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茨城のパン工場で重大労災 ミャンマー人労働者が右手首骨折 謝罪と補償を求め団体交渉を開催

2021年10月22日 15時52分36秒 | 労働組合作って(入って)よかった
茨城県内のセブンイレブン店舗向けにパンを製造・供給するリバティーフーズ冷生地工場(茨城・常総市)で、今年8月28日、ミャンマー人労働者のメイズインウーさんが、パン生地製造機械を清掃中、ロールに右腕を巻き込まれて手首を骨折。すぐに救急車で近隣の病院に運ばれ、2回にわたり手術を施されましたが、1ヵ月近くの入院を強いられました。まぎれもない重大労災です。メインズインウーさんは日本に在住するミャンマー人支援組織「在日ミャンマー市民協会」のチョウチョウソー理事に相談。同理事から東部労組を紹介され、メイズインウーさんは10月9日東部労組に加入し直ちに会社に対し団体交渉を申し入れました。

メイズインウーさんは、2017年に技能実習生として来日。3年間の実習を経て現在は「特定技能1号」の在留資格でリバティーフーズに勤務中です。

団体交渉は10月20日に同社本社で開催され、組合からは東部労組の矢部明浩書記次長、メイズインウーさん、チョウチョウソーさんが、会社側からは担当取締役と外国人受入れ責任者が参加。矢部書記次長が冒頭、会社の重大労災の責任を追及し、その場での謝罪を求めましたが、会社側は労災の事実は認めるものの、メイズインウーさんが機械を止めずに作業を進めたことを理由に「落ち度はない」と繰り返すばかりで、謝罪を最後まで拒み続けました。

メイズインウーさんは「たった一人で入院しているのが心細くて悲しかった」「利き腕が使えないので洗髪も着替えも不自由。だから髪を切り短くした」「小指と薬指が曲がったまま。障害が残って働けなくなるのではないか、と不安でしかたがない」「寒くなると傷口に痛みが走る」など、右腕が使えないことで日常生活に著しい支障が及んでいること、障害が残り労働できず収入が途絶えてしまう不安に日々さいなまれていることを切々と訴えました。

さらに、会社は、毎月の賃金をメイズインウーさんの口座に入金する際に、手数料を徴収していることが判明。組合は直ちに控除を停止することと、遡って全額を返還することを要求しました。

東部労組は、会社によるメイズインウーさんの労働者としての誇りの冒涜と生活破壊を決して許さず、メイズインウーさんとともに謝罪と補償を求め引き続き会社と闘いを展開し、職場での移住・外国人労働者の仲間づくりをさらに広げてゆきます。

皆さんのご支援よろしくお願いします!

(写真 左:チョウチョウソーさん 右:メイズインウーさん)
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