検証・電力システムに関する改革方針

「自然エネルギーですべての電力をまかなう町」の第2部です。

屋根の雪が消える家は電気料金・燃料代がかかる

2014年02月13日 | 検証・電力システム
  8日に降った雪。2日後の朝、住宅街の屋根をウオッチ。すると写真の集合住宅(分譲)に出合いました。屋根に雪が溶けている所と、残っている屋根があります。
 2階は2室。左の1室の屋根は溶けていますが右の部屋の屋根は溶けていません。2軒とも同じ状況ですが右端の3軒目の家は雪が残っていません。ということは3軒目のお宅は、2階の部屋は使っていないか、エアコンや灯油ストーブなどで部屋を暖めていなかったと想像できます。

 写真の集合住宅はRC造りです。ただ屋根の断熱は「高断熱」ではないと思います。部屋の熱が天井板から容易に屋根裏に逃げ、屋根板からスレート瓦に伝わり、雪を溶かしたのです。
 部屋から熱が逃げるのは、部屋の保温効率が悪いことを意味します。それはエアコンをかけ続ける。あるいは石油ストーブを焚き続けることになりますから、電気代、灯油代がかかります。


雪が溶けてつららになる

2014年02月12日 | 検証・電力システム
 つららは屋根の雪が溶けて水滴となって軒先からしたたり落ちます。この時、軒先の外気温がマイナスだと、溶けた水滴は再び凍結して、氷になります。

 すなわち、屋根の温度が暖かいため雪が溶けて水になり、それがマイナスの外気で再び凍る。車のつららは雪が降っている中を走行した車が駐車場に停めると、ボンネットのエンジン熱で雪が溶けて水になり、したたり落ちる途中で再びマイナスの外気温で凍結。できたのがつららです。

 軒先につららができるのはその家の屋根から熱が逃げているからです。写真の住宅を見てください。隣同士の家、左側の家の雪は完全に溶けています。しかし右の家の雪は溶けずに残っています。実は右の住宅は空家です。熱をまったく使っていないので屋根の雪は溶けません。しかし左側の家は住人がいます。なんからの暖房を使っているため、屋根の温度が上がり、その熱で雪が溶けています。

 高気密高断熱の住宅ほど屋根の雪は溶けません。雪が降った翌日、屋根ウオッチをするとよくわかります。

つららのできる家と自動車

2014年02月10日 | 検証・電力システム

   2月8日、関東は43年ぶりの大雪、都心で積雪27センチ。つららが出来ている自動車がありました(写真)。でも大半の自動車は雪をかぶっているものの、つららは付いていません。

 写真下は北海道に行った時に出合ったつららです。この建物は住宅ではなく事業所(工場)でした。見事というか巨大なつららです。でもつららが出来ていたのはこの建物だけで隣近所、周辺の建物につららはできていません。
 つららができる家、つららのない家、何が違うのでしょうか? 次回

ステンドグラスのペアガラス

2014年02月07日 | 検証・電力システム
  写真の二重窓もドイツで出合ったガラス窓。内側がステンドグラスになっていてとてもおしゃれ。そして厚いペアガラス。外は人通りで結構にぎやかですが店内に聞こえません。日本の窓ガラスは機能重視、もう少し、遊びがあってもいいんじゃないでしょうか。余裕がないんでしょうか?

ドイツのペア-ガラス

2014年02月06日 | 検証・電力システム

  ドイツで泊まったホテル、窓のペア-ガラスです。かなりがっしりしていて、ガラスも厚そうでした。

 窓を開閉していて面白いとおもったのは窓の開き方が写真の通り、2種類あることでした。日本でこのような窓ガラスには出会ったことはありません。遊び心があると思い、感心しました。
 この窓を閉めると、外の音は聞こえません。防音もしっかりしていました。


断熱ガラスの経済効果

2014年02月05日 | 検証・電力システム
  私たち庶民にとって気になるのは費用対効果。一枚ガラスよりペアガラスが断熱に優れているとしてそれを使った場合、電気代はどうなるのか。

 グラフの試算は大手硝子メーカーの製品カタログ。このメーカー自慢の最新ガラス「サンバランス」にした場合、電気代は年間2万3000円安くなるといいます。約32%削減します。 しかし問題はこのガラス窓の価格です。  
  表の価格は2枚セットです。戸建の家で窓2枚ということは考えられません。5倍ほどは必要だと思います。そうすると費用は表の5倍。投資を回収するに必要は年数は・・・・・・
 そんなことを考えると、とても高すぎると私などは思うのです。もっと安くならないのかと。

我が家の電気料金にびっくり

2014年02月04日 | 検証・電力システム
   今年1月、我が家の電気料金です。冬季の最高はこれまで1万7000円でした。この月は事情があって6畳対応のエアコン一台、一日中ほぼ稼動しました。そして請求書を見てびっくり、高い!!

 蕎麦屋さんをしている知り合いにこの話をしました。すると「自分の店の電気代は15万円」といいました。店をやっていると客がこなくても暖房を入れ、照明をつける。電気代、燃料代は大きな負担。節電して照明を落としているお店が増えています。

 しかしその一方で不夜城のように24時間、こうこうと輝いているチェーン店があります。お客さんは明るい店に吸い込まれます。悩ましい問題です。電気料金、光熱費は。

  我が家はエアコンから石油ストーブにしました。2月の電気料金、どうなるでしょうか。
 (高気密高断熱の住宅で石油ストーブの使用は不適です)

「地球環境とエネルギー調和展」に行って

2014年02月03日 | 検証・電力システム
 1月31日、東京・ビッグサイトで開かれた第38回「地球環境とエネルギー調和展」に行ってきました。一番の関心は地中熱と別会場で開かれた「エネマネハウス2014」でした。
 「エネマネハウス2014」は東京、千葉、早稲田、芝浦工業大が最新のエネハウスを展示し、快適な住まいをアピール。どの展示も日本を代表する企業が参加・協賛・協力しており、その意味で日本企業の技術到達が分かり、未来住宅がイメージできました。

 太陽熱と光、風、地中熱という自然エネルギーをうまく利活用する。壁、窓、床、天井の断熱を高め、あるいは蓄熱することで「ゼロエネハウス」は現在の技術で十分できることを改めて認識しました。

 「ゼロエネハウス」は電気代ゼロの家であり、電力会社の系統電気を使わない家です。今回の展示では「蓄電池」がありませんでした。蓄電池を併用すればそれは「電力の完全自給自足」となり、「エネルギープラスハウス」になります。
 電力は電力会社から「買う」ものというものは、だんだんなくなる勢いは加速すると思います。

 そんな時代に向かう中で、せっかく停まった原発をさらに巨額のお金をかけて再稼動させようとする安倍内閣と電力会社。時代の変化・進歩に逆らっていると思います。