シグマベンディングサービスの死亡労災遺族への不誠実対応に抗議
飲料自販機の補充・配送会社「シグマベンディングサービス」(本社・さいたま市)の労働者が熱中症で労災死した問題で、全国一般東京東部労組に加入した遺族が団体交渉で謝罪などを要求したことに対し、同社は回答を全面的に拒否するという不誠実な対応を取りました。東部労組と遺族は3月10日付で以下の抗議文を同社の平澤繁樹代表取締役社長に送付しました。
【写真=死亡した労働者の遺影とともに会社側との団体交渉に出席した遺族(2023年1月26日)】
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2023年2月17日貴社からの「ご連絡」文書に対する抗議
当組合からの2023年1月26日付「要求書」他と同31日付「ご連絡の件」に記した回答・文書提出依頼に対して、貴社からの同2月17日付「ご連絡」は回答そのものを拒否したものであり、労働者の死亡労災に対する誠実な対応ではありません。当労組と遺族は貴社に対して強く抗議します。
同1月26日に開催した当労組と貴社との協議が憲法28条に基づく団体交渉であるというのが当労組の認識ですが、仮に貴社が主張するようにそれが団体交渉ではなく「話し合い」だとしても、その場での遺族からの質問や依頼に回答を約束しておきながら、後日の文書では「回答するつもりがない」という対応は道義的にも許容されません。
そもそも貴社は同日の交渉の場でも遺族から促されるまで弔意の表明すら行いませんでした。さらに、たった一度の交渉後に貴社からいきなり遺族に対して「今後は当社顧問弁護士が交渉窓口です」というのは、自社の労働者が死亡労災の認定を受けた事実を知った企業として極めて無礼な対応です。遺族に対する誠意はないのでしょうか。
貴社が経営理念として掲げる「人に信頼されまた社会に評価される企業倫理を確立し変動する多様な働き方を通じて社会に貢献する」に反する態度です。
当労組と遺族は貴社に対して厳重に抗議するとともに、今後必要な対処を取っていくこととします。
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上記の抗議文にあるように、今後、東部労組と遺族はシグマベンディングサービスの経営者に対し、死亡労災の責任を徹底的に追及する方針です。
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