プラモときどき四方山話

趣味で作るバイクモデルと日常

クリアー部品が酷い場合

2005-08-28 23:27:41 | 模型


縮尺が大きくなるとメーターガラスなどもクリアー部品で再現出来る様になっている場合があります。

ところがその部品の状態が悪い事もままあり、どうすれば綺麗にする事が出来るか考える事が有ります。

この場合も酷い状態で、メータが台無しになってしまう事間違いなし。

そこでこんな場合にはクリアー部品を嵌める前にエナメルクリアーをたっぷりメーター上にたらして置いてクリアーガラスを沈め、ガラスの上にもエナメルクリアーを塗ってガラスを閉じこめてしまいます。




ガラスとデカールの間に空気が入らないようにしてエナメルが脇からはみ出す様に軽く押しつけ、上からクリアーを塗って出来上がり。

乾燥に多少の時間は掛かりますが、透明感は抜群の仕上がりになりました。


途中経過

2005-08-21 22:39:39 | 模型


マフラーが完成、フロントセクションもフェンダー修正やステーをアルミパイプで作り直す等をして出来上がった部品達を組み上げてみました。

概ね順調に推移しています。

これから先は市販車である証の様々な部品の工作と取り付け作業に入ります。
意外とこれが大変な作業なんです。



組み付けてみました。

2005-08-16 22:16:32 | 模型


一連の工作と塗装が終わったので組み付けて見たところです。

メッキのエキパイやマフラーは塗装したことで本来のメッキの輝きは薄れました。

その代わり、金属の重みの様な雰囲気が出たんじゃ無いかとおもいます。

発売されてから30年以上も経過しているにしては綺麗過ぎるかも知れませんね。
オーナーが手塩に掛けて綺麗に維持してきた・・・そんな感じでしょうか。



どう表現するか

2005-08-15 21:09:11 | 模型
カーモデルやバイクモデルを作るとき、キットの箱を開けながらどんな風に作ろうかいろいろ考えを巡らせます。

メーカーからたった今ラインオフされた新車で作ろうか、それとも自分が使い込んだ事を想定して少しくたびれた表現を試そうか。

最近の私は後者の方で、これが実に難しい、しかし実に面白い。

どんなにピカピカの新車であっても経年変化には勝てないし、人が使う耐久消費財として使い込まれる運命にあって、オーナーの手入れ次第で如何様にも姿が変わってしまいます。

或るシチュエーションを考えて模型で表現出来たら・・・楽しみの幅が広がっていきます。
これをもっと進めていくとジオラマの世界に入って行くのでしょう。



ジオラマの主人公になれるかどうかは別にして、今回は経年変化をどの様にすれば表現出来るかが工作のテーマです。

とても難しいテーマですが、挑戦のし甲斐が有ると思います。


メッキ部品をどう扱うか

2005-08-12 18:24:04 | 模型

僕が作るバイクモデルには必ず多数のメッキ部品が存在しますが、ほとんどの場合メッキを落とし再塗装して作っています。

大きい物から小さい物まで、中にはマフラーやエキパイの様に、そのバイクフォルムで最もポイントとなる部品も有るので、いつもその表現方法に付いては考えながら工作しています。

一見綺麗なメッキもよく見るとハッキリとしたパーティングラインがうねっていて押し出しピンの跡も多数、ランナーのゲート有り、マフラーステーは他の改造のため修正の必要有り、ヒケは当然の事等々・・・。

仮組を数回繰り返すうちに小傷がすぐに表面を覆い始めます。

こう条件が重なってくるともうそのままの状態で組むわけには行かなくなり塗装する準備をしなければなりません。


リヤフェンダーも半分から前は艶消しブラックで塗装するのですが、後部はメッキを残す事を一時考え前だけカッターを使ってメッキをそぎ落としました。

しかし、やはり周囲にバリが有り、肉厚も厚い、最初からメッキに曇りが有り小傷が目立つなどの理由で結局前後フェンダー共々マフラーと同様の処理をすることにしました。

では早速メッキを落としてしまいます。


キッチンハイター原液に10分も漬け込むと綺麗にメッキは消えてしまいます。

でも、ピカピカのクロームメッキの下にはコーティング処理層が有り、キッチンハイターでは落ちません。
前もってカッターで下地まで剥がしたところは変化無し。

そこで何度も使い回しの薄め液に浸すと・・・、

早ければ数分の後モヤモヤと表面から剥がれていきます、マフラーの付近が既に剥がれ始めています。


漬け込んである容器の中で面そう筆などで擦れば綺麗にコーティングは落ちてプラモールドその物になります。


シンナーは暫く置くと下に剥がれた物質が沈みます、綺麗な(少し黄ばみますが)上澄みだけを専用ボトルに戻すと残った物質が現れます。
乾くのを待ってゴミ箱へ。