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生命哲学/生物哲学/生活哲学ブログ

《生命/生物、生活》を、システム的かつ体系的に、分析し総合し統合する。射程域:哲学、美術音楽詩、政治経済社会、秘教

隠れ物質を巡る思考断片

2010年10月20日 01時12分56秒 | 生命生物生活哲学
2010年10月20日-1
隠れ物質を巡る思考断片

 或る機能[function]を、機構[mechanism]によって説明するとは、どういうことか。
 われわれが観測できるのは、機構をもつシステムが作動している状態や過程であって、機構は仮構するしかないのか。
 隠れ物質[暗黒物質 dark matter]において、機構が観測されるのか。
 エーテルは別名だったとして、復活するのか?
 Willhelm Reichのorgon。
 人体の経絡と経穴。電気抵抗。
 思考に反応できるコンピュータ。

 自己同一性の維持は、物質構成として同一の場合にあり得る(思考的標準)が、物質代謝を伴って行なわれる場合もある。形態的同一性。
 プロセスでの同一性。
 自己同一性の「自己」とはなにか。自己複製の自己なんて、あり得ない。それは形相を指しているのか。ならばそれは、自己ではなく、外部に存在する。
 類似物は、自己または自己同一ではない。

IPCCゲート後/生物学的タクソン(脱線)

2010年10月19日 15時13分15秒 | 生命生物生活哲学
2010年10月19日-4
IPCCゲート後/生物学的タクソン(脱線)

 近藤邦明氏のHP
http://env01.cool.ne.jp/index02.htm

に掲載されている、米国在住のH.M.博士による論文:

Climategate、IPCC-Gate後の世界 (2010/07/09)

(pdfとして入手できる)は、貴重である。内容は大変説得的であり、10頁で最近の動きまでが書かれていて、ありがたい。日本は食糧など貿易鎖国してもやっていけるようにもっていきたいと思うが、情報鎖国状態は打破すべきである。

 ただ、CRUの「アリバイのように怪しげな補正の加えられたデータベース」の「信頼性はネス湖のネッシーといい勝負かもしれません」(8頁目)とあるが、比較にはならないと思う。ネッシーは怪しい例としてもちだしたのだと思うが、もし見つかったら、この文は意味をなさなくなる。
 ネッシーと定義される生物体が見つかれば、存在したと確認される(見つからなければ、いないかもしれない(=いるかもしれない)、というだけ)(私見では、いるだろうから、そのうち確認されるだろう)。
 一方、CRUの気温データベースは、測定方法や精度や「生の観測値」の補正など、作為的余地が沢山あるから、肯定的確認も否定的確認も困難。
 ネッシーという語では、或る性質群をもった実在するかもしれない生物体たちを指すのに対して、気温は結局は構築体(われわれが仮構したもの)だからである。
 なお、ネッシーとは _N-us n-us_というタクソン名を命名された分類カテゴリーに属する生物体だとした場合、_N-us n-us_というタクソンは、構築体である。タクソンが構築体(ここではクラス)であることは、分類作業とは、或る対象を或るカテゴリーに対応づける(=属させる)ということであるから、当然の帰結である。ただし、そのタクソン名はまた、或るシステムの名称でもあるとすることは可能である。しかしそのことは、そのシステムとはどういうものかとか、そのシステムは実在するのかどうかといったことに繋がるので、現段階では知らん顔するのが得策だと思う。もし、実在するシステムとして定式化できたとすれば、それは本質的に重要な作業であり、貴重である。

命波論

2010年09月29日 16時26分02秒 | 生命生物生活哲学
2010年9月29日-3
命波論

 二、三年前とは異なって、さきほど「命波とは」で検索すると、色々と出てきた。

 命波論とは、小田野早秧(おだのさなえ、1908-2001)氏が1970年に自費出版した、「言語E(エネルギー) 現実編」(昭和45年3月13日発行)に始まるもので、その思想に共鳴した人々が「命波論」として、体系化しつつあるものらしい(真悠信彦 2009-01-09)。「言霊の科学」だとも。
http://d.hatena.ne.jp/nukuteomika/20090109

 なお、画家をめざし、東京女子美術学校を卒業とのこと。
 書籍は、
http://www.kotoha-a-f.org/08_form/index.html

 命波論入門、
http://www.h2.dion.ne.jp/~maystorm/MeihaGairon/NyumonSet.html

学問修行2007年10月27日(土)/恐竜展

2010年09月27日 13時00分15秒 | 生命生物生活哲学
2010年9月27日-3
学問修行2007年10月27日(土)/恐竜展

 2007年10月27日(金)。世界最大の恐竜展 恐竜時代の空の支配者/大阪市立自然史博物館/1200円。(著作権の関係かららしく、)上映ビデオは撮影禁止だか、それら以外はデジカメOK。

 ワタリアホウドリはでっかい。嘴も10数cmある。昔、舞鶴港から自衛隊の箱船みたいなの(上陸用か)に乗って揺さぶられつつ着いた、若狭湾の冠島にいるオオミズナギドリの夜中のバンディング作業中に、革手袋の上から噛まれたことがあるが、かなり痛かった。
 翼竜は、「なぜ」第4指を伸ばして、そこと後肢に膜を張ったのか? 同時発生か? 指と指の間に膜を張らないことは、付加された制御メカニズムによってもたらされるとすれば、膜が残るというほうが、標準。しかし、後肢との膜は、新しく付加された制御メカニズムによるのだろう。では、等価関係は何との間に成立するのか。

 展覧会カタログ(1200円。入口で販売されていると、それを見ながら、展示標本などを見れて好都合なのだが)の24頁に、プテラノドンの特徴として、「歯のない翼」とある。翼に、歯のような形態をした何かが無いということなのか? 本文に「顎に歯がないことから、魚を丸のみしていたと考えられている」とあるから、「歯の無い顎」であろう。


個体発生と系統発生/タクソン的推論

2010年09月10日 23時34分50秒 | 生命生物生活哲学
2010年9月10日-5
個体発生と系統発生/タクソン的推論

 個体発生する卵がどのような成体になるかは、卵のタクソン同定ができれば予想できる。この場合、すでにタクソン別に観測が行なわれていて、またなんらかの体系化や統計的収集がなされていて、(タクソン的共通性を抽出したことなどにもとづいて)予測し、かつその結果は(タクソンごとにその種類と程度は様々だが)確証されている。

 一方、系統発生〔これもおおくの場合、かなりの程度に構築体なのだが〕は、先が予想できない。一つは、まさに変化するところが観測されていないからである。親子関係は憶測されるしかないからである。
 たとえば、或る太陽系のいくつかの惑星において、人類(鳥類でも、ウイルスでもよい)が出現したとすれば、そのような事態は必然的であったと憶測するかもしれない。そのようなタクソン水準での法則は、いかにして推論できるのか。どのようなデータが必要か。

 タクソンの位階性 rankness(タクソン的〔分類学的〕階層taxonomic hierarchyと言われるものとして具体的に表現される。種ー属ー科ー)が、発生学的知見から根拠あるものとして捉えられた場合、その根拠性の推論構造はどのようなものか。


システム成立〔定立、創立〕1

2010年09月08日 12時58分55秒 | 生命生物生活哲学
2010年9月8日-2
システム成立〔定立、創立〕1

 
システム成立〔定立、創立〕 establishment of a (new) system

 既存のシステムから、新しいシステムが成立したとすれば、新システムは前システムが持つ諸下位システムの一つ以上を受け継いでいるであろう。しかしこのような発想には、大きな仮定が潜んでいる。突然に、あるいは根拠無く成立したという場合である(少なくとも見かけ上では、神による創造説や、ひょっとして一挙成立的なシステム変換的考え)。これは、たんに認識上のことかもしれない。そこで、認識的なことも考慮しつつ、まずは極端思考的に、原理的なことを考えることにする。
 [狙いの一つはむろん、歴史的説明なるものの「大部分」を不要にすること。→縁起論。成りゆき論。]

 まずは、文の意味を解釈する。

  新しいシステム〔系〕が成立した。
  A new system was come into existence.

 受け身だと不都合、つまり周りからの諸力(だけ)によって成立したということを含意するように思えるので、受け身表現にしたくないならば、
  A new system became into existence.
  (自ずから成るとは、どういうことか。<然らしむ>。→然〔み〕ら成る、など。)
  (重要なのは、われわれの認識的または制御的、あるいは認識的かつ制御的な、諸『要因』である。)

  An organism which belongs to new species [= which is or was identified by a human(s) as a new species] is emerged [= produced or "re"-produced. (""は、それらで挟まれた語の強調を示す。)

 新しい種システムが確立した、または、確立された。
  A new species system was established.

 自然界において、様々な種類の生きている、ないし、生きていない物体が存在すると仮定すれば、或るシステムは、それが出現する、または、成立するまでの環境下(の諸条件=人の認識的カテゴリーでの表現)のもとで出現または成立する(とりわけそれにとっての環境諸条件のもとで。ただし、認識するのは人であり、人生物体の知覚や認識と他の生物体の知覚や認識は異なるところに、大きな問題がある。といっても、様々な手段で推定するほかない)。
 いかなる主体についても環境を仮定し(公準)、それを明示することにすれば、
  新システムは、その環境下で成立した。
  A new system has been established in its environment.
となる。こう表現した場合の問題点は、すでに述べた、人による認識的問題以外には、
  1. 世界は動態的かつ相互作用的であることが、明示されていないこと
である。

 世界は動態的かつ相互作用的であるそうであるかどうかという言い方にも、根本的な問題がある。ここで動態的dynamicというのは、力学的(dynamic or mechanical?)といった相互作用的なことを意味しておらず、時間的な展開ということである。しかし、ここにもまさに根本的な問題があるとみなすことができる。
 すなわち、時間という認識枠組み(ここでは、時間は実在物ではないものとする)が認識枠組みとして成立するのは、あるいはそのようにみなし得るのは、そもそも相対的に独立した物体間で相互作用が存在する(あるいは実在する)からではないか、という疑問である。
 結局われわれが見て取るのは、物体の存在それら物体の運動(空間配置の変異[ここで、変化いう語は時間的意味合いを持つので、使ってはいけない])である。

 (また脇道、しかし根本的問題へと逸れた……)

 ここで、いわば慣性の法則みたいなものを仮定することにする。すなわち、その命題は説明を要しないもの、つまり公準である。
 (しかしおそらく、生命の本質または生命の活動を熟慮または洞察すれば、生命形態は(個別物として)変転するものであり、そのような結果をもたらすものとしての生命(活動をもたらす(諸)エネルギー)は、必要が無くても、というか、必要性とは関わりなく(ただし生命形態としては何らかの程度に必然的に(→自由度の定義)、新システムを出現させるもの(=力)であるから、この公準は捨て去ることになるだろう。)

  必要が無い限り、新システムは出現しない。
  New systems do not emerge as long as unneccessary. 〔英作には自信が無い〕
  No necessity, no new systems.

 これまた、いくつかの注釈が必要であることは言うまでもない。まず、必要とはどういう意味か。たとえばその必要とは、だれにとってか、である。または、どのような種類と程度のもので、その必要性の結果、どのような種類(たとえば生物種)と程度(たとえば指標として個体数や生体量)のものが出現するのか、である。

 すると、飛躍するが、生物体とはいかなるシステムであるのか、その本質的性質が問題である。むろん、ここでも、その種類を分類してからでないと、共通性が抽出できない。われわれが見るのは、個々の生物体であるが、なんらかの共通性または一般性を見て取るには、まずはそれらを分類することである。つまり、或るカテゴリーに同定することとは、(一つには)或る一つ以上の性質を問題として、その他の性質は(さしあたって)問題としないことである。

 [またの機会に……。To be continued ...... .]


Lo/vtrup: 進化についての4つの理論

2010年09月08日 02時09分57秒 | 生命生物生活哲学
2010年9月8日-1
Lo/vtrup: 進化についての4つの理論


 Lo/vtrup (1982a)の主張によれば、進化を説明するには、四つの理論が必要である。すなわち、

  1. 進化の実在性を扱う理論
  2. 進化の歴史を扱う理論 [ラマルクの第二進化理論]
  3. 進化の機構〔メカニズム〕を扱う理論1:後成的理論
  4. 進化の機構〔メカニズム〕を扱う理論2:生態的理論

である。
 進化プロセスは、生きている生物体から成るタクサの創造と生存を伴うから、進化機構〔メカニズム〕は根本的に異なる二つの事象を含む。つまり、

  1. 後成的現象:様々な種類の革新を通じた、生物体の相次ぐ創造
  2. 生態的現象:そのような生物体の生存〔生残〕

である。したがって、メカニズムを扱う理論とは、後成的理論 epigenetic theory と生態的理論 ecological thoeryである。

 
[L]
Lo/vtrup, S. 1978. On von Baerian and Haekelian recapitulation. Systematic Zoology 27: 348-352.

Lo/vtrup, S. 1979. The evolutionary species - fact or fiction? Systematic Zoology 28: 386-392.

Lo/vtrup, S. 1982a. The four theories of evolution I. The theories on the reality and on the history of evolution. Rivista di Biologia 75: 53-60. [R831018l]

Lo/vtrup, S. 1982b. The four theories of evolution II. The epigenetic theory. Rivista di Biologia 75: 231-255. [R831018l]

Lo/vtrup, S. 1982c. The four theories of evolution III. The ecological theory. Rivista di Biologia 75: 385-398. [R831018l]


武田邦彦氏講演「私たちが未来の子どもたちに残せる環境とは」

2010年09月07日 02時49分04秒 | 生命生物生活哲学
2010年9月7日-1
武田邦彦氏講演「私たちが未来の子どもたちに残せる環境とは」

 2010年9月3日(金) 15:30-17:10?。武田邦彦氏講演「私たちが未来の子どもたちに残せる環境とは」/ホテル日航ノースランド帯広 2Fホール/入場無料、要整理券。

 武田邦彦氏が書いた「愛用品の五原則」という文が、高等学校国語科用「新編現代文」(第一学習社)の32-38頁に掲載されたものの光複写物が渡された。
 講演での話題の主なものは次の通り。
  リサイクル
   分別
   ゴミ袋
    環境アドヴァイザーをしている名古屋市は来年4月から分別を止める
    〔CDやボールペンなどの容器包装以外のプラスチック製品を不燃ごみから可燃ごみに分別を変更する。食品トレーやレジ袋、カップめんの器などの容器包装は今まで通り、資源としてリサイクルする
http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20100904/CK2010090402000101.html〕

  地球温暖化はウソ
   マスコミはウソが多い
   日本だけが削減
   二酸化炭素
    風呂場との比喩(湯舟と空気)
   IPCCクライメート事件
   北極海の氷と海面上昇
   南極
   ホッキョクグマ
   ツバルの領土面積は40年前から5%増えている
  ダイオキシンは無害
   1996年、所沢など
   反って、それで中絶した人60人はいる
  熱中症死
   クーラーをつけよ

 走書きの判読がほとんができない(→後に判読できる文字だけを書くこと)。

http://kagaribi-gifu.cocolog-nifty.com/2005/2008/10/post-f844.html
に、おそらく2008年10月に行なわれた「四日市「エコまつり」 枝廣 淳子さんと武田教授のディスカッション」の記録が載っている。
 枝廣氏は、
http://kagaribi-gifu.cocolog-nifty.com/2005/2008/10/post-f844.html
では、「たとえば「レジ袋を使わないことで、直接どれぐらいCO2が減るわけ?」というのが直接影響ですね。「リサイクルすることで、どれくらい資源の消費が減るわけ?」というのが……〔間接影響、らしい〕」と述べると、武田氏は増えると言い、枝廣氏は「減ると思っていますが、確かに、増える場面もあるでしょう」と言う。
 精確な見積もり計算はできないのたろうか?

書評とはなんだろう?/分類

2010年09月06日 13時37分09秒 | 生命生物生活哲学
2010年9月6日-4
書評とはなんだろう?/分類

 書評も様々で、軽く読めるものから難解なものまである。

  頁数が: 1頁←→無限頁
   (数行未満のものも、1頁に含める)

  字面的に:読みやすい←→読みにくい

  論理展開が: 非妥当←→妥当

  理解が: 容易←→困難

  など、など、

 「[書評]その科学が成功を決める(リチャード・ワイズマン)」
http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2010/03/post-9afb.html
は、興味深い。
 ところで、その訳本から引用している文の、「人種偏見をもつ人々が集まると、個人でいるとき以上に人種問題について極端な決定を下すようになる」での「以上に」は、原文はmore(かover)で「よりも」ではないかと思う。

 「集団は暴走する」。わたしのような(たとえば座標軸設定探索のために)極端思考好きは、個人でも暴走するだろうから、自戒しなければ。


[W]
*ワイズマン,リチャード.(木村博江訳 2010.1)その科学が成功を決める.300pp〔Amazonの240頁は間違いのようだ〕.文藝春秋.[y1,700] [Oc159]


瞑想とデフォルト・ネットワークというちんぷんかんぷん

2010年09月06日 00時56分38秒 | 生命生物生活哲学
2010年9月6日-1
瞑想とデフォルト・ネットワークというちんぷんかんぷん

 昨日のテレビで、或る人が認知症防止に40分瞑想しているというのに関連して、茂木健一郎氏が、うろ覚えだが、
  「瞑想とは、ボケーとしているのではなくて、デフォルトネットワークが休んでいる」
というような、ことを言っていた。
 ちがったかな? 考えているときは、デフォルト・ネットワークは休んでいるのか? なら、瞑想状態とはデフォルト・ネットワークが働いている状態なのか?
 検索すると、ここでのデフォルトとは、何もしないこと、らしい。しかし、ネットにはきちんとした定義は見当たらなかった。
 健康な人が空想中は、初期ネットワーク(default network)が活動していて脳の準備段階にいる、つまり脳がアイドリングしていて、アルファ波が観測される状態と言う人がいる。
http://d.hatena.ne.jp/mayumeto/20100514

 「瞑想は脳を休める状態とは違い、無意識・休息時に働く脳回路(デフォルト・ネットワーク)を活性化させる行為である」
http://nov26.seesaa.net/article/161669052.html

 ここには、「エチカの鏡で紹介、専門家13人が自ら実践するボケを予防する方法」とあるので、わたしが見たのは、エチカの鏡という番組の再放送だったらしい。

 結局、デフォルト・ネットワークとは、なんじゃらほい? 実在するのか? 脳でのセロトニン分泌は測定できるのか?
 なんにしろ、カフェで40分瞑想する、というならば、それはおそらく瞑想ではないだろう。


2010年9月3日購入本

2010年09月05日 19時22分37秒 | 生命生物生活哲学
2010年9月5日-5
2010年9月3日購入本


[M]
宮津大輔.2010.5.現代アートを買おう!.206pp.集英社.集英社新書0544.[ISBN 9784087205442] [y700+] [B20100903] [「BOOK」データベースによれば、サラリーマンの傍ら、1994年より収集を始めた現代アート約300点の収集作品は、東京オペラシティアートギャラリーや韓国・ソウルのデリム現代美術館等で公開されている、とある]

[S]
澤昭裕.2010.6.エコ亡国論.221pp.新潮社.[ISBN 9784106103728] [y720+] [B20100903]
  [【目次】1 スキャンダル続出で揺らぐIPCCの信頼性/2 京都議定書が抱え込んだ重大な欠陥/3 宣伝上手のEU、アメリカの使い分け、それぞれの外交術/4 鳩山「一九九〇年比▲25%削減構想」への重大疑問/5 暗礁に乗り上げた温暖化交渉、世界の現勢図/6 経済無視、「一九九〇年比▲25%削減」がもたらす衝撃/7 誤解と曲解だらけの国内排出枠割当・取引制度/8 次代への枠組・セクター別アプローチへの考察と提言]
 [朝日新聞に2010年8?月**日に掲載された、澤昭裕氏の意見とそれへの釈明みたいな中島映至氏の文章をくらべると、澤昭裕氏の方がまともである。しかし、某先生の意見ではどちらもものごとがわかっていないとのこと。]

スマナサーラ,アルボムッレ.2009.8〔2006.3刊を修正してまとめたもの〕.無常の見方:「聖なる真理」と「私」の幸福.306pp.サンガ.サンガ新書038.[ISBN 9784904507353] [y850+] [B20100903] [第4章は、無常の世界の予測術]

[U]
海上知明.2010.8.環境問題の戦略的解決:環境戦略試論.230pp.芙蓉書房出版.[ISBN 9784829504918] [y1,800+] [B20100903]
 [海上(2010: 18頁以降)は、温暖化に関して、4項目の論点を挙げている。

  1. 地球は本当に温かくなっているのか。
   「二酸化炭素やメタンガスが増加したこの200年間、気温がたえず上昇傾向にあったわけではなかったことは、昨今の気温上昇も一過性の出来事ではないかということになる。」(18頁)。

  2. 現在が気温上昇状態にあるとして、これが温暖化なのか温暖期なのか、それとも周期的にくる温暖期なのか。
   これは、「誰にもわからない」(18頁)。

  3. 海面は上昇するのか。
   「海面上昇の原因は、海水の膨張、山岳氷河の融解であり、内陸湖沼水、地下水の増減は不明である。ところが山岳氷河の分は大した量にならず、むしろダムによって人間がつくった水のほうが氷河よりも多いぐらいだというのである。」(19頁)。

  4. 仮に海面上昇がみられるとして、どの程度の期間でどのレベルまで上がるのか。
   「温暖化防止に不熱心なオーストラリアは、海面上昇を年間六ミリとみなしているが、ツバルのように何十センチも沈んでいるところがある。……ツバルだけが沈むはずはない。このツバル問題の投げかけるものは、ガセネタが横行しているのも事実だということである。」19頁)。]
 [2010年9月3日の講演で、武田邦彦氏は、ツバルについては、領土面積は増えていると述べた。また、NHKは満潮のときにそこだけ沈む所を狙って撮影したのだという。発言内容は、(撮影禁止かつ)録音禁止だったし、多少不正確かも。]
 [それにしても、朝日新聞はもちろんだが(イギリスでの気温上昇によって葡萄栽培に適してきてスパークリングワイン製造に良いという記事でも)、北極海の氷についてIPCCとは異なることをちゃんと報道した北海道新聞も、最近の気象庁の異常猛暑についての推論発表でも、「温暖化によって」を、なににでもひっつく枕詞みたいに使っている。地球温暖化と各地域の気象の温暖化は分けてもらいたい。むろん、気象なくして気候、とりわけ全球気温という構築体は無いのだが。]

IPCC報告書の温暖化データ疑惑

2010年09月05日 12時02分14秒 | 生命生物生活哲学
2010年9月5日-4
IPCC報告書の温暖化データ疑惑

 インターアカデミーカウンシルは、IPCCについて、運営体制の根本的な改革が必要という、報告を発表したらしい。
http://www.47news.jp/CN/201008/CN2010083101000072.html

 また、

  「報告は、誤りは文献引用の基準のあいまいさやチェック体制の不備が原因と指摘。運営体制の強化が不可欠として「執行委員会の設置や外部委員の起用」を勧告した。最長12年の議長の任期も「長すぎる」とした。」
http://www.47news.jp/CN/201008/CN2010083101000072.html

 朝日新聞2010年9月5日4面に、ワシントンからの「ニュース ひと 舞台裏 IPCC 温暖化データ誇張疑惑 ノーベル受賞者正念場」と題する、パチャウリ議長の顔写真つきの記事がある。

  「政治家に判断材料
   を提供する純粋に科学的な組織のはずのIPCCが「政治
   的に中立でないのではないか」との疑念を完全にぬぐう
   には、時間がかかりそうだ。」

と書いている。
 IPCCは、気候変動に関する政府間パネル、と訳されているように、組織体制から言って「純粋に科学的な組織」では決してない。
 地球温暖化を主張するのが使命であり、後の報告書ほどそうなっていったように思われる(広瀬 2010 は比較を供している)。
 地球温暖化の自然科学的根拠を担当する第一作業部会の「科学者」たちの第5次報告書(とりわけ第6章)に向けての暗躍ぶりは、流出した電子メールなどから解読した、モシャー・フラー『地球温暖化スキャンダル』に詳しい。

 なお、
http://www.jamstec.go.jp/ipccwg1/ipcc/index3.html
に、IPCC組織図が載っている。

 
[H]
広瀬隆.2010.7.二酸化炭素温暖化説の崩壊.222pp.集英社新書.[y700+]
 
[M]
モシャー,スティーブン & フラー,トマス.2010.(渡辺正訳 2010.6.15)地球温暖化スキャンダル:2009年秋クライメートゲート事件の激震.4(口絵)+2+xii+304pp.日本評論社.[ISBN 9784535786523 / y2,310] [Mosher, Steven & Fuller, Thomas. 2010. Climategate: the CRUtape Letters.]