そろそろ、個展の準備を少しずつしていこうと思い、気になる絵を1枚、実家に取りにいきました。
おばあちゃんの肖像画です。おばあちゃんは、すでに亡くなっており、その肖像画は未発表の作品で、おばあちゃんの供養のためにも、一度化粧直しをして、ギャラリーに展示したいと思っていました。
このブログでは過去に、この作品の画像を紹介しています。(今は見ないほうがよいです)
いつも置いてあった実家の部屋にいけば、すぐ見つかるはず。その10号の作品を、帰りは風呂敷に包んで電車で運ぼうと思っていました。
ところが、ないのです。
たくさんの作品を、実家に預けていますが、母と二人で暑い部屋の中を汗だくで捜したのですが、とうとう見つかりませんでした。
10号の絵なのに、母がタンスの引き出しの中まで捜していたのにもびっくりしましたが…
……お盆の間に消えてしまったみたいです。
おばあちゃんがこの世にやってきて、こんなどアップのしわだらけの肖像画、恥ずかしくてこの世にはおいておけないといって、あの世に持ち帰ったのかもしれません。
母も、不思議だ不思議だと言っていました。
母には、「今はこれ以上捜しても疲れるだけででてこないよ。あすかあさって、ふと、なんだ、ここにあるじゃないの、なんていうふうに出てくると思うよ」と言っておいたけれど、……出てきたとしたら、それは多分おばあちゃんがあの世に絵を持っていったところ、あの世のみんなから、「そんな下手な絵、下界に戻してしまえ」と言われて、しかたなく返したものに違いないのです。だから、近いうちにかならず見つかると思います。