コナカを労基署に申告

コナカを労基法違反で労基署に申告
＜法律守って店長にも残業代を払え！＞

全国のコナカで働くみなさん、私たち全国一般東京東部労組コナカ支部（コナカ労組）は昨日（５月８日）、株式会社コナカを労働基準法違反で、横浜市戸塚区の総本店＝本社【写真】を管轄している横浜西労働基準監督署に申告しました。

申告した主な違反事実は、店長への残業代未払い（労基法３７条違反）です。

この件については、組合員の高橋亮さんが店長時代の残業代支払いを団体交渉で求めたものの、会社側は根拠のはっきりしない「２００万円」という金額を提示するのみで、「店長は管理監督者だから」と残業代は支払わないとの主張にこだわってきました。

つまり高橋さんに限らず、約４００人いる店長に対して、過去も将来も法定の労働時間を守らなくていい、休日を与えなくていい、休憩時間も与えなくていい、どれだけ働いても残業代は１円も支払わなくていい、と言っているのです。こんなことが許されるわけがありません。

会社が自ら方針を改める姿勢を見せない以上、組合としてはあらゆる手段を使って法律違反を是正させる行動を取ることを前回の団体交渉で会社に通告しました。今回の労基署への申告はその１つです。

高橋さんの未払い残業代は２年間で約８２０万円にのぼります。すべての店長も計算すれば、同じかそれ以上の残業代になると思います。

おそらく会社は労基署の調査、呼び出しに対しても「店長は管理監督者だから」との主張を述べるでしょう。しかし、いかに店長が管理監督者に該当しないかを証明する多くの資料を組合は労基署に提出しました。

例えば「店長は朝８時３０分には出社すること」と出退社の時間を指示したもの。連休をとっている店長に注意しているもの。「町内会費などで月１万円」と店長に権限がほとんど与えられていないことが明記されたもの。「トイレ掃除は店長がやりましょう」といちいち業務を細かく命令されているもの……。主任時代と店長時代を比べて、ほとんど変わらない給料というのが一目瞭然な給料明細も提出しました。

いったい、これらのどこが「経営者と一体の立場」（＝管理監督者）なのでしょうか。私たちは「店長に残業代を支払うべきだ」という結論が下されることを確信しています。

なお、今回の申告では残業代未払い（３７条）のほかにも以下の労基法違反を申告しています。

１日８時間、週４０時間の労働時間を守っていない（３２条）、休憩時間を与えていない（３４条）、法定の休日を与えていない（３５条）、有給休暇を与えていない（３９条）、就業規則や労使協定を正当な手続きや周知方法をとっていない（３２条の４、３６条、９０条、１０６条）、労働時間の管理・保存をしていない（１０８条、１０９条）。

また、戸塚総本店での朝から晩までの非人間的な「店長研修」についても労基署に是正指導するよう求めました。

コナカ労組は会社による「偽装管理職」を許しません。
すべての店長はともに声を上げ、立ち上がりましょう。