堂蓮記<北海道富良野成田山布部不動堂>

毎月の『御心言』と不定期の『祈願講釈』と徒然なるままの箴言・戯言・読書感想等・北の大地の坊主富良野生活記。

六心構

2010-07-03 00:03:29 | 日記
『六波羅蜜。當願衆生、檀波羅蜜、尸羅波羅蜜、旃提波羅蜜、毘梨耶波羅蜜、禪那波羅蜜、般若波羅蜜、大慈大悲、一切衆生。               六つの完成を目指す実践徳目の勧め。まさに衆生の願いによる実践得目第一番、施し与える布施の行いを修め。実践徳目第二番、戒めを守る持戒の行いを修め。実践徳目第三番、忍耐する忍辱の行いを修め。実践徳目第四番、努力し精進する行いを修め。実践徳目第五番、瞑想し禅定する行いを修め。実践徳目第六番、真理を得る智慧の行いを修め。全ての衆生に大きな慈しみと救いを与えん。
         六つの心構えにて生きる。慈悲の心を以って施し与え、自らを戒め規律を守り、あらゆる苦難に耐え忍び、常に努力精進に勤め励み、心穏やかに迷わず、あるがままに真の理を感得する道に入らん。

謹みて、自らを灯として仏法に感謝し、御本尊に感謝し、諸仏諸天善神に感謝し、天地自然万物万霊に感謝し、祖先父母家族に感謝し、世間衆生に感謝し奉る。

州堂 合掌 』
         ※六波羅蜜~「ロクハラミツ。トウガンシュウジョウ、ダンバラミツ、シラハラミツ、センダイハラミツ、ビリヤハラミツ、ゼンナハラミツ、ハンニャハラミツ、ダイジダイヒ、イッサイシュウジョウ」


〈戯言〉

俺は富良野にやって来て四年目に入るが、来る前から坊さんとしての心掛けは、如何に『善く成る!』か?である。

これは勿論、御信徒さん、御相談の方、身内仲間内、自分自身、世間、そして御本尊様が、善く成る!ことである。

『善く成る!』とは、まずは状況が昨日より善く成る、今より善く成る事を意味している。

それは、人により環境により様々だ。
人生、健康、仕事、やりたい事、人間性と多種多様である。

富良野成田山布部不動堂は北海道では珍しく、祈祷祈願の寺である。檀家は無く葬式の寺でも無い。

護摩を焚き、祈祷する宗派不問檀信徒不問の自由参拝の寺である。想う事あれば誰でも参拝出来る。

護摩は、炎に本尊諸仏諸天善神に来て頂き、御力を受けて希望を想い祈る瞑想とも言える。

毎月28日の縁日の午前11時の護摩に来る人が多い。(実は普段から護摩は焚いている。)

また、朝6時半より夜7時まで本堂を開けているので、本堂正面口より上堂し祈り帰る人もいる。
         用事で寺を閉めた時でも、本堂正面で手を合わせ祈る人も出てきた。(北海道では寺で参拝し祈願する事自体あまりないことなのである。道南は別として。)

祈ると言っても先祖供養ではなく、希望目標課題達成を祈願しているのである。

祈願=祈り=想い続ける=イメージングである。

南無