2022年3月ダイヤ改正でJR新潟支社管内の電車使用の普通列車は一部を除きE129系に統一されたが、E129系が6月に発生した落雷被害で何本か使用不能となった。
その為、車両が不足することから運用を離脱していた新潟車両センターE127系V12編成とV13編成がペアを組んで運用復帰することになり、2022年6月29日より上越線運用に就いている。上越線では夕方の1746M(長岡→越後湯沢)と朝方の1725M(越後中里→長岡)の運用に就いており、夜間は石打で停泊し昼間は長岡車両センターで留置されている。
新潟支社管内にE127系が登場したのは1995年春頃。それまで普通列車で運用されていた急行型電車165系の老朽化が激しく2ドアデッキ付きで使いづらかったので後継車として3ドアオールロングシートのE127系が登場した訳だ。東北エリアで既に登場していた交流区間用701系の直流版とも言えるが、新潟向けE127系はデザインが若干701系と異なっている。新潟支社長か誰か忘れたが701系のデザインがダサいのでオリジナルのデザインになったとか?個人的には701系ってそんなにダサくないと思うが。
E127系は越後線(新潟~吉田)・白新線・羽越本線(新発田~村上)・信越本線(長岡~新潟)で運用され、昼間は越後線(新潟~内野)・白新線(新潟~豊栄)・信越本線(新津~新潟)でワンマン電車として運用されていた。
2015年3月以降は北陸新幹線金沢開業絡みで信越本線 長野~直江津がJRから経営分離されることから大半がえちごトキめき鉄道へ譲渡され、JRに残ったV12編成とV13編成が弥彦線運用(入出庫絡みで越後線 新潟~吉田間運用もあり)に就くことになり、2022年3月改正までこの形態が続いた。
2022年3月改正で運用を離脱しそのまま他線に転用されるかと思いきや、E129系があのような状況になりE127系が運用復帰し、これまで運用に就いたことがなかった上越線に投入されるとあって2022年7月某日、某イベントの後にE127系上越線代走に乗ってみた。
E127系上越線乗車動画 長岡から越後滝谷まで
E127系上越線乗車動画 小千谷から北堀之内まで
E127系上越線乗車動画 小出から浦佐まで
かつては東洋電機製GTOのVVVFインバーターだったが、数年前に東洋電機製IGBTのVVVFインバーターへ交換された。
この日の1746M、女性車掌だったが、駅到着毎に肉声の英語放送を入れてるね。E129系に合わせる為なのか。女性肉声の英語放送もなかなか聞けないので少し嬉しい気分。
ワンマン運転時に使用する運賃表。代走運用なので当然、上越線の駅名は入っていない。
ATS‐P関連の機器箱。
若草色の座席。一時期、新潟115系のアコモ改善車や一部のリニューアル車でもこの色の座席を使っていた。個人的に新潟と言えばこの色がしっくりくる。
クモハE127‐12の車号と禁煙ステッカーと急停車案内シール。この禁煙ステッカーも徐々に見なくなってきた。急停車案内シールも新潟支社オリジナルだが、これもE129系投入で見なくなってきた。
ドアステッカーと大学の広告。ドアステッカーは表側は駆け込み乗車関連の物。E127系のドアステッカー、外貼のが残ってるのか。首都圏だと内貼のに全て更新されたのに。外貼のステッカーも久々に見た感がある。
地方限定のこのような大学の広告も好きだったりする。
行先表示器は未だに幕式。JR東日本新系列電車の幕式行先表示器も見なくなってきた。
E127系側面方向幕 回転
半自動ドアボタンの右隣に熊のキャラクターが描かれた案内シールが。
上越線E127系長岡行き 越後湯沢駅入線
東急車輛の銘鈑。これもやがて貴重品になる。
E127系上越線乗車動画 六日町から五日町まで
翌朝乗った1725M。上越線の風景とこの色の座席は似合うな。
いつまで上越線を走るか分からないが、E129系が完全に復帰するまで無事に走り続けてほしいものだ。