JR東日本新潟支社では2022年10月29日、JR東日本に現存するEF64形電気機関車6両を集めた撮影会を長岡車両センターにて開催した。当方も参加したのでその時の写真を紹介したいと思う。
EF64形電気機関車は日本国有鉄道が1964年に開発した勾配線区向けの直流電気機関車。中央本線・東北の奥羽本線(直流電化時代に福島~米沢で1965年から1968年まで活躍。)・上越線・信越本線・伯備線などで活躍し貨物列車や寝台特急などの牽引に使われた。国鉄解体後はJR東日本・東海・西日本・貨物に継承され2022年10月現在ではJR東日本と貨物に残るのみである。
2022年10月現在で残るEF64形は1980年以降に登場したマイナーチェンジモデルの1000番台。JR東日本ではぐんま車両センター(高崎運転所の現在の名称)に2両(1001号機と1053号機)と長岡車両センターに4両(1030~1032号機と1051号機)が配置されている。今回はぐんま車両センターから1001号機と1053号機を借りて長岡車両センターで撮影会を行った訳だ。
受付などを済ませ中へ入ると
白Hゴムへ復元(?)されたEF81 97と
ヒサシ付き双頭連結器付きEF81 140がお出迎え。
EF81 97と140号機の並び。
EF81 141とDE10 1700との並び。
この時点では上越線代走を行っていたE127系V12編成とV13編成も留置されていた。
ここからが今回の主役の登場。
奥側から1001・1053(これら二機がぐんま所属)・1030・1031号機の順で配置。
一番手前には1051号機と1032号機が連結した状態で置かれていた。
ぐんま車両センター所属の二機。
1051号機と1032号機のパンタグラフが上昇。
この段階では1051と1032号機の直江津方パンタグラフが下がっていたんでしたっけ?
1051号機と1032号機の切り離しと1032号機の入換場面の一部を動画で撮影。
EF64形電気機関車コンプリート撮影会
1032号機が1051号機と1031号機の間に入り、6両全てが並ぶ形に。
こうして見ると1030号機・1031号機・1032号機の連結器の形状が異なるのが分かるはず?これら三機の連結器は電車と連結出来るように双頭式連結器に改造されている。元々は新津車両製作所(現在の総合車両製作所新津事業所)で製作されたJR東日本の新しい電車を首都圏などへ輸送する為に改造されたものだったが近年では長野への廃車回送輸送にも使われている。
かつてEF64が牽引していた寝台特急のヘッドマーク。
1001号機の写真が多いと思うかもしれないが、個人的に今回のメインは白Hゴムの1001号機だったりする。1001号機を撮影する機会が中々無いのでこことぞばかりにひたすら撮影。
1001号機から左側の敷地が開放されたのでこのアングルから撮影。この時間を待ってました。やはり国鉄型は白Hゴムが一番。
ここからヘッドマーク取り付け開始。
これ見るだけでも来た価値があった。実際に1001号機がこの姿で「あけぼの」を牽引したことは無いと思うが、これも撮影会でのお遊びということだろうか。「あけぼの」が現役だった頃に1001号機がこの姿で牽引してくれたら凄く嬉しかったのだが。これで24系を牽引したら凄く絵になる。
こうして夕日に照らされた姿を見ると本当に寝台特急を牽引しそうな雰囲気。
「夕方の田端運転所、これから夜の活躍に備える」と言いたくなる?
ここからは新潟方から撮影。
作業灯付きも点灯していい感じ。これぞEF64 1000番台の魅力。
これにて撮影会は終了。目的の1001号機は勿論、久々にEF64 1000番台を楽しめた撮影会だったと思う。