検証・電力システムに関する改革方針

「自然エネルギーですべての電力をまかなう町」の第2部です。

雪が溶けない屋根

2014年02月18日 | 検証・電力システム
   写真手前の家の屋根と奥の家の屋根を比べると、手前の家の雪はほとんど残り、奥の家の屋根の雪はかなり溶けています。どちらの家も比較的新しい建築です。耐震と高気密高断熱を施した建築だと思いますが「断熱」に差があります。

 ドイツでは「エネルギーパス」という家のエネルギー証明という制度があります。私たちは自動車を買う時、リッターあたりどれだけ走るのか「燃費」を買う判断基準の1つにします。エネルギーパスは「住宅の燃費」証明です。燃費が悪い家は買い手がつかないわけです。

 高気密高断熱によって光熱費は3分の1以下になるといいます。仮に月3万円とすると1万円以下です。お金もありますが生活の快適度がまるで違います。隙間風とかガラスや壁から冷たい空気が部屋に流れ込むことはありません。部屋の温度は輻射熱効果で平均化するので快適です。

 電気の使用を減らすことで化石燃料の消費を減らし、二酸化炭素の排出量を減らします。雪が溶けない屋根が増えれば増えるほど電力の生産は抑えることができます。原発に依存しなくても、電力は十分間に合うわけです。
 すべての原発が停止しても停電は起こっていません。原発を稼動させる必要性、合理的な理由はまったくありません。

 家の高気密高断熱、太陽光発電などの普及で化石燃料依存の電力は着実に減っています。このスピードをさらに速め、広げることで化石燃料に依存した火力発電の発電量をも減らすことができます。
 屋根ウオッチしながらそんなことを強く思いました。



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