コナカで働く皆さんへの呼びかけ

コナカで働く皆さんへの呼びかけ

このブログをご覧になっているコナカで働く皆さん、ＮＰＯ法人労働相談センターから、この間の経過と今後の取り組みについて報告・提案させていただきます。

そもそもコナカ問題のきっかけは、当センターにコナカ従業員から「内部告発」の手紙が相次いで寄せられたことです。労働者がひどい扱いを受けているという状況を告発し、助けを求める内容でした。そこで昨年７月、当ブログにて「コナカの労働実態を教えてほしい」と呼びかけたところ、従業員とその家族、友人から数多くのメール、電話、ファックスが届きました。長時間労働、サービス残業、過労、公休返上、有給休暇が取れない、過剰なノルマ……。会社への疑問と現状への不満を訴えてくれました。

当センターでは、今月に入ってコナカ全店あてに「紳士服のコナカで働くみなさんへ」と題するファックスを送らせていただきました。労働条件の向上と職場環境の改善に向けて、私たちといっしょに声を上げ、行動をしようというものです。その結果、驚くほど大きな反応が返ってきました。「まったくその通りだ」「自分も行動したい」「会社を変えていきたい」。店長から従業員まで、共感の意見が大半でした。当ブログへの閲覧、書き込みも急増しています。

皆さんの気持ちはよく分かりました。人間らしい暮らしと働く者の権利を求めて立ち上がりましょう。

しかし、１人で会社に文句を言っても無視されるか、逆にいじめられる恐れもあります。では、どうすればいいか。労働組合です。コナカには組合がないとのこと。大丈夫です。組合の結成は、憲法ですべての労働者に保障された権利です。組合が団体交渉を申し入れれば、会社はそれを正当な理由なく拒否したり無視したりできなくなります。組合活動を理由にクビを切ったり賃金を下げたり降格したりするのは、「不当労働行為」といって会社の違法行為になります。

すでに組合結成の準備に入っているコナカ社員もいます。まず、やるべきなのは、みんなで会社への要求項目を考えることです。そして、団体交渉の申し入れをいつ、どのような形でやるかです。その打ち合わせを当センターの事務所（東京都葛飾区青戸３－３３－３）にて、２月下旬をメドに行いたいと思います。メール（toburoso@ka2.so-net.ne.jp)か電話(03-3604-1294)かファックス(03-3690-1154)で、皆さんの都合のよい日時を教えてください。こちらで調整して、折り返し連絡させていただきます。

我慢して泣き寝入りする必要はありません。会社を泣く泣く辞める必要もありません。みんなで労働組合をつくって、長時間労働や違法なサービス残業をやめさせて、働くものの意見を尊重した、安心して働きやすい職場にしていきましょう。残業代は過去の分もさかのぼって請求しましょう。当然の権利です。組合への加入を希望される方は、氏名、住所、生年月日、電話番号、ファックス番号、メールアドレス、会社への要求事項を書いて、上記の当センターのメールかファックスに送ってください。

※今後もこのブログへのコメントをお待ちしています。ただ、固有名詞を書いているもの、誹謗中傷と受け取られかねないもの、個人が特定される恐れがあるものなどは、こちらの判断で「保留」させてもらっています。あらかじめご了承ください。