長嶋さんがプロ野球にデビューして55年
松井秀喜さんが引退してすぐのこの時期
国民栄誉賞はいい時を見つけた。
今日の長嶋はどうだった
明日の長嶋はどうか
そう世の中が回っていたころを思えば
長嶋さんはとうにもらっていても不思議ではない。
長嶋さんにさしあげる大義を見いだせないまま・・・
ということになりかねなかった。
松井さんが引退の記者会見で
20年間の野球人生の中の思い出として
ジャイアンツやヤンキーズの栄光ではなく
長嶋さんとふたりだけで練習したことを語った。
この言葉で
長嶋さん国民栄誉賞のタイミングが出来た
と思われたんじゃないか。
松井さんはよくぞ言ってくれた。
印象に残る言葉だった。
松井さん一人に国民栄誉賞というのであれば
彼は固辞したかもしれないが
長嶋さんと一緒ということが松井さんにとっても価値のある受賞なのだろう。
師弟関係で同時に国民栄誉賞を
と考えた人は素晴らしい。
粋なはからいだ。
W受賞はファインプレイだ。

