲は大自然に囲まれている。こんな場所なのに、秋田市内中心部からは距離にして15km以下なので、利便性も悪くない。すぐ近くには「大平山リゾート公園」があり、温水プール付きの入浴施設もある。但し、交通環境は厳しく、バスはあるかもしれないが、事実上は車でしか来ることは出来ない。冬季の通行には苦労もするだろうが、春夏秋冬を楽しめる。

そんな場所で見つけたのがコレ。由利高原鉄道の車輛付きの土地。小屋2棟付きで、うち1棟は十分寝泊まりが出来そうな感じだ。鉄道車両には出入り口に向かって、立派な階段まで作られている。売りに出されているようだ。ここを買えば、休みの時に出かけて来て、好きなだけ運転席に座り、「出発進行!!」とか遊べるのではないだろうか。車両の中に寝袋を敷いて寝ることだって出来るかもしれない。誰か買われたらどうだろうか。僕は特に鉄道ファンではないので、全く検討しませんが・・・。


LEICA M10  / ELMAR M24mm F3.8 ASPH
コメント

春の曲沢駅

2021-06-03 | ローカル鉄道
田植えの後、稲も順調に成長している。もう一月も経てば、青々と茂る稲穂の向こうに列車が走る。珍しくドンピシャで列車と遭遇した曲沢駅、いつもの春がそこにある。願わくば、ここだけは青空の下(または雨空の下)で撮りたかった。

X-PRO3 / XF16-80mmF4 R OIS WR



コメント

駅に列車がやって来るタイミング

2021-04-09 | ローカル鉄道



秋田内陸縦貫鉄道の西明寺駅。当然ながら無人駅である。自家用車で行った。この駅に行った理由は、「秋田コンプリート」のためだ。この駅は、旧・西木村にある。旧・西木村の写真は1枚だけ見つかったが、車窓からの写真しかなかった。何度も来たことがあるのだ。カタクリの花の写真を撮ったこともある。西明寺栗という大きな栗も買った。取引先の社長とバッタリ会ったこともある。奥さんを連れていて、その奥さんが想定以上に美人で驚いたこともある。そんなことだって覚えているのに、写真が見つからない。

旧・西木村には幾つかの鉄道駅がある。これまで駅に列車がいる姿は見たことがなかった。今回、駅に立ち寄ってみると、すでに警報機の音が聞こえている。駅の前まで来ると、まさに列車(単車)入ってくるところだった。ローカル線の駅で写真を撮ることもあるが、普段は滅多なことでは列車に行き合わない。ない時はなくて、ある時にはある。偶然というものの不思議を見た。

LEICA M10 / SUMMICRON M35mm ASPH
コメント (2)

ありのままの羽前成田駅

2021-03-24 | ローカル鉄道








山形鉄道フラワー長井線の「羽前成田駅」。もうセット感というか、コスプレ感が溢れるレベルだけど、これが素のままだから堪らない。久しぶりに立ち寄ったけど、そのままの姿で残ってくれていた。秋田県の駅は、すぐに綺麗に建て直してしまう。つい最近まで、こういう駅が沢山残っていたのになあ。

これにて山形コンプリート編のおまけシリーズは全て終了です。

LEICA M10 / SUMMICRON M35mm ASPH

コメント (6)

金網の向こうの軽便鉄道

2021-02-14 | ローカル鉄道
花巻電鉄は、かつて岩手県に存在した鉄道会社である。その花巻電鉄は、かつて
花巻から西鉛温泉までの18.6kmを結ぶ軌道線(軽便列車)を運行していた。その路線は、志戸平温泉、大沢温泉、山の神温泉等を経由して、僕の定宿である「鉛温泉」へと向かう。今では自動車、またはバスでその道を通るわけだが、あそこに1969年まで鉄道が通っていたなんて感動する。もう少し生まれる時代が異なれば、僕はこの軽便鉄道に乗って、鉛温泉び行っただろう。

さて、その軽便列車、それも馬面電車と呼ばれる「デハ3」が、花巻市の公園に保存されている。公園は冬季休業中で、しかも雪が邪魔して、この角度でしか撮影できなかった。実物をみれば一目瞭然だが、この車輌はとても小さい。具体的には幅が冗談のように細い。遊園地の遊具か、鉱山のトロッコ列車のように見える。多分幅でいえば軽自動車くらいのものだと思う。実際には、もっと大型の車輌も存在し、この車輌は初期型なのだと思う。宮沢賢治もこの型の車輌に乗っていたという。それが「銀河鉄道の夜」のモチーフになったことは間違いない。春になったらまた来よう。そういう意味でピントは金網に合わせておいた。

X-PRO3 / XF16-80mmF4 R OIS WR
コメント

孤高の駅

2021-01-24 | ローカル鉄道



由利高原鉄道の曲沢駅。田んぼの真ん中に浮いているような駅で、冬は雪に覆われ神秘的な雰囲気が漂う。一方で、いつ来ても同じようなアングルの写真ばかり撮っているのも事実である。今回はネットで時刻表をチェックすると、20分後に列車が通過することが分かった。これで列車が駅に入ったところの写真が撮れる。駅には当然、駐車スペースなど存在しない。しばし周辺を走行して時間を潰すことにした。駅から少し離れた道を走っていると、いきなり踏切の警報機が鳴った。雪原の向こうを見ると列車が走ってくる。それが昨日の写真だ。「由利高原鉄道 時刻表」でググったのだが、最初に開いたPDFの時刻表は現在の時刻表ではなかった。そして例のごとく、次の列車までは50分近くの開きがあった。

せめての抵抗で、いつもと違うアングルで撮ったけど、やはり列車は映っていない。こういう運命か。

X-PRO3 / XF16-80mmF4 R OIS WR

コメント (8)

雪原トレインの憂鬱

2021-01-23 | ローカル鉄道
雪原を行く由利高原鉄道。一両編成のディーゼル車が雪煙の向こうから現れると、胸が熱くなる。でも・・・。ここで現れたら大変困るのだ。その答えは明日の記事にて。


X-PRO3 / XF16-80mmF4 R OIS WR
コメント