南の海のワナビ

小説家を目指す「南野海」の野望ははたして達成されるのか?

南野の好きなパニック映画

2007-06-25 23:28:09 | 映画
 南野の好きな映画のジャンルで、最近あんまりやらないものにパニック映画というものがあります。
 これは人々が大きな事故や災害に巻きこまれて、そこから脱出するまでの人間ドラマを描いたもの。
 やはりこのジャンルでの二大傑作は、ポセイドン・アドベンチャーとタワーリング・インフェルノでしょう。
 とくにポセイドン・アドベンチャーの方は、最近「ポセイドン」としてリメイクされましたし、テレビのスペシャル版にもなったようです。
 ただ正直言って、オリジナルの方が格段におもしろかった。
 やはりこの映画のおもしろさは、ひっくり返った豪華客船から、生きるために上を目指して向かっていく一行の人間ドラマにつきます。
 「祈るだけではだめ。神は自らを助けるものを助ける」が信条の神父(ジーン・ハックマン)。これが作品のテーマでもあるわけですが、これが全編に貫かれています。
 つぎつぎと仲間を失いながらも、助けることを信じて、必死の努力をする神父たち。その生き様がすばらしい。
 けっきょく、最後に、生きるために上を目指したことが正しかったと証明されます。
 リメイク版ではどうもこのへんのドラマの書き方がうまくなかったような気がします。
 じつは南野、主人公を神父からギャンブラーに変えたことで、すこしリメイク版に期待をしていました。違う人間ドラマが見られるんじゃないかと思ったからです。
 つまり運命を切り開くのに、神と関連づける神父と、そんなものを切り離したギャンブラー。
 極限状態で、どちらかを選ばなくてはならない場合、それは命を賭けたギャンブルに他ならないとも言えるからです(カイジみたい)。
 ただ、どうもそのへんはうまく描かれていませんでした。そのへんが完璧なら、まったく違う傑作「ポセイドン」が生まれたかもしれません。
 そう思うと、ちょっと残念です。
 もしこのリメイクが大当たりすれば、またパニック映画の傑作が作られたかもしれないのに。

 あるいは「パニック映画って最近でもけっこうやってない? 日本沈没とか、ハリウッドならデイアフタートゥモローとか?」と言いたい方もいるかもしれませんが、南野の好きなのはあくまでも局所限定型。船の中とか、ビルの中とか。
 日本全体とか、アメリカ全土じゃ広すぎてだめなんです。
 あ、いや、べつにそういうのが映画としてだめだといってるわけではなく、南野のツボからすこしはずれてしまうのです。
 そんなわけで、映画「海猿」の2本目は、じつはけっこう好きだったりします。(映画通ほど馬鹿にする傾向のある映画ですが)
 ただパニック映画というやつはある程度金をかけないと迫力がないので、邦画じゃちょっときついかも。

 というわけで、タワーリングインフェルノのリメイクやらないですかね?
 たっぷり金かけて、もちろん人間ドラマの部分で手を抜かないでという条件ですけど。
 今撮れば、すくなくとも迫力の部分は上回れると思うんですが。

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