生命哲学/生物哲学/生活哲学ブログ

《生命/生物、生活》を、システム的かつ体系的に、分析し総合し統合する。射程域:哲学、美術音楽詩、政治経済社会、秘教

美術修行2016年5月20日(金):学校展 図画工作/御蔵跡、Nanette Carolyn Carter/編 & かのこ

2016年05月20日 23時39分47秒 | 美術/絵画
2016年5月20日-2
美術修行2016年5月20日(金):学校展 図画工作/スペース御蔵跡、Nanette Carolyn Carter/画廊 編 ぎゃらり かのこ






 学校展 図画工作/スペース御蔵跡/入場無料。




































 Nanette Carolyn Carter/画廊 編 ぎゃらり かのこ/日本橋駅(大阪)/入場無料。
http://ami-kanoko.com/exhibition/nanette-carolyn-carter/













一過性全健忘症、記憶の読み書き

2016年05月20日 15時11分52秒 | 生物哲学
2016年5月20日-1
一過性全健忘症、記憶の読み書き

 一過性全健忘症(TGA: transient global amnesia)にかかったらしい。らしいというのは、その症状下の2016年5月18日22時30分頃から翌日の2時30分頃までの記憶がすっぽりと無いからである。その後眠って朝起きたときにはほぼ正常になった。
 「 ドクターすなみの脳のおはなし 第81回 一過性全健忘症」に、一過性全健忘の特徴として下記の八つが挙げられている。

  「 一過性全健忘の特徴

 1.突発的に健忘状態(記憶喪失)が起きる。
 2.症状が持続する時間:数時間続くケースが多い。
 3.睡眠をとる(眠って起きると)と回復する。
 4.発症中に起きた出来事は記憶されない(思い出せない)。
 5.発症前の数日~数か月前にした行動を思い出せない(逆向性健忘)。
 6.発症中でも意識や知識・判断力はいつもと変わらない。
 7.回復すると、記憶の機能は戻る。
 8.後遺症はない。」
(https://www.kyoukaikenpo.or.jp/shibu/ehime/cat070/suggestion/sunami/20141031004[受信:2016年5月20日。])

 わたしの行動を観ていた人の話と私自身の判断にもとづくと、これらの8項目がすべて当てはまる。さらに、発症中には、同じ質問を答えを聴いた直後に質問し、10回[+α:20160521追記した]ほど繰り返した(らしい)ということは、下記の、

 ibaibabaibaiのサイエンスブログ
 2016-01-21
 ある日海馬が故障した - 一過性全健忘(TGA)体験記
(http://ibaibabaibai-h.hatenablog.com/entry/2016/01/21/030957)

で、「自分「え? 同じ電話を何回もしているの? まったく記憶にないけど」」とあるように、同じ質問を繰り返すという記述と同じである。
 家の中で、「ここ、○○○[←地名]」とか「わし、いったいどこにいるの?」などと言ったらしい。翌日には、普通に発話しているので、発症時には記憶倉庫とのやりとり(書き込みと引き出しという、意識という中央演算装置と記憶装置との間の入出力)がまったく出来なかったようだ。廊下を行ったり来たりとか、戸の開閉とか、体勢感覚的な事柄はうっすらと記憶があるような気がする。その場合でも、昨晩のことだったのか、数日前のことだったのか、時間的位置がわからない。
 仕組み(機構 mechanism)としては、質問して答えを聴いたことが記憶されないのから、同じ質問を繰り返すということになるだろう。
 上記の一過性全健忘体験記の「突然海馬が故障して記憶にまったく書きこみができなくなり,数時間で治った」と述べる筆者は、「発症後少し経過してから高解像度のMRIを撮ると,8割以上の症例で海馬に微小な高信号領域(白点)がみられるとのこと.48時間~72時間がピーク.」ということで、或る撮影条件(「3テスラ、2~3mmのスライス、高b値」)でMRIを撮ると、
  「上がDWI(拡散),下がT2強調といわれる画像である.両方に出ているが,上ので十分だろう.DWIに出ているということは新鮮な病変であることを意味している.」
と、「虚血に対して非常に脆弱である」(ウィキペディア)海馬、のCA1領域が白く写る。
 また、或る症例では、
  「発症 80 時間後の 3.0 Tesla 頭部 MRI 拡散強調画像で両側海馬 CA1 領域に高信号域を、頭・頸部 magnetic resonance venography(MRV)で右側横静脈洞の低形成と両側腕頭静脈狭窄をみとめた。また、頸静脈エコーでバルサルバ負荷時に右側内頸静脈の逆流時間の延長をみとめた。自験例は、脳から還流する血管床が減少した状況下でバルサルバ負荷によって静脈内圧が上昇し、虚血に脆弱な海馬 CA1 領域に静脈性虚血が生じたものと推定される。」(坂井利行・冨本秀和 2012: 769頁[要旨]。「, 」は「、」に、「. 」は「。」に変換した。)
とある。バルサルバ負荷って?。
 →(脳システムの一部である)海馬の構造と機能を勉強すべし。動脈からの血流が供給されなくて酸欠になるので、一過性全健忘というわけではないのか?。
 
 
 脳は、自動機械 automaton である(機械と見立てればだが、アーリス ベイリーが伝えたジュアルカル大師の教えでは、そのように言明している。→機械とは、また「自動的に」作動する機械とはなんだろうか?)。
 計算機 computor という機械を、模型 model に取ると(つまり、類似的に、あるいは同型的に考えると)、記憶装置との入出力部分の機構 mechanism の故障である。中央演算装置は、ちゃんと作動している。む?、しかし意識はどういうことに対応する?。
 脳は神経細胞から構成されるが、機械の作動によって機能を維持しているわけで、血流が酸素や栄養物質を運ぶことで脳は機能している。
 

□ 文献 □
ibaibabaibai.ibaibabaibaiのサイエンスブログ 2016-01-21 ある日海馬が故障した - 一過性全健忘(TGA)体験記.
http://ibaibabaibai-h.hatenablog.com/entry/2016/01/21/030957[受信:2015年5月19日。]

ibaibabaibai.ibaibabaibaiのサイエンスブログ 2016-01-23 一過性全健忘(TGA)体験記 /補遺.
http://ibaibabaibai-h.hatenablog.com/entry/2016/01/23/122541[受信:2015年5月20日。]

坂井利行・冨本秀和.2012.神経画像検査にて脳静脈還流異常をみとめた一過性全健忘の 39 歳女性例.臨床神経学 52(10): 769-773.
https://www.neurology-jp.org/Journal/public_pdf/052100769.pdf[受信:2016年5月20日。]

角南典生.2014/11/1.ドクターすなみの脳のおはなし 第81回 一過性全健忘症.
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/shibu/ehime/cat070/suggestion/sunami/20141031004[受信:2016年5月20日。]

メルクマニュアル18版.健忘: 大脳葉の機能および機能障害: メルクマニュアル18版 日本語版.
http://merckmanual.jp/mmpej/sec16/ch210/ch210c.html[受信:2016年5月20日。]


Bartsch, Thorsten & Deuschl, Günther. 2010/2. Transient global amnesia: functional anatomy and clinical implications. The Lancet Neurology 9: 205-214. [2016年5月20日に入手したが、未読]



===今後、読みたいブログ記事

 ついでに、相転移についての、量子計算とか、上位システムと下位システムの模擬計算との関係とか、興味深いことが述べられている下記の記事を読もっと。
 (タークマター、暗黒物質の記事は無いようである。)

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2016-04-19
アイス・イレブンの秘密(2) 72K相転移の発見
http://ibaibabaibai-h.hatenablog.com/entry/2016/04/19/233753

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2015-12-01
ワトソン君よりアントン君 - 揺らぐタンパク像
http://ibaibabaibai-h.hatenablog.com/entry/2015/12/01/081912

2015-11-10
プリオンなんて嘘だと思ってた

2015-11-24
動的平衡なんて怖くない
http://ibaibabaibai-h.hatenablog.com/entries/2015/11/24


伊庭幸人.2002/5/20.「情報」に関する13章 : 私家版・情報学入門.物性研究 78(2): 172-193.
(http://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bitstream/2433/97205/1/KJ00004704570.pdf
識別子は、http://hdl.handle.net/2433/97205[受信:2016年5月20日。])