今までは夫の命日に、一人でお墓参りに行っていました。タクシーで待ってもらって慌ただしい墓参りだったのですが、お金もかかるし、天徳寺の樹木葬の春と秋に行っているつどいに参加してみようと思い、予約して昨日、でかけたのでした。普段乗る特急わかしおは東京駅10時発ですが、つどいに参加するためにはそれより1時間早い9時発の特急に乗らなくてはなりません。なので、東京駅で花屋による時間はなく、前の晩にコンビニに置いてある花束を二つ買って、朝まで花瓶にさしておいて、それを持参しました。外房いすみ市の天徳寺は、関東地域では樹木葬の草分け的存在です。10年以上前からはじめているそうで、私は夫が亡くなったのが6年前、その時からです。こういう機会に、墓友と親睦を深めるのも楽しいと思いました。割と一人参加の人もいました。
何より、大原駅から乗り合いタクシーでお寺まで行かれるのがありがたいです。帰りも同様です。
10時半に乗り合いタクシーが現地に到着し、受付を済ませてからは自由行動。皆さん、お墓参りをします。とはいえ、樹木葬だから火を使うお香でお参りはできません。頻繁にお墓参りできる方は、樹木の周りにポットの苗木を植えています。とてもきれいにしているお墓も結構あります。私は年に一度だけだったから、ただ切り花を置いて日本酒を周りにかけるだけ。
希望者は11時から寺の周辺を散策に案内してもらえます。はじめてなので、早速参加しました。以前は近くの名主さんのお宅で貴重なものを拝見したりしたことがあったそうな。それはぜひとも参加したかったです。古文書もたくさん拝めそうですもの。周辺を散策し、田んぼを眺め、裏山をぐるっと回ってまた樹木葬に戻ってきました。田舎道はとても楽しかったです。
12時過ぎにつどいに集まった人たちが本堂で会食します。すべてが、精進料理で、とても心のこもった、手間のかかった料理でした。本当に素晴らしいお食事でした。
なんと、塩はご住職の手作りです。まるで朝ドラみたい!!
食事を終えて、再びまた、お墓参りをしました。ところがなんとびっくり、夫の樹木葬には私の切り花以外にも、切り花が置いてあったのです。
不思議・・・?!
どなたか、夫のために来て下さったのかとお寺に聞いてみても、わからないとのこと。でも、「おすそ分け」することもあるらしいそうです。
広い樹木葬には、最近は胃の椎が出て、樹木の芽やポットの苗を食べてしまうとのこと。さらに、鹿やキョンも出るんですって。樹木葬の樹木がやられては何とも悲しい。
今回初めて木の橋を渡りました。 害獣だけど、絵のイノシシはなんか、かわいい。
きれいな花が咲いています。
紅葉の手前の赤い実をつけた樹木も、素敵でした。
ご住職がとてもがんばってくださるので、本当に感謝、感謝。いいお墓に入ることができて、よかった。
帰りの特急まで時間があったので、急遽、駅近くの介護施設に入っている義母に会いに行きました。そのとき、事務の女性が、ついさっき、義弟夫婦が来ていたとのこと。だったら、あの切り花も義弟が置いてくれたものだったということですね。義母は認知症が進んで、どうも私のことがよくわからなかったようでした。「お気をつけてお帰り下さい」と丁寧に言われたので、さっさと帰ってきちゃいました。さすがは山の手育ちの元お嬢様ですね。私にはとてもまねできません、下町生まれなので。極力認知症にならないよう気をつけなくちゃ?!
帰りは中野に住む女性の方とご一緒させていただき、特急と中央線でずっとおしゃべりしてきました。私も彼女も、ペットが入れる区域の墓なのです。
春にもまた、お会いできるとうれしいですね。お墓に集まるのが楽しみ、精進料理を食べるのが、楽しみになりました。ハッチは長時間の留守番で、可哀想でした。ごめんなさいね。
そういえば、東京駅で朝9時の特急に乗るために京葉線に向かった時、尋常ではない混雑に驚きました。あとでニュースで、昨日がミッキーの誕生日と知りました。いつも混む京葉線までの通路、ミッキー誕生日に殺到する人たちだったんですね。11時間も待ってミッキーに会うなんて、とっても信じられません。アメリカ商業主義に浮かれてて、いいのかなあ?トランプの思うつぼですね。私は東京ディズニーランドは一度しか行ったことありません。人込みと行列が嫌いですから絶対に未来永劫、行かないです。意味わからない、いい大人が夢中になるのが。