南の海のワナビ

小説家を目指す「南野海」の野望ははたして達成されるのか?

妖精さんと女の子、「人類は衰退しました」田中ロミオ

2007-06-03 22:13:55 | 読書
 ガガガ創刊ラインナップのうち、もっとも売れてるのが「ハヤテ」のノベライズで、つぎがこの「人類は衰退しました」だそうです。

 いままで四冊読んでみて感じたことは、「ガガガ、なんでもありだな」ということでしたが、これを読んで感じたこと。
 「やっぱり、ガガガはなんでもありだ」

 ライトノベルというのは、その中にもいろいろジャンルがありますが、やはり基本はファンタジーとミステリーあたりではないでしょうか。そして内容的にはバトルないし、ラブの要素を含むものがほとんどです。
 今まで南野が読んだガガガのラインナップでも、
 「樹海人魚」にはその両方がそろってますし、
 「武林クロスロード」だってそうです(ラブはかなり非常識ですが)。
 「学園カゲキ!」にはバトルはありませんが、ラブは入ってますし、
 「マージナル」はある意味、もっともラノベらしくないテーマですが、やはり歪んだラブと変則的なバトルがふくまれています。

 で、この「人類は衰退しました」はどうでしょう。
 ファンタジーであることは間違いありません。
 しかしバトルはないし、ラブはある意味満載ですが、それは男女間のものではありません(というか、若い男が出てきません)。
 若い女の子(ひょっとして二十歳超えてる?)と妖精たちの物語です。
 これはひょっとしてライトノベルとしてはかなり特殊なケースなんではないでしょうか?
 妙に見ていて癒される妖精たちと、おっとした女の子のユーモアあふれる交流記なのです。
 読むと、ささくれだった心もついつい丸くなってしまうような話です。

 具体的なあらすじを紹介すると、学舎(高校?)を卒業したての主人公(わたし)が、おじいさんの後を継いで調停官(人間と妖精の間を取り持つ仕事)になる話。
 主人公はけっこう怠け者で、おっとりしている上、人見知りが激しい子。
 そんな主人公と、不思議な力を持っているけど子供みたいに無邪気でかわいい妖精たちとのファーストコンタクトを描いています。
 そこには陰謀も冒険も戦いも恋の駆け引きもありません。
 だけど読み終わると、ほんわかした気分でにやついている。そんな話です。

 派手さはないけど、楽しい。
 そんな話が好きな人はぜひ読んでみてください。

人類は衰退しました

小学館

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