布亀「基本給の一方的３万円カット」問題で、東京都労働委員会事務局立ち会い団体交渉が開催

写真　新宿都庁３４階東京都労働委員会

布亀株式会社で働く全国の仲間の皆さん!　牛乳配達の仲間の皆さん!
みんなで立ち上がって、互いの労働条件と生活を労働者自身の団結で守ろうではありませんか。
ぜひ連絡をください。

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７月２９日「基本給の一方的３万円カット」問題で、東京都労働委員会事務局立ち会い団体交渉が開催されました。

布亀の布目社長は、５月８日に突然「宅配社員は『基本給１７万円を、基本給１４万円プラス営業手当３万円』に変更する」との一方的な通達を出してきました。労働組合との協議もありません。労使協定違反です。労働契約法違反です。

また、これは明らかな労働条件の一方的不利益変更であり、もともと「固定給２２万円」という雇用契約を守っていない会社が、そこからリース代・ガソリン代・マイナス本数分一本３０円を次々に引いて、現在では手取り１０万円～１６万円の仲間が全国で多くいます。今、さらに基本給を下げて新たに作った営業手当３万円からマイナス本数分を差し引くのではないかという不安の声が多くの宅配社員から上がりました。

全国一般東京東部労組布亀支部は直ちに、東京都労働委員会に対して、布亀の労働条件の不利益変更を直ちに撤回すべきであるとの「実効確保」の措置申し立てを行いました。この実効確保申し立てを受けて、７月２０日東京都労働委員会は会社と組合への要望書を出しました。

その内容は以下の通りです。
「会社は、組合員の労働条件の変更に関して、申立人組合から団体交渉申入があった時はこれに誠実に応じ、自主的に解決に努めるよう強く要請する。また、会社は組合員に対する脱退勧奨と疑われる事態が生じないよう十分配慮され、今次の紛争がこれ以上に拡大しないよう最大限の努力を払われたい。また、申立人組合は、会社と協議、交渉に協力し、会社とともに紛争の自主的な解決に努力されたい」

７月２９日東京都労働委員会事務局立ち会いの団体交渉が新宿都庁の３４階で１６時３０分から約２時間行われました。東京都労働委員会の事務局から２名が立ち会い、組合側９名と会社は布目社長・専務と末富部長の３名が出席しました。

布亀支部組合員は口々に
「もともと固定給２２万円が雇用契約であり断じて認められない」
「もともと、基本給１７万プラス業務手当５万円なのに、それを基本給１４万円に新たに営業手当３万円とはおかしい」
「労働契約法違反だ」
「労働組合との事前の協議もない違法行為だ」
「一方的不利益変更は違法だ」
「組合員は絶対に認めない」
「人の給料をかってに下げるな」
「雇用契約書を守れ」
「今の社会は契約社会だ。契約を守れ」
ときびしく抗議し白紙撤回を求めました。

これに対して
布目社長の発言は
「労働者から未払い未払いの残業代の請求を裁判や労基署に訴えられた場合に、残業代に充当するために変更した」という驚くべき内容でした。
末富部長は、２名の労働者から未払い残業代請求が労基署に申告されたことで「宅配社員の営業はみなし労働であり、その分の残業代」として新たに「営業手当３万円」を創設したと発言しました。

なんというひどい話でしょうか。
これからは、宅配社員が営業で幾ら残業をしても「残業代３万円はすでに支払っているから払う必要はない」としたいというわけです。しかもその為に基本給を３万円も下げたのです。

新たに「固定残業代３万円」を固定給２２万円に新たにプラスするならまだ理解できますが、今の基本給を３万も減らした分を「残業代」だなどという主張が通るわけがありません。
悪知恵以外の何物でもありません。
実に許し難いことです。

こちらが幾ら説明しても布目社長は全くこちらの声に耳を傾けようとしません。

ようやく最後の最後に布目社長は「基本給１４万円と営業手当３万円からは、一切(マイナス本数分を)引くことはしません」と約束しました。

勿論、私たちは、「基本給１４万円と営業手当３万円」の撤回そのものを要求しました。
このまま強行した時は、またまた、紛争が増えることになります。

布目社長は本当に法律を守り、固定給２２万円をしっかり支払うべきです。一方的不利益変更はすぐにやめて下さい。

牛乳配達の仲間の皆さん!
布亀で働く全国の仲間の皆さん!
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ぜひ連絡をください。
全国一般東京東部労組布亀支部
０３－３６０４－５９８３　担当　矢部・長崎