ツアー 備忘録③

ノーザンホースパークで海鮮丼をたらいあげた後は錚々たるメンバーのノーザンファーム牡馬展示。しかしここまで良血が揃うとどこから見ていいか分からなくなる。


ウシュアイア08。父マヤノトップガンで母父バブルガムフェロー。ご覧の通りの好馬体。この血統なら父、母父が凌ぎを削った天皇賞・秋への出走を目指してもらいたいし、その期待に応えてくれそうな良駒。



ハッピーパス08。意外や意外。実馬はカタログ・DVDより良く見せる。牧場スタッフも自信ありとのこと。社台ファミリーは父ファルブラヴに対しすっかり自信を喪失して各馬低めの価格設定となっているらしいが、そういう時こそ狙い目。藤澤厩舎の並み居る山本英俊氏の良血を抑えられればトップトレーナーがキッチリと鍛え上げてくれそう。



クラレットパンチ08。父キングカメハメハに母父フジキセキ。ここで展示されてる牡馬の中ではかなり地味な血統に思えてしまうから怖い。しかし実馬の肌艶は今回のツアーの中で一番と呼べるほどで、とにかく皮膚が薄い。繋は立っているものの動きは柔らかいし取捨が難しい馬。



デュアルストーリー08。去年の半兄は残念ながらオーナーズで募集だったが今年は手塚厩舎でクラブ募集。種牡馬実績ない父デュランダルもサンデー系だから水準以上なのは間違いなし。馬体も意外に伸びがあり、距離も短距離一辺倒ではなさそう。価格が強気なのがなあ。



ムーンライトダンス08。昨年募集の半兄同様、私が個人的に注目している血統。繁殖実績はないが、父ディープインパクトでもあり今年も強気の価格設定。馬体はコンパクトながら半兄より幅がありパワーもありそう。関西入厩ならもっと人気していただろうし手綱を引いていたスタッフさんも自信満々。



スカーレットレディ08。昨年募集の同配合兄から6千万円の大幅価格ダウン。昨今経済環境、父キングカメハメハの不振、全兄完売せず、と諸々の要素あるのだろうが実馬は全兄より確実に良く見せる。この当りが引き続き募集価格1億円と本年度最高額に据えた理由なのかも。もち手が出ません。



ディスカバリングビューティー08。今年度募集のディープ産駒の中で最も父似と思う。立ち姿は地味なんだけど動かして良し。とりわけ後躯の造りなんかディープそっくりな気がする。カタログでは敏感のように書かれていたが終始大人しかった。今や天下の角居厩舎だし大勝負かけてみたくなる。



ラプーマ08．ノーザンファーム産 唯一のハーツクライ牡馬。しかも厩舎はこれまでクラブ馬を扱ってない橋田厩舎。どちらがどう動いた分からないが、個人馬主の減少や大物馬主の高齢化などもあってクラブ馬を引き受けることになったのでしょう。社台ファーム産のハーツ産駒とは一味違う造り。さてどちらが活躍するか。



カーリーエンジェル08。馬っ気丸出しはご愛嬌。馬体は非常に良い。高齢の域に達した母もアンライバルドの2番煎じがあるとするならばこの仔ではと思う。例年なら億近くの募集価格に値する出来。



アドマイヤハッピー08。クラブ関係者が一番自信を持っていたのが本馬。当初値付けの段階では募集価格6千万円だったらしいが、他牧場から「良い」「良い」の連呼で7千万円へのワンプッシュあったとのこと。そして実馬は迫力あって事実いい。心配は脚元だけ。