布亀の偽装請負を摘発せよ！墨田労組連の行政交渉で。

写真・墨田ハローワーク・向島労基署

6月4日墨田労組連の行政交渉が行われ、東部労組からも代表3名が参加しました。

午前中の墨田ハローワーク側からは、所長以下4名の幹部が出席しました。

私たち東部労組からは「偽装請負」問題について提起しました。牛乳配達業の（株）布亀が全国的に強行してきている「偽装請負」は、長年働き続けていた労働者に対して「お前の成績が悪い、辞めるか請負になるか選べ」と偽装請負を強要し、あげく労基法、労働契約法等の権利を全て剥奪し、残業代支払い、有給休暇の取り上げ、雇用保険、社会保険の消滅、賃金の大幅カット・・・・等々労働者を地獄に落とし込めています。

私たち労働相談センターには「偽装請負」の相談は布亀に限らず全国的に増えてきています。このような悪徳企業のやり方はハローワークとしても看過できないはずです。明らかに労働行政への挑戦です。
ハローワークは「雇用保険の資格確認請求」等でしっかり対応していきたいと表明しました。

午後は向島労働基準監督署で次長ら5名と話し合いました。

私たちはここでも布亀に代表される全国的に蔓延している「偽装請負」問題を提起しました。
労働者にとって今までと何ら変わらない指揮命令下で働いているにもかかわらず、残業代、深夜手当、有給休暇、休憩時間・・・・全ての権利が剥奪されてしまう。それが「偽装請負」です。

数年前までは、派遣労働者の「偽装請負」が有名でした。ここに来て、一般の普通の労働者への「偽装請負」への変更を強要する悪徳企業が増えています。まさに脱法行為そのものです。ただただ残業代を払いたくない、有給休暇を与えたくないという強欲な経営者の反社会的行為なのです。
労働行政がこのような反社会的企業を見過ごすならば、労働行政の自殺行為となります。厳しく取り締まるべきです。

労基署側は、「一般論として、本来労働者であるのに、不当に労基法を適用しない企業は厳しく摘発する。労基法違反があればどんどん申告して欲しい」と表明しました。