ようやく出会えた現代自動車の初代グレンジャー。
1986年に登場し三菱デボネア(2代目)のライセンス生産車であるのは凄く有名な話。走るシーラカンスと呼ばれたデボネアのマイナーチェンジをしたかった三菱自動車、ソウルオリンピックのスポンサーでもある現代自動車がVIP送迎用の自動車を開発したかったこと、両者の思惑が一致して生まれたのが初代グレンジャー(三菱では2代目デボネア)である。
1980年代後半から1990年代前半を舞台にした韓国のドラマや映画にも出て来ることも多く、それらを見た人なら記憶にある人も多いはず。日韓の自動車ファンの間でも三菱と現代が提携していた頃の代表的なOEM車としても有名な自動車である。
有名な割には2019年現在、韓国では見る機会が非常に少なく出会うのが困難な自動車。現地の自動車ファンの間でも見る機会が非常に少ないと言われ、外国人旅行者である自分が見れただけでもラッキーかもしれない。
当然のことだが、不人気だった日本のデボネアは見る機会が全然ない。自分が記憶する限りでは小学校低学年の頃が最後だと思う。祖父の初代パジェロの検査の時の代車で前期型が来てたような気もするが。
もう一度、初代グレンジャーのリアを。このテールランプは初代グレンジャーの後期型。日産セドリックY30のようなテールだな。1990年から1992年までのモデルである。個人的には前期型のテールが好きだが、見る機会が非常に少ない初代グレンジャーを見れただけでも満足。大邱1ナンバー、毛筆体のハングルの「の」ナンバーといい最高の個体。大邱1ナンバーだと新車時からずっと乗ってるワンオーナーの可能性が高い。
フロント。このような条件だが、このカクカクした感じ、カッコイイわ。かつて三菱車に親しんだ自分にとっても心の故郷のような自動車。
デザインが角ばっていることから韓国では角グレンジャー(각(角)그랜저)とも呼ばれる。
隙間から。このようなタイヤを履いているんだな。
またこのデボネア(グレンジャー)を見れるといいな。